カイバル峠
Khyber Passペシャワールの西にあり、アフガニスタンとの国境へと向かう「カイバル峠」は古くから東西の文化圏を結ぶ交易路として重要な峠でした。国境の山々はスピンガー(サフェード・コー)と呼ばれ、アレキサンダー大王の軍隊、玄奘三蔵が越えた場所です。ムガール朝時代にインドからアフガニスタン・カブールへの幹線道路=グランド・トランク・ロードとして発達し、近代では第一次英ア戦争からパキスタンの独立まで戦場となった場所でもあります。 独立後はトライバル・エリア=連邦直轄部族地域(FATA)と呼ばれるパシュトゥーン族の自治区になっていました。2018年にはその制度は廃止されましたが、依然として外国人の訪問には許可取得と警備の同行が必要となっています。