スカルドゥ
Skarduバルチ族の土地・バルティスタン。かつてはチベットの一部としてカシミールへの交易の中心でもありました。その後、イスラム化が進み、近代では1947年のインド・パキスタンの分離独立時にどちらに帰属するかが問題となり、3回の戦争を経てパキスタン領となっています。 スカルドゥと言えば、世界第2の高峰K2(8,611m)展望トレッキングへの拠点となりますが、スカルドゥからは展望できず、バルトロ氷河を歩いてコンコルディアまで行かなくてはなりません。
バルチ族の土地・バルティスタン。かつてはチベットの一部としてカシミールへの交易の中心でもありました。その後、イスラム化が進み、近代では1947年のインド・パキスタンの分離独立時にどちらに帰属するかが問題となり、3回の戦争を経てパキスタン領となっています。 スカルドゥと言えば、世界第2の高峰K2(8,611m)展望トレッキングへの拠点となりますが、スカルドゥからは展望できず、バルトロ氷河を歩いてコンコルディアまで行かなくてはなりません。
標高2,500mのスカルドゥはバルチスタンの中心地でイスラマバードから毎日国内線も就航する町。長さ40キロ、幅10キロのスカルドゥ渓谷の端、インダス川とシガール川の合流地点にあります。 周囲を高峰に囲まれポプラ、果樹が茂り、山岳砂漠の砂丘がところどころに顔をのぞかせる独得の景観を持ちます。 そしてK2展望トレッキングでバルトロ氷河やフーシェ谷方面を目指す人々の拠点となっています。6~8月のトレッキングシーズンはスカルドゥのホテルはトレッカーで賑わいます。
シガール川に沿った渓谷で、K2トレッキング・バルトロ氷河への道の入り口となる渓谷。杏、桑、桃、ナッツ類の林が多い肥沃な谷は大変美しく、伝統的な建物・生活が残されています。現在はアガ・ハーン財団によりチベット文化の影響が見られる建築の保存が行われ、かつての藩主の居城を改造したホテル"シガール・フォート"があり、パキスタン国内の観光客も訪問するようになっています。
スカルドゥから南に8キロ地点に位置する湖。湖への道の途中には菩薩に囲まれた瞑想する仏陀の彫刻が残された岩が見られます。かつてのチベットへの交易ルートであり、仏教が盛んであったことがしのばれます。
スカルドゥより20キロ地点にあるカチュラ。 美しい湖とシャングリラ・リゾート・スカルドゥ・ホテルがあることで有名で、パキスタン人の新婚さんも訪れます。春には湖は杏の花に囲まれます。
スカルドゥよりインダス川に沿って35キロ地点のショク川との合流地点へ。 ここからインドへは95キロ(現在は閉鎖)の道程で、古のカシミール・シュリーナガルへの交易路にあたる道です。 そして、ここからショク川沿い60キロ先にあるフーシェ川(谷)との合流点にあるのがカプルー村です。村は山の斜面に広がり、村を見下ろす位置にかつての「カプルー王国」の藩主の王宮跡があり、アガ・ハーン財団による復興を終え、ホテルとして営業を開始しています。
車で行ける最後の村がフーシェ村。途中、K2を含む高峰群の展望地マチュルー・ラ(峠)トレッキングの拠点になるマチュルー村を通ります。 フーシェ村はゴンドゴロ・ラ(峠)を越えてコンコルディアへたどり着く最短ルートの拠点。ただし、そのルートは険しく登頂隊や屈強なポーターたちがここからK2を目指していきます。また村からはK1=マッシャーブルムを美しく望むことができます。この谷には整備された宿泊施設はありませんので、カプルーから日帰りか、宿泊する場合はキャンプの準備をしてお出かけください。
サトパラの南にある標高4,000mの高原。 かつてはインドとの国境に近いため外国人に閉鎖されていました。 例年6月末から7月にかけて高山植物の花が咲きます。晴れた日にはひなたぼっこするオナガ・マーモットが観察できます。
スカルドゥからジープにてアスコーレへ。アスコーレからパイユまでバラルドゥ川沿いに歩き、そこからバルトロ氷河のトレッキングが始まります。 バルトロ氷河とゴッドウィン・オースティン氷河、ヴィグネ氷河の合流するコンコルディアからは世界第2の高峰K2(8,611m)、ブロードピーク(8,047m)、ガッシャーブルム山群など世界に名だたる名峰を一度に見ることができます。
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