ラリベラ
Lalibela12世紀後半から13世紀、かつてロハと呼ばれていたこの町は、エチオピアを支配したザグウェ朝の聖ゲブレ・メスケル・ラリベラが生まれた時に蜂が群がったといわれ、彼の家族や住民はこれを名君誕生の吉兆と捉え、「蜂に選ばれた者」を意味する「ラリベラ」の名を与えたといいます。「ラリベラ」という町の名前は、この王にちなんで付けられました。ラリベラ王は1187年にエルサレムがイスラム教徒に占領された時に、ザグウェ朝の首都であるラリベラを新たなエルサレムにしようと試みました。その結果、町には聖書にでてくる地名が数多く付けられ、ラリベラを流れる川もヨルダン川と名付けられました。そのため、この町の地名や岩窟教会の配置には、今でも聖地エルサレムの名前や町並みが反映されているのです。岩窟教会群は大きく2つのグループに分けられ、エチオピアの最も有名な見所となっています