バクタプルとパタン
Bhaktapur & Patanバクタプルは889年にアナンダ・デヴ王によって築かれ、その後12世紀~18世紀の間、首都のひとつとして栄えました。別名「バドガオン」(信仰の街)とも呼ばれており、カトマンズ、パタン同様カトマンズ盆地の代表的な古都ですが、ネワール族の町の中ではこのバクタプルが一番中世の町並みをそのまま残しています。 パタンはカトマンズの南、バグマティ川を越えたところにある小さな町で、ネワール文化の華開いたマッラ王国が栄えた時代には、首都だった町です。
バクタプルは889年にアナンダ・デヴ王によって築かれ、その後12世紀~18世紀の間、首都のひとつとして栄えました。別名「バドガオン」(信仰の街)とも呼ばれており、カトマンズ、パタン同様カトマンズ盆地の代表的な古都ですが、ネワール族の町の中ではこのバクタプルが一番中世の町並みをそのまま残しています。 パタンはカトマンズの南、バグマティ川を越えたところにある小さな町で、ネワール文化の華開いたマッラ王国が栄えた時代には、首都だった町です。
バクタプルはカトマンズの古都の中でも趣のある旧市街が広がっています。バクタプルの町は889年にアナンダ・デヴ王によって築かれ、その後12世紀~18世紀の間、首都のひとつとして栄えました。別名「バドガオン」(信仰の街)とも呼ばれており、カトマンズのネワール族の町の中ではこのバクタプルが一番中世の町並みをそのまま残しています。喧騒のカトマンズに対し、田園地帯の小高い丘の上にある、人口30万人(2011年)ほどの非常に静かでのんびりとした小さな街です。住民の8割以上がネワール族で、農業に従事している人がほとんどです。1934年の大地震で、数多くの寺院や僧院、民家が被害を受けましたが、1970年代以降、復興が進み、今でも世界に誇るネワール族のすばらしい建築物や彫刻を見ることができます。赤レンガ造りの町並みの中を散策していると中世の世界を歩いているような不思議な気分にさせられます。
パタンはカトマンズの南、バグマティ川を越えたところにある古都。カトマンズに近いことから町は大きくなり、現在の人口は45万人以上(2011年)。ネワール文化の華開いたマッラ王国が栄えた時代には首都だったところです。カトマンズ盆地では一番古い町で、299年にアショーカ王によってつくられたといわれています。別名を「ラリトプル」(美の都)といい、その名の通り大変美しい、趣深い町です。町の住民は彫刻・工芸・絵画などの芸術に長けたネワール族が8割を占め、いたるところで工房や絵描きを見かけます。数々の寺院の装飾にも息を呑みますが、街の中の何気ない家や祠にも繊細なネワール彫刻を見ることができます。長い仏教の歴史を持ち、町の四方には紀元前3世紀にアショーカ王が建てたと言われるストゥーパが残っています(この4つのストゥーパの中心に旧王宮とダルバール広場が作られています)。今でも住民の6割以上が仏教徒。天気がよければ空を見上げると遠くにランタンの山々が見えます。