カラコルム・ハイウェイ
Karakoram Highway"カラコルム"は突厥語で「黒い礫」という意味です。カラコルム山脈はその名の通り、瓦礫に覆われた黒い氷河や山肌が目立ちます。この山脈を貫くカラコルム・ハイウェイは、7,000メートル峰の山々をバックに、すぐ近くまで迫る氷河を避けるように河沿いに建設された、パキスタンと中国を結ぶ道路です。 「世界の屋根」と言われるパミール高原を横切る険路でありながら、古くから主要交通路として法顕や玄奘をはじめ多くの求法僧や隊商が通りました。このカラコルム・ハイウェイを自動車通行可能にした工事は、中国・パキスタン両国の国家事業として20年がかりで行われ、1978年に完工しました。 終点は中国・新疆ウイグル自治区のカシュガルで全長1300キロのアドベンチャー・ロードです。