アグラ
Agra言わずと知れたインドの至宝「タージ・マハル」がこの町にある事から、インドを旅する人がまず最初に訪れるのがアグラ。デリーからインドの新幹線「シャダブティ・エクスプレス」で2時間。距離にすると南へ180kmに位置し、忙しい人には日帰りも可能なムガール朝時代の古都です。 ガンジス川最大の支流であるヤムナー川沿いに位置する都市で、古代より交通の要所として発展しました。
言わずと知れたインドの至宝「タージ・マハル」がこの町にある事から、インドを旅する人がまず最初に訪れるのがアグラ。デリーからインドの新幹線「シャダブティ・エクスプレス」で2時間。距離にすると南へ180kmに位置し、忙しい人には日帰りも可能なムガール朝時代の古都です。 ガンジス川最大の支流であるヤムナー川沿いに位置する都市で、古代より交通の要所として発展しました。
タージ・マハルは1654年、ムガール朝第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建てられました。しばしば「白亜の宮殿」と称されますが、宮殿ではなく、彼の愛妻ムムターズ・マハルの「お墓」です。「マハル」とは本来宮殿という意味ですが、ムムターズ・マハルは「宮廷の冠」という意味のタージ・マハルとも呼ばれたので、この名が付けられました。後にシャー・ジャハーンは、息子アウラングセーブによってアグラ城の一室に幽閉され、その部屋の窓からタージ・マハルを眺めながら余生を送りました。ムガール朝の廟建築は、この時代で最盛期を迎えます。 タージ・マハルはインド内でも人気があるのはもちろんのこと、世界遺産ランキングでも上位にあがる有名な観光地です。見学に来たインド人達も、タージ・マハルを前にいろんなポーズで写真撮影をしています。見学に疲れたら大理石の上に座り、地元の人と一緒に対岸のヤムナー川を眺めるのも涼しくてお勧めです。
※タージ・マハル見学の際は、敷地内に持ち込みが厳しく制限されています。お金などの貴重品、カメラ、携帯電話などは問題ありません。一方、三脚、予備の電池、アメやガム、マジック、ペン等の筆記具などは持ち込むことができません。予め車等に置いておくことが出来ない場合は、入り口のセキュリティー・チェック(持ち物検査)の際に預けることができますが、預けるにも受け取るにも非常に時間がかかることがあります。 入り口でチケットを購入すると、ミネラルウォーターとソックスカバーがもらえます(外国人のみ)。これらは入場料金に含まれています。自身で持ってきたミネラルウォーターは没収されてしまうケースが多いので、有難いサービスです。タージ・マハルの建物内に入場する際は、靴を脱いで上がるため、ソックスカバーを利用すると良いでしょう。靴は靴番がいる預け所に置き、見学が終わった後受取る際に10ルピー程度のチップをあげると盗難の心配もなく安全です。
1565~1573年にかけてムガル朝第3代皇帝アクバルによって建てられ、1世紀後に第6代皇帝アウラングセーブが外郭を造って濠をめぐらせました。内部はジャハーンギール廟を除き、ほとんどがタージ・マハルを立てたシャー・ジャハーンによって造営されました。現在、シャー・ジャハーンが幽閉されていた小部屋に入ることはできませんが、その隣からヤムナー川をはさんで、タージ・マハルを望むことができ、当時のシャー・ジャハーンの気持ちを偲ぶことができます。城内は非常に広いため、じっくりと見学する場合、3時間以上は用意した方がよいでしょう。