アイール山地
Air Mountains19世紀にこの地を初めて探検したドイツ人探検家はアイール山地を「砂漠のスイス」と喩えたといいます。岩山とワディ(タマシェク語でアゴラス)が交じり合い、ラクダの放牧に適した植物が育ち、井戸が点在する豊かな場所です。アイール山地は火山活動によって生じた平均標高700~800mの山地で、バガザン山(2,022m)やタムガック山(1,988m)などの標高の高い山塊もあります。 アイール山地には8世紀頃より南下してきたトゥアレグ族が暮らし、放牧、定住農耕、銀細工職人、交易に従事し、特にアイール山地は北のアルジェリアから南のナイジェリア(ハウサ諸国)間の交易、東のリビアから西のマリへの交易の中継地に位置しました。