スリランカの旅
季節風とインド洋のめぐみの島スリランカ。多種多様な野生動物が生息し、自然保護区だけでなく、ホテルの庭など身近な自然の中にも野生動物と出会えるスポットがたくさんあります。また、島内には王宮遺跡シギリヤ・ロックをはじめとする8つの世界遺産が点在。奥深い歴史が刻まれ豊かな自然が溢れる、スリランカの魅力をご紹介します。
季節風とインド洋のめぐみの島スリランカ。多種多様な野生動物が生息し、自然保護区だけでなく、ホテルの庭など身近な自然の中にも野生動物と出会えるスポットがたくさんあります。また、島内には王宮遺跡シギリヤ・ロックをはじめとする8つの世界遺産が点在。奥深い歴史が刻まれ豊かな自然が溢れる、スリランカの魅力をご紹介します。
古くから交易の場として栄えてきたスリランカ最大の都市コロンボ。周辺にはスリランカ三大仏教聖地寺院などの歴史的建築物が数多く残り、北の海岸沿いには最大の漁港とリゾートエリアをもつニゴンボの町があります。
アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの三都市を結んだ三角形の内側は“文化三角地帯”とよばれるエリア。世界遺産「シギリヤ・ロック」をはじめ、ダンブッラ、アヌラーダプラなど世界有数の遺跡群が見られます。
シンハラ王朝の最後の都キャンディ。町全体が世界遺産に登録されており、スリランカの歴史・伝統とともに多様な自然が残る、スリランカを代表する美しい古都です。
ヒンドゥー教徒であるタミル人の人々が多く暮らすエリア。スリランカの他地域とは、街並みや文字、言葉、食事が異なり、まるで南インドのような雰囲気が漂います。
スリランカ南部最大の町ゴール。小さな半島に築かれた要塞群と砦に囲まれた旧市街は世界遺産に登録されています。教会やモスクがよく目につき、コロニアルな街並みが印象的です。
世界有数の紅茶の産地として知られるスリランカ。中央部の高原地帯には茶畑が広がり、美しい車窓風景が有名です。ヌワラエリヤの南側には固有種が多数生息する雲霧林が広がり、聖山アダムス・ピークが聳えます。
東海岸北部にあるトリンコマリー。サンゴ礁が広がるピジョン島でのスノーケリングやダイビング、トリンコマリー沖でのホエールウォッチングが人気です。スリランカの海を満喫するならぜひ訪れたい場所です。
スリランカ国内には森林保護区や国立公園が数多く点在しています。森林公園でのハイキングやジープサファリなど、様々なシチュエーションで野生動物や野鳥とふれあうチャンスがあります。
名称 | スリランカ民主社会主義共和国 Democratic Socialist Republic of Sri Lanka |
面積 | 6万5607㎢ |
人口 | 2,103万人(2016年) |
首都 | スリー・ジャヤワルダナプラコーッテ Sri Jayewardenepura Kotte |
時差 | 日本との時差 -3時間30分 |
公用語 | シンハラ語、タミル語、首都圏では英語も使用されています |
通貨 | ルピー |
小さな島国ではありますが、地域によってモンスーンから受ける影響が違うので気候は異なります。気温は、基本的に年間を通して29℃~31℃くらいであまり変化はありませんが、地形による気候の差が顕著です。海岸部や低地では暑くても、中央高地のヌワラエリヤでは年平均16℃と一年中春のような気候です。朝晩は冷え込むので上着が必要になります。
スリランカの空の玄関口となるのはバンダラナイケ国際空港です。
・入国審査
カウンター前の列に並び、順番が来たら係官にパスポートと一緒に機内でもらい 記入した入国カードとビザ(ETA)の渡航認証通知の控えを提出します。入国スタンプを押したパスポートを返却されて審査完了です。
・荷物受け取り
ターンテーブルから出てきた自分の荷物を取ります。もし預けた荷物が出てこない場合は日本で渡されたバゲッジタグを持って空港係官に申し出てくだ さい。
・税関審査
大きな荷物をお持ちでなければ、パスポートチェックのみの簡単な審査です。提出書類もありません。
・到着ロビー
銀行のカウンターが数件並んでいますので両替をすませておきましょう。ニゴンボやコロンボへ宿泊先へ移動するために、迎えの予約などを行っていない場合はタクシーカウンターへ進みましょう。
・空港入口でのセキュリティ・チェック
空港建物の入口で、パスポートとEチケットを提示します。入口を入ってすぐの所でボディチェックを受けます。
・再両替
ボディチェックが済むと両替店が並ぶ通路に出ます。ここでスリランカルピーから外貨への再両替が可能です。
・セキュリティチェック
通路の突き当たりのドアを入ると、ベンチなどが並んでいるホールに出ます。ここにセキュリティチェックがあり、ボディチェックと手荷物や預け荷物のX線検査を受けます。
・搭乗手続き
セキュリティチェックを抜けた先が航空会社のカウンターとなっています。搭乗する航空会社のカウンターでチケットとパスポートを提示し、荷物を預けます。搭乗券とパスポートを返却してもらい完了です。
スリランカの通貨単位はスリランカ・ルピーです。表記は「Rs」。1ルピー=約0.6円(2020年3月現在)補助通貨にスリランカ・セントがありますが(表記はCts.)現在ではほとんど使われていません。紙幣はRs5000、Rs1000、Rs500、Rs100、Rs50、Rs20の6種類です。Rs2000、Rs10もありますが、旧紙幣で現在は発行されていません。硬貨はRs10、Rs5、Rs2、Rs1の4種類です。高級ホテルやレストラン、一部のセレクトショップなどではクレジットカードが使用可能です。ただしVISA、マスターカードが主流でアメリカンエ クスプレスやJCB、ダイナースは使えないところが多いです。空港や街の中心部でほぼ確実にあるATMでクレジットカードのキャッシングサービスを利用することもできます。
スリランカではチップの習慣があります。ホテルや列車の駅などのポーターは荷物1点につき50~100ルピー程度。ルームサービスの際も同じくらいがよいでしょう。レストランでは支払いの10%程度が相場です。サービス料が既に加算されていることもあります。ガイドやドライバーへのチップは、数日間同行する場合は最終日にまとめて渡していただくとよいでしょう。
ほとんどのホテルにwifiがありパソコンやスマートフォンに接続できます。ロビーだけに限られたり、速度がやや遅いので、もっと快適にインターネットをしたいという方には現地のSIMカードの購入をおすすめします。また通信料も安いです。例えばDialog社のもので、データ通信専用10GBのプリペイドカードの値段は1300Rs(約780円)ほどです。
街中の公衆電話や「IDD」の表示がある電話屋から、国内・国際電話ともかけられます。国内電話で距離にもよりますが、およそ2分でRs40程度です。国際電話は日本にかけると1分およそRs25~35程度ですが、ホテルからかける場合は手数料がかかることがあります。
日本までポストカードを送る場合1枚につきRs20です。封書は10グラム以内であればRs40です。以降10グラムにつきRs15追加される仕組みになっています。投函する際、郵便局に直接出しに行くのが一番早くて確実ですが、近くに局がない場合はホテルのフロントに頼むか町のポストに投函します。コロンボのポストには3種類あり、緑が市内、赤が市外、青が国際郵便と区分されています。コロンボ以外の町では通常赤いポストしかないので、そこに投函します。コロンボから日本まで通常4~7日で届きます。
スリランカは仏教徒、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、キリスト教徒が共存しています。人口比は仏教徒が70%、ヒンドゥー教徒が10%、イスラム教徒が8.5%、キリスト教徒が11.3%です。
最も人口比率が高いスリランカの仏教は上座部に属し、シンハラ人を中心に信仰を集めています。信仰心が篤く、僧侶は非常に敬われています。「ポヤ・デー」と呼ばれる満月の日は、仏教徒は寺院へ参拝し、祭壇は献 花でいっぱいになります。この日は有名寺院などは入場するだけでも長蛇の列になることがあります。また、この日は多くのレストランはアルコール・サービスをしません(ドライ・デー)。
スリランカのヒンドゥー教はタミル人を中心に信仰されています。ヒンドゥーの神々のうちではシヴァ派が多く、神殿にはその息子のガネーシャやムルガンが祀られていることが多いです。
イスラム教はムーアと呼ばれる民族を中心に信仰されています。他にインド系ムスリム、マレー人も含みます。東西交易の中継地であった関係から アラビア商人たちによって伝えられたのが始まりでした。スリランカのムスリムはスンナ派の伝統的習慣を固守しています。
キリスト教徒の9割がカトリックで、バーガーと呼ばれる西欧人と現地人の混血の人々が中心です。一部にシンハラ人とタミル人も含みます。英語を母語とし、エリートとして社会で活躍している人もいます。シンハラ人の民衆の間では漁民カーストに属する場合、仏教は不殺生戒が五戒のうちに含まれるので、この生業を受け入れ難いことからキリスト教を信仰しています。
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