サウジアラビア北部
Northern areaナバテア人が築いたザバル砦や、パルミュラのゼノビア女王も訪れたといわれるマリッド砦など、歴史的な遺産が残されています。
ナバテア人が築いたザバル砦や、パルミュラのゼノビア女王も訪れたといわれるマリッド砦など、歴史的な遺産が残されています。
約2000年前、ナバティア人により建てられた砦。数回にわたる修復を繰り返し、最近まで使われていました。 頂上は四隅に見張り台があり、真ん中にある貯水槽に向けて軽く傾斜がつけられています。雨の少ないこの地域では、敵に囲まれ篭城する際、水の確保は死活問題であり、一滴の雨水も逃さないように設計されたものです。 砦の麓には、直径12m以上の井戸が残っています。水位の乗降に対応して 中には石の階段が彫られています。2008年4月、井戸付近の工事現場からナバティア人のものとされてる墓が見つかりました。
アルジョウフ近郊にある謎の石柱。イギリスのストーンヘンジのように、円形に並べられた石柱が数多く残っています。 誰が何のために作ったかは未だ謎ですが、有力説として、異なる幾つかの社会集団がある種の社会的又は民族的宗教行事を行う共通の集会所として使われていたと言われています。 また別の説によると、ナバティア人が砂漠を旅する人のための目印として作ったとも言われています。
隊商路を支配し、隊商が落とす関税で財をなしたナバティア人が描いた岩絵。 当時から荷物の運搬に使われていたラクダなどの刻画が残ります。
アブラハムの息子、イスマイルの12人の息子の1人ドゥマが作った町と言われるドゥーマット・アル・ジャンダルにある砦。日干し煉瓦で造られており、高い城壁が残っています。 パルミュラのゼノビア女王がアラビア半島を攻めた際も、このマリッド砦は征服できなかったと言われています。
ドゥーマット・アル・ジャンダルにあるサウジラビア最古のモスク。 イスラム教の2代目正統カリフであるオマルが作ったと言われる由緒あるモスクです。
古代の人々が岩に書いた動物、人間などが残ります。ごつごつとした岩が転がる中、上を見上げると様々な岩絵が残り、太古の昔に、人々の営みがあったことがわかります。