アクスム
Aksum紀元前10世紀、イスラエルのソロモン王とイエメンのシバの女王の間に生まれたメネリク1世がエチオピアに渡り、現在のアクスムを中心とする国が興りました。その後、紀元前5世紀にアクスム王国が建国され、アクスムはその都として一大栄華を築くこととなります。4世紀、エザナ王の治世に王国は最盛期を迎え、また同時期にコプト派のキリスト教が伝来し、王国はキリスト教国となりました。当時、ゲエズ語と呼ばれる独自の言語が使われ、現在でもエチオピア正教の古い聖書にその文字を見ることができます。エチオピアではメネリク1世がエチオピアに渡る際に、十戒を刻んだ石版を納めた「契約の箱(アーク)」をソロモン王から授かり、このアクスムへと持ち帰ったと伝えられています。現在でもこの契約の箱は「シオンの聖マリア教会」に保管されていると信じられています。