ヌワラエリヤと丘陵地帯
Nuwara Eliya & Hill country世界有数の紅茶の産地としても知られているスリランカ。イギリス植民地時代に紅茶のプランテーションとして開発されました。世界中の人から愛され続ける紅茶の総称でもある「セイロン」は、スリランカの旧国名です。そのセイロンティーのふるさとが、スリランカ中央部の高原地帯、標高1868mに位置する町、ヌワラエリヤ。イギリス植民地時代には避暑地として栄え、コロニアルホテルなど、今もイギリス風の建物が点在し当時の面影が残ります。一体には標高1000m以上の山が連なり、なだらかな山の斜面は美しい茶畑で覆われています。丘陵地帯に点在する町の多くは、茶の集積地として発達してきたもの。このエリアで人気なのが、キャンディ駅からナヌ・オヤ駅間の列車の旅。この辺りは高原地帯に茶畑が広がり、アジア屈指の美しい車窓風景が眺められることで有名です。山肌をぬうように高原を駆け上がり、時に美しいアーチの橋を越えていく列車。眩しい緑の景色と取り合わせが素晴らしく、見る人を飽きさせません。また、ヌワラエリヤの南側には、固有種が多数生息する雲霧林が広がるホートンプレインズ国立公園や、四大宗教の聖地でありスリランカ随一の聖山であるアダムス・ピークが聳え、巡礼シーズンには、多くの巡礼者たちが山頂を目指して足を運びます。