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トルコみどころガイド

トルコ中部

Central Turkey

古のヒッタイト帝国の首都ハットゥシャシ、奇岩の連なるカッパドキア、13世紀・セルジューク朝の文化の中心地コンヤなど、トルコ中部アナトリア各地の見どころをご紹介します。

ハットゥシャシ/ Hattusa

紀元前2000年頃から紀元前700年頃にかけて、アナトリアを支配下においたヒッタイト帝国はハットゥシャシを首都とし、大城塞を築きました。 鉄器を初めて使用したことでも知られるヒッタイト。その強さは紀元前1285年、カデシュの戦いでラムセス2世の統治する最盛期のエジプトを撃退するほどでした。ラムセス2世とヒッタイト王ハットゥシリシュ3世の間で交された平和条約の書簡が発見されたのもこの大城塞です。 戦略的に非常に優れていたヒッタイトは、敵の攻撃に備え、都の周りを2重壁で囲み、さらに入り口は強固な門でふさいでいました。ハットゥシャシから2㎞離れたヤズルカヤ遺跡には紀元前13世紀に造られた神殿が残っており、岩場に彫刻されたヒッタイトの神々や王の姿のレリーフは保存状態も良く必見です。

ヤズルカヤ遺跡のレリーフ

カッパドキア/ Cappadocia

トルコ最大の見どころといえるのが、奇岩の連なる「カッパドキア」です。アナトリア高原の中央部に広がる奇岩の不思議な光景は、数億年前の火山噴火がきっかけとなり、生み出されました。 火山灰と溶岩が数百メートルずつ積み重なったのち、冷えて固まった岩部が風雨により侵食が進み、長い年月をかけ現在の姿となりました。 奇岩の形は様々で、「パシャパー地区」で見られるきのこ岩や、波打つように奇岩が広がり、夕暮れ時の景色が一番美しい「ローズバレー」など自然の偉大さを目の当たりにすることができます。 このような不思議な奇岩地帯では、4世紀頃、迫害から逃れこの地へとやってきたキリスト教徒たちが、自身の信仰を守るため洞窟を掘り生活を営んでいました。 洞窟内には教会も設けられ、天井や壁に美しいフレスコ画が描かれました。なかでも「ギョレメ屋外博物館」にある岩窟教会には、色鮮やかな宗教画が残っており必見です。

ウチヒサル
ローズバレー
パシャパー地区

コンヤ/ Konya

イスラム神秘主義の一派メヴレヴィー教団の発祥地として有名なコンヤには、教団の創始者であるメヴラーナ・ジェラールッディーン・ルーミーの霊廟があり、現在は博物館として公開されています。 広大な敷地内には、霊廟の他にモスクや修行場などがあり、メヴラーナの死後、1925年にアタテュルクの命令で修行場が閉鎖されるまで、使用されていました。霊廟内部の装飾と棺を覆う金刺繍の豪華絢爛さには目を奪われるほどです。 コンヤが最も華開いたのが13世紀・セルジューク朝の時代で、この頃、たくさんの芸術家や建築家、イスラムの科学者などがコンヤに集められ、モスクや神学校が数多く建設されました。これらの神学校は博物館として公開されており、セルジューク様式の美しいイスラム装飾をご覧いただけます。

メヴラーナ博物館・棺の間
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