アガデスとその周辺
Agadez & surroundingアガデスはニジェール北部最大の町で、人口約95,000人。11世紀頃から栄え、トゥアレグ族の重要な町として成長してきました。そんなニジェール北部の重要な町と周辺のみどころをご案内いたします。
ニジェール北部最大の町で、人口約95,000人。アガデスは11世紀頃から栄え、トゥアレグ族の重要な町として成長してきました。サハラ交易においてはビルマ・ファシからのキャラバンの終着地点であり、南部からくる食材や物資が取引されました。1990年代と2007年からのニジェールのトゥアレグ族の反乱の中心地でもありましたが現在は落ち着き、市場の町、ウラン交易の中継地となっています。
27mの高さのミナレットを持つ「スーダン・サヘル様式の」モスク。壁面に飛び出た棒はプラスターの塗りなおしの時に足場にするために高い位置につけられています。モスクのミナレットの上には4~5人ずつ登ることができ、アガデスの町を一望することができます。
かつて「スルタン制」を持っていたアイール山地のトゥアレグには現在もスルタンがいます。政治的な力はないものの、今でも人々の尊敬を集めています。スルタン専用ガードの色鮮やかな衣装も必見です。
「恐竜平原」と表わされる、恐竜の化石がでる地層が露出しているニジェール。アガデスからアクセスできる平原、ティゲディットの断崖の麓には恐竜の化石が見られます。特に1997年に発見されたジョバリアと呼ばれる体長18mにも及ぶ首長竜の化石は状態良く保存されています。
トゥアレグ族には有名な銀細工のアクセサリーがあります。銀細工はカースト(階級)の存在するトゥアレグ社会において鍛冶屋階級が担当して作っています。模様はアガデス・クロス(Croix d'Agadez)に代表されるように各地の有力な部族・地域を表すもので、ペンダントやピアスなどのアクセサリーにアレンジされています。まず、ロウで形を作り、それに粘土をつけてかたどりします。その粘土を火にかけて焼き、ロウが溶けたところに、銀貨などを溶かした銀を流し込み、冷まし、型をわって出てきた銀を整形・磨いて作ります。