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ブータンみどころガイド

ウォンディポダン~ブムタン

Wangduephodrang & Bumthang

ウォンディ・ポダンから先は中央ブータン・ブムタン地方へと一本道が続いて行きます。道中にある東西交通の要衝・トンサまでは約130km。 農村、森林、峠を越えブータンの豊かな自然や生活を垣間見ることが出来る道のりです。トンサを過ぎると中央ブータンまではあと少し。この区間のみどころをご紹介します。

ペレ・ラ/ Pelela

ウォンディポダンを過ぎ、ダン・チュ沿いの道を東へ。日本の援助で架けられた橋を渡り、しばらく走るとヌブディンという場所を通ります。このヌブディンは竹細工で有名な場所。晴れていれば北方に美しい雪山を望むことができます。ヌブディンを過ぎるとさらに標高を上げて行き30分程で標高3,360mのペレ・ラに到着です。この峠には小さなチョルテンが一つ立っています。峠の少し手前にはオグロヅルが飛来する事で有名なフォブジカ谷への分岐点があります。また、女神の住む山・チョモラリ(7,314mm)の姿を望む事が出来る場所もあります。

ペレ・ラに建つチョルテン

チェンデブジ・チョルテン/ Chendebji Chorten

ペレ・ラを超えると周囲の植生は一変します。道はどんどん標高を下げて行き、川海苔で有名なニカ・チュ沿いへ。さらにしばらく走ると右手前方に大きなチョルテンが見えてきます。チェンデブジ・チョルテンと呼ばれるこの仏塔は18世紀に建てられました。当時この地方を支配していた悪霊を封じ込めるために建てられた仏塔です。
「チェン」とは「目」のことで、その名の通り仏塔の四方には仏陀の大きな目が描かれじっと周囲を見つめています。ここを過ぎると東西交通の要衝・トンサまでは約1時間の距離です。

ダルシン(経文旗)に囲まれた大きなチェンデブジ・チョルテン

トンサ/ Trongsa

峡谷の反対側に雄大なトンサ・ゾンの姿が見えて来ると東西交通の要衝トンサまでは後30分程。マンデ・チュを真下に望む尾根に横たわるように建つこのゾンの正式名称はチョコル・ラプテンツェ・ゾン。左手にアーチェリー場を見ながら先へ進み、昔の橋を渡ってゾンの内部に入ります。このブータンで一番大きなゾンの中庭には昔からブータンの東西を繋いできた旧道が通っており、外を見てみるとゾンへと続く昔の階段を見ることが出来ます。その後、標高約2,000mのトンサに到着します。ここは現王家のウォンチュク家ゆかりの場所で、第3代国王の生家があり「王家の谷」としても知られています。

深い渓谷の斜面に建つ町のシンボル、トンサ・ゾン

トンサ・ゾン/ Trongsa Dzong

マンデ・チュを真下に望む尾根に横たわるように建つゾン。正式名称は、チョコル・ラプテンツェ・ゾン。左手にアーチェリー場を見ながら先へ進み、昔の橋を渡ってゾンの内部に入ります。このブータンで一番大きなゾンの中庭には、昔からブータンの東西を繋いできた旧道が通っており、外を見てみるとゾンへと続く昔の階段を見ることが出来ます。

ゾンの入口近く。国木の糸杉がたくましく立つ

ヨトン・ラ/ Yotonla

トンサを出ると再び標高がどんどん上がり、約1時間程でこの区間の最高地点であるヨトン・ラに到着します。真っ白なチョルテンと周囲を彩る原色のタルチョ。標高約3,400mのこの峠の先は「チュメ谷」。ブムタン地方の入り口にあたります。

道の中央にチョルテンが建ち、タルチョがはためくヨトン・ラ

スンゲイ/ Zungnye

ヨトン・ラを過ぎて約30分。チュメ谷にある小さな集落がスンゲイです。ここはヤタと呼ばれるウールの織物を作っていることで非常に有名で、街道沿いの小さな集落には数件の工房兼売店が並んでいます。スンゲイを通り過ぎると、少し先にキキ・ラという峠があります。この峠を越えると20分ほどでブムタン地方の中心地・ジャカルに到着します。

機織り作業の様子
ウールでできた織物「ヤタ」

フォブジカ/ Phobjikha Valley

ペレ・ラ峠の手前から南に向かいさらに峠を越えていくと、フォブジカの谷に到着します。谷の標高は約2900m。湿原部分は牛や馬の放牧地で、谷を囲む斜面の多くは森林に覆われ、斜面下部の緩斜面には集落と畑が見られます。
10月~3月頃には、中国のチベット方面からヒマラヤ山脈を越えてオグロヅルが越冬のために来訪することでも有名です。フォブジカの谷の周辺にはいくつかの集落があり、中でも谷の北側にあるガンテ村には、1613年に創建されたブータン最大のニンマ派寺院ガンテ・ゴンパがあります。

豊かな自然が広がるフォブジカ谷
ブータン最大のニンマ派寺院ガンテ・ゴンパ
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