チュニジア南部
Southern Tunisiaチュニジア南部に広がる大サハラ。砂漠の山岳美、砂丘、そして不思議な塩湖・・・砂漠の魅力が凝縮されたチュニジア南部をご紹介いたします。
アルジェリア国境近くのタメルザ渓谷にシェビカ、タメルザ、ミデスという山岳オアシスの村があります。1969年に大洪水が起き、これらの村々は水に浸かってしまいました。その後、この地に住む人々は新しい村落を形成して生活していますが、廃墟になった旧村等を観光することが出来ます。この渓谷はいくつかの映画のロケ地として使われたことでも知られており、特に1997年の映画「イングリッシュ・ペイシェント」の撮影地となった事で一躍注目を集めました。
chott el Jerid・・・「chott ショット」とは塩の層に覆われた湖の意味です。チュニジアにいくつかある塩湖の中でこのジェリド湖は最も大きく、最長200㎞、最大幅80㎞にもわたり広がっています。
赤い砂漠と呼ばれるクサール・ギレンはグランド・エルグ・オリエンタル(東部大砂丘)の東端にあたります。どこまでも果てしない砂丘が続く景観は圧巻。ここでは砂丘でのラクダに乗りが楽しめます。夕方、真っ赤に染まる砂丘に沈む美しい夕日は忘れられない旅の1ページとなるはずです。
マトマタとその周辺の地域には、先住民であるベルベル人が住んでいます。12~13世紀頃、ベルベル人はこの地に侵入して来たアラブ民族から逃れるため避難用の穴を掘るようになりました。 地面に掘られたこの避難用の穴は、まるで月面のクレーターのようで、中には部屋がいくつも作られていました。今ではその穴は村にまで発展し、穴居住宅と呼ばれています。マトマタ周辺にはこの穴居住宅の村が点在しており、その独特の景観は訪れる者の目を惹いています。