カシュガル(喀什)
Kashgar古くからシルクロードの貿易地であり、中央アジアと中国を結ぶ要衝として発展してきました。 漢代には西域三十六国のひとつインド・ヨーロッパ語族系の白色人種が住む疏勒国の国都として栄え、唐代に安西都護府の支配化に入りました。当時この地を訪れた玄奘の記録では仏教が盛んであったと記されています。9世紀には天山山脈北方よりウイグル族が侵入して混血したことで、この地の言語はトルコ語化します。そして10世紀にはパミール高原を越えてカラハン朝の勢力が及び、イスラム教に改宗する住民が多くなりました。 ウイグル族が人口の80%を占める民族色豊かな町カシュガルは、現在でもカラコルムハイウェイでパキスタン北部と新蔵公路で西チベットと結ばれる交通の要衝である地位は変わりありません。