シムラー ~ スピティ谷
Shimla & Spiti Valleyヒマーチャル・プラデーシュ州の入り口から東へ。キナール地方と呼ばれる州南部のサトレジ川沿いを走り抜け、入域に特別許可が必要なチベットとの国境地帯を走ります。英国時代に造られた州都から、今なお独自の生活習慣が残るキナール地方、そして敬虔な仏教徒が住む地域へ。訪れる人も少ないこの地域に点在するみどころを紹介します。
ヒマーチャル・プラデーシュ州の入り口から東へ。キナール地方と呼ばれる州南部のサトレジ川沿いを走り抜け、入域に特別許可が必要なチベットとの国境地帯を走ります。英国時代に造られた州都から、今なお独自の生活習慣が残るキナール地方、そして敬虔な仏教徒が住む地域へ。訪れる人も少ないこの地域に点在するみどころを紹介します。
現在のヒマーチャル・プラデーシュ州の州都。かつてはネパール王国の一部でした。イギリス統治時代には、標高2,000mほどの高地にあるため「夏の首都」として発展しました。丘陵地にカラフルな家が立ち並ぶ景観は、まるでおもちゃ箱のよう。街の中心は「モール」と呼ばれているメインストリート。イギリス統治領時代は、この「モール」にはインドの人々は立ち入ることができなかったのだそうです。
このエリアはサトレジ川沿いを進みます。毎年氾濫を起こすサトレジ川、過去には大雨の影響でたった2時間で水位が30mも上昇したことがあるそうです。シムラ~サラハン間では、晴れていればスリカンド・マハデヴィ(山)の雄姿を見ることが出来るかもしれません。
サラハン周辺では、独特の建築様式の木造寺院を数多く見ることが出来ます。中でもビーマカーリー寺院で有名なのがサラハンの街。寺院を中心に広がる門前町が中心の、小さな規模の街です。小さい街ながらも、その中心に大きく聳える巨大な木造寺院の姿はまさに圧巻。寺院内部の拝観も可能ですが、皮製品の持込や帽子の着用、荷物の持込みは禁止されていますので要注意。当然、拝観時には下足が義務付けられています。寺院の境内にはカーリー女神に生贄をささげるための部屋を見ることも出来ます。
冬の間だけシヴァ神がやって来るといわれている、キナール・カイラース。その聖なる山を正面に臨む、山沿いに広がる街がカルパです。石と木を重ねたキナール建築の建物が山間に並び、村の中心には小さな寺院が建っています。この集落がある山の麓に広がるのがレコンピオ。ここには、ダライラマ14世がカーラチャクラを開いた僧院が建っています。