チトワン国立公園
Chitwan National Parkネパールには国立公園が7ヶ所、野生生物保護区が3ヶ所、狩猟保護区が1ヶ所あり、国土の約8%にあたる広大な地域が自然保護区となっています。チトワン国立公園はそのうちの一つで、タライ平原にあります。チトワン国立公園は非常に広大で東西80km、南北23kmにも及んでいます。 かつてタライ平原一帯は植物が生い茂り、野生動物が多く棲んでいましたが、マラリアの撲滅達成と耕地の不足を補うために、山岳部の民族を移住させ、ジャングルを耕地に転換しました。この政策により、ネパールのジャングルは急激に少なくなってしまったのですが、チトワンは、かつてより王家の狩猟地であったため、開発を逃れました。
同地域は、1961年にはサイ保護区に、1973年には国立公園に指定され、1984年には世界自然遺産にも指定されました。 川には淡水イルカ、ジャングルにはトラ、サイ、シカ、ヒョウ、サルなど43種類の哺乳類とおおよそ450種類もの鳥類がいます。チトワン国立公園以外にも、西ネパールにバルディア国立公園がありますが、チトワンの方が手軽に行くことができ、手軽にジャングルでのアクティビティを楽しめるため、国内外から非常に人気の高い観光地となっています。 また、2018年にはネパールに生息するベンガルタイガーが増加したとのうれしいニュースがありました(2009年に121頭確認されたものが235頭に)。ベンガルタイガーは見ることが非常に難しいですが、運よく観察できたツーリストもいます。
※2019年8月1日現在、国立公園内のサファリは許可を受けたジープ・サファリのみが認められ、通常の観光ジャングル・アクティビティは国立公園と接するコミュニティ・フォレストにて行われています。