アディスアベバ
Addis Ababaエチオピアの首都であり、最大の都市。人口は480万人。アディスアベバとはアムハラ語で「新しい花」を意味します。 1886年皇帝メネリク2世によって建設され、皇妃であるタイトゥ・ベトゥルがこのエントト山の麓という場所を選んだといわれ ます。
有史以前から現在にいたるまでの歴史、エチオピアに暮らす民族、最後の皇帝ハイレ・セラシエに関する展示が充実した博物館。この博物館の中で最も有名な展示は、1974年に発見され、当時は最古の人類と言われた350万年前のアウストラロピテクス"ルーシー"に関する展示です。全身の約40%にあたる骨がまとまって見つかったという貴重さから、世界的にも広く知られています。当時流行していたビートルズの曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんで名付けられたといいます。残念ながらこの博物館にある"ルーシー"の骨はオリジナルではありませんが、貴重な資料であることに違いありません。
かつてハイレ・セラシエ皇帝の宮殿があった場所につくられたアディスアベバ大学。その中にエチオピアに暮らす諸民族に関する展示の充実した民俗学博物館があります。エチオピアにはオロモ族、アムハラ族、ティグレ族などの主要民族以外にも数多くの少数民族が存在し、その数は80を超えると言われています。特にハマル族、ムルシ族、カロ族など未だ伝統的な文化、風習を残しながら暮らす民族に関しての展示が充実しています。
アフリカ最大規模の市場。生鮮食品、日用品、電気製品、様々な中古用品を売る店が所狭しと軒を並べる活気溢れる市場です。地元民の生活の中心となる場所であり、毎日多くの人々で賑わっています。
毎年9月下旬にエチオピア正教の二大祭りのひとつであるマスカル祭が行なわれる場所。マスカルとはエチオピアの古代ゲエズ語で十字架という意味があります。マスカル祭は4世紀、ローマの皇帝コンスタンティヌスの母ヘレナ女王が、かがり火の煙に導かれ、地中からキリストが磔刑された十字架を発見したという逸話から始まったお祭りです。普段は子供達がサッカーをしたり、朝には多くの人々が長距離走の練習をしている姿を良く見かけます。
首都アディスアベバの南西約230kmにある考古学遺跡。多くは半球形か円錐形で、表面に幾何学文様や戦闘用の剣などが刻まれた石碑36基が散在しています。古代エチオピアの代表的な遺跡と考えられていますが、造られた時代や意味など分かっていない事はあまりにも多い。1905年に本格的な調査が始まり、考古学上、重要な遺跡として評価され、1980年に世界遺産に登録されました。
アディスアベバの南西55kmにある石窟教会。ラリベラの岩窟教会と同様に岩を刳り貫いて作られています。12世紀に造られたと考えられており、現在でも信仰の対象として利用されています。