ピチャンとハミ(哈密)
Shanshan & Hami天山山脈の西に位置する町。 町の規模は大きくありませんが、中国で最長の上海からイリまで続く国道312号線上に位置し、ウルムチから敦煌までの移動途中に立ち寄ることができます。
ウイグル族、漢民族、回族など19の民族が住むトルファン盆地の56%を占めるピチャン。 有名な楼蘭王国が紀元前77年に改名したあとの地名も「ピチャン」でしたが、現在のこの地をピチャンと呼ぶようになったのは17世紀以降です。 トルファンから90km、ウルムチから280km離れており、かつては東西貿易の通貨地点として栄えました。見所は多くありませんが、葡萄やハミ瓜の生産地として有名です。 郊外の沙山公園では、クムターグ砂漠の北端の砂丘を見学することができます。
ハミは甘粛省と接する東部の町。天山北路の要衝として栄え、メロンの様なハミウリの産地として有名ですが、実際は、このハミウリはハミではなくピチャンの名産品。 清朝にウイグル族の政権として約200年の間この地を統治したハミ王国の王墓群・ハミ王陵や唐代のイスラム教伝道師ケイスを祀ったケイス廟、ハミ周辺で出土した文物やミイラなどを展示したハミ地区博物館があります。