ゴンダール
Gondarゴンダール は1632年~1769年にかけて、エチオピア帝国の首都であった旧都。タナ湖の東側に位置し、標高は約2,000m。ソロモン朝ゴンダール期に建設された3つの王宮群が観光のハイライトとなっています。中でも最大規模のファジル・ゲビ王宮には歴代の皇帝が建設した6つの宮殿や12ヵ所の城門が残されています。1979年にゴンダールはユネスコの世界遺産に登録されました。
ファジル・ゲビ王宮は16世紀から17世紀にかけて、エチオピア皇帝ファシリダスとその後継者の住居でした。高さ900mの城壁の中には、宮殿、教会、修道院などゴンダール様式の建築物がずらりと立ち並んでいます。インド、アラブ建築に、イエズス会の宣教師により持ち込まれたバロック建築の影響も受け、ゴンダール様式という独自の建築様式が生まれました。
17世紀に建設されたエチオピア正教の教会。"デブレ・ベラハン"とは「光の山」という意味があり、シェワという場所にあった同じ名前の教会にちなんで名付けられました。このシェワの教会では中世に神の聖なる光の降臨が何度も起こったと言われており、その名前を使用する権利と引き換えに、ゴンダール教会はシェワの教会に年貢を支払ったと言われています。教会の外観は非常にシンプルですが、内部は聖人や聖書のお話、天使などの壁画によって埋め尽くされており、訪れる人々を魅了しています。