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スリランカみどころガイド

トリンコマリー

Trincomalee

スリランカ中央高原のキャンディから約180km北東、東海岸の北部にあるトリンコマリー。トリンコマリー沖は、スノーケリングやダイビングスポットとしてもよく知られています。ここには、岬によって湾が形成された世界で5番目に大きい天然港があります。その良港を求めて、長年にわたり諸外国から支配を受けてきました。第二次世界大戦中にはイギリス海軍基地として使用されていたため、日本海軍が空爆を行った歴史もあります。また1983年から2009年まで続いた、政府と「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)による内戦時には、戦闘やテロの舞台となったため、一般の出入りは厳しく制限されていました。しかし終戦後は観光開発が一気に加速。ホテルが続々とオープンし、東海岸で最も魅力的な観光地として国内外から注目を集めています。また、スリランカの人口の約10%を占めるヒンドゥー教徒の聖地があり、コネスヴァラム寺院はその象徴的な存在。タミル人やムスリムの割合が多いトリンコマリーですが、仏教遺跡も存在しており、現在は残された遺跡などを見学することができます。

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トリンコマリーの寺院・遺跡/ Historic Temple & Remains

トリンコマリーには、スリランカの人口の約10%を占めるヒンドゥー教徒の聖地があり、コネスヴァラム寺院はそのなかでも象徴的な存在です。また、タミル人やムスリムの割合が多いトリンコマリーですが、トリンコマリーには仏教遺跡も存在します。

コネスヴァラム寺院 Koneswaram Kovil

スリランカには、島を災害から守るためにシヴァ神を祀ったヒンドゥー寺院が5つあります。これらは「パンチ・イシュヴァラム」といわれ、コネスヴァラム寺院もそのひとつ。2000年以上も前から人々の信仰の場所となっており、現在も国内外からたくさんの巡礼者が訪れます。かつて寺院の建物は、千本もの列柱に飾られていたとされています。1624年にポルトガルによって破壊されましたが、寺院は再建されて現在に至っています。

南インドから来たチョーラ朝による建設・装飾
寺院の奥は崖になっていて海が見える
カンニヤ温泉 Kanniya Hot Wells

ヒンドゥー教の魔王ラヴァナの剣によって彫られた温泉。7つの井戸からこんこんと清らかなお湯が沸き出ています。井戸をひとつずつ巡って体に湯をかけるのがしきたりとされています。

ヴェルガム・ラジャ・マハー・ヴィハーラ Velgam Raja Maha Viharaya

2000年以上の歴史があるといわれている仏教遺跡。タミル人やムスリムの割合が多いトリンコマリーですが、仏教遺跡も存在します。11世紀頃にシンハラ王朝が衰退し、この地に住んでいた仏教徒が南に追いやられてからは、ジャングルの中に埋没してしまい忘れ去られていました。現在は破壊を免れた仏像と、菩提樹、寺院を見ることができます。

ピジョン・アイランド / Pigeon Island

トリンコマリーの沖にあるピジョン・アイランド。ここはピジョン島国立公園として保護されており、スリランカでも有数のサンゴ礁を有する島です。ピジョン島のサンゴ礁は2004年のスマトラ沖地震で壊滅的な破壊を受けましたが、その後立ち入り制限などの保護が行われ、サンゴ礁は回復してきています。100種類以上の珊瑚礁や、ウミガメ、300種類以上の熱帯魚が見られ、スノーケリングやダイビングを楽しむことができます。また、4~9月にはイルカやクジラが見られるスポットとしても有名です。

スノーケリングにて
クマノミ
ウミガメに出会えることも

トリンコマリー沖 / Off the coast of Trincomalee

ベンガル湾に開けたトリンコマリー沖では、一年を通じてニタリクジラ(Bride Whale)を観察できるほか、3~4月はマッコウクジラ(Sperm Whale)の群れが、また季節を問わずシロナガスクジラ(Blue Whale)がやってきます。そして、ハシナガイルカの大きな群れと出会うことが多い海でもあります。トリンコマリーの魅力は、午前中にホエールウォッチングを楽しみ、午後は海洋国立公園でもあるピジョン島でスノーケリングを楽しめること。スリランカの海を満喫するなら、ぜひ訪れたい場所です。

シロナガスクジラのフルークアップ
シロナガスクジラに遭遇
マッコウクジラ
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