西域南道
Southwestern routeタクラマカン砂漠の南、崑崙山脈の北に位置するキャラバン隊や商人が往来した西域南道沿いにはかつてのオアシス都市の遺跡が今なお残されています。
カシュガルから南に車で約1時間半のところにある刃物作りで有名な町。人々は刃物を買いに中国全土からこの町にやって来ます。 町のいたるところに刃物を売るお店があります。 キーホルダーになっている小さなナイフから、柄の部分に奇麗な飾りが施されているもの、動物の肉を捌くための大きな包丁まで様々な種類の刃物が売られています。
漢代にはオアシス都市国家である莎車国があった町。マルコ・ポーロ(1254-1324)の東方見聞録にも登場し、また16~17世紀にかけて栄えたヤルカンド・ハン国時代には都が置かれていました。 現在の人口はカシュガル地区では一番多い約65万人です。人口の大多数がウイグル族で、町のモスクからは敬虔なイスラム教徒のお祈りの声が聞こえてきます。
新疆ウイグル自治区では1990年代から綿花の栽培に力をいれてきました。現在、国内最大の綿花生産地になり、栽培面積、生産量など中国一になっています。 10月から11月にかけての秋は綿花の収穫時期。最盛期には子供たちも学校をお休みして収穫のお手伝いします。
民豊の町は小さく町自体に見所はありませんが、郊外には漢代の西域三十六国のひとつ「精絶国」の遺跡・尼雅遺跡が残る他、タクラマカン砂漠を縦断する「砂漠公路」への基点となります。
崑崙山脈、アルチン山脈の北麓、チェルチェン河の水源とするオアシス都市。 チェルチェン県は面積14万平方kmと中国の中でも2番目の大きさの県。広い県ですが、45%は山地、17%は砂漠。ウイグル族が多く住んでいて、全人口の約77%を占めます。
甘粛省、青海省と接する面積20万平方kmと中国で最大の大きさの県。 ロプノール、楼蘭遺跡や米蘭遺跡もチャルクリク県の砂漠内に位置します。