クンジュラブ峠
Khunjerab passパキスタンの出国地点スストの村を過ぎると中国との緩衝地帯に入ります。 途中からは「クンジュラブ国立公園」に入り、運がよければアイベックスなどの野生動物と出会うことも。 世界の尾根パミール高原にある国境。世界でも類をみない、国境越えを是非体験してみてください。
パキスタンの出国地点スストの村を過ぎると中国との緩衝地帯に入ります。 途中からは「クンジュラブ国立公園」に入り、運がよければアイベックスなどの野生動物と出会うことも。 世界の尾根パミール高原にある国境。世界でも類をみない、国境越えを是非体験してみてください。
スストからクンジュラブ川に沿って30キロを過ぎるとクンジュラブ国立公園内へと入ります。デー(Deh)にて国立公園の入園料を支払います。 山に雪が多い、5月、10~11月は道路近くでも野生動物をみかけるチャンスが高い時期。 アイベックスや、運がよければマルコポーロ羊を見ることができます。 ヘアピーンカーブを経て峠へと向かう途中、放牧されているヤクやバクトリアン・キャメルに出会うこともあります。
標高4733mのパミール高原の峠がパキスタンと中国との国境です。 分水嶺でもあり、パキスタン側へ下る川はすべてインダス川・インド洋へと注ぎ、中国側の川はタクラマカン砂漠へと注ぎます。 ここからは「パミール高原」の雄大な景色へと変わります。峠の平らな部分には中国とパキスタンの国境を分ける記念碑が建っており、中国の広く立派な道が検問(チェックポスト)を経てタシュクルガンまで続きます。 これまでパキスタンでの検問のフレンドリーな雰囲気や写真撮影の自由があるのに対して、中国の国境では、写真撮影の禁止や手荷物検査の厳しさなど、「違う国へ来た」ことを感じさせます。
クンジュラブ峠からタシクルガンまで128キロ。 中国領に入ってからは、この地域が「軍事エリア」であることから、原則、車を止めたり、写真撮影をすることは認められていません。が、車窓には雄大なパミール高原の景色が広がり、この地域の主要民族であるワヒ族、タジク族の村、バクトリアン・キャメルを連れて移動する人々などパミール高原に暮らす人々の姿を見ることができます。 やがて町らしい姿が見えてくると、これがタシクルガン。 中国への入国手続き・税関手続きはこの町で行われます。