スワート渓谷
Swat季節風の影響を受け、緑豊かで、美しい山並みが広がる渓谷、スワート。 古くは「庭園」を意味するウディヤーナと呼ばれ、紀元前2世紀から9世紀にかけガンダーラ仏教文化が花開き、密教行者パドマサンババの生まれた地ともいわれています。 法顕や玄奘三蔵も訪れており、仏教僧院址や都市址が数多く残されています。 イスラマバード、ペシャワールからそれぞれ車で約4~5時間の山間の町です。
季節風の影響を受け、緑豊かで、美しい山並みが広がる渓谷、スワート。 古くは「庭園」を意味するウディヤーナと呼ばれ、紀元前2世紀から9世紀にかけガンダーラ仏教文化が花開き、密教行者パドマサンババの生まれた地ともいわれています。 法顕や玄奘三蔵も訪れており、仏教僧院址や都市址が数多く残されています。 イスラマバード、ペシャワールからそれぞれ車で約4~5時間の山間の町です。
ミンゴーラ、サイドゥ・シャリフがスワートの中心にあたり、ミンゴーラが旧市街、サイドゥ・シャリフが官庁などが集まる新市街といった様子です。ミンゴーラのバザールでは小さな商店が所狭しと並び、家電製品から貴金属、布製品、食べ物といったあらゆるものが売られおり、毎日多くの人で賑わっています。お土産物として、スワート刺繍のショールや、帽子、スパイスなどがあります スワートをつらぬくスワート川は、上部スワートより流れ出しペシャワールから北東30キロメートルのチャールサダ村付近でアフガニスタンから流れ入るカブール川と合流します。山に囲まれたスワート川の川原ではリフトで川をわたる人々の姿も見かけます。
スワートを代表するガンダーラ遺跡。紀元前2世紀頃にアショカ王によって建てられた直径17mの基壇を持つ大ストゥーパがあり、以後10世紀頃までに数回にわたる拡張工事や、またスワート川の氾濫や地震による破損の修復が行われました。 大ストゥーパの周りには200をこえる小ストゥーパや奉献ストゥーパが並びます。 外壁のレリーフの多くは博物館等に持ち去られていますが、緑色泥岩を用いた彫刻や、ラピスラズリを使った床のタイルが一部残っています。
車道脇にある高さ3m程の坐仏像。破損が激しく、上半身は破壊しています。 磨崖仏の左手に階段が20段程あり、登った先には小さな仏像があったと思われる岩穴があり、そこからスワートの肥沃な土地が見渡せます。
車道からも見える高さ30mほどの大きなストゥーパ。 正確なことはわかっていませんが、伝説では釈迦の入滅後700から800年後にウッタラセナ王により建てられたと言われています。
2000年以上も前から重要な交易の町であるミンゴーラ。 メインストリートのバザールでは小さな商店が所狭しと並び、家電製品から貴金属、布製品、食べ物といったあらゆるものが売られおり、毎日多くの人で賑わっています。 お土産物として、スワート刺繍のショールや、帽子、スパイスなどがあります。
ペシャワールからスワートへ向かう際に越える峠で、かつて玄奘三蔵や多くの仏教僧も越えた峠といわれています。今では舗装され整備された道ですが、トラック等で混みあうことも。 写真にある小さな廟の前では男性が数人、通過する車から小銭が投げられるのを待っています。 これは廟の維持費、修復費としての寄付金となります。