マラケシュ~アイト・ベン・ハドゥ
Marrakech & Ait Benhaddouモロッコの縮図といわれる、サハラ入口のオアシス都市マラケシュ、そしてカスバの代表格アイト・ベン・ハドゥをご紹介いたします。
モロッコの縮図といわれる、サハラ入口のオアシス都市マラケシュ、そしてカスバの代表格アイト・ベン・ハドゥをご紹介いたします。
褐色の乾いた大地にたたずむ日干しレンガのカスバは、7世紀にアラブ人の征服を逃れた先住民ベルベル人が建築したものです。カスバの代表格として世界遺産に登録されており、現在も数家族が暮らしています。カスバ内部には民家やモスクがあり、迷路のようなカスバ内を抜けた頂上には、かつての穀物貯蔵庫が配されていますが、最も外敵から獲られにくい場所として頂に貯蔵庫が建てられました。ここは映画「グラディエーター」や「シェルタリング・スカイ」他多数の映画のロケ地として使われています。 アイト・ベン・ハドゥ観光の拠点となる町ワルザザードには3つの映画スタジオがあり、様々な大作映画がここで撮影されました。
マラケシュは「赤い街」と呼ばれるサハラ砂漠入口のオアシス都市。「マラケシュに行けばモロッコのすべてを見られる」と言われ、ここにはモロッコの歴史、自然、人々の営みが集約されていると言っても過言ではありません。マラケシュはフェズについでモロッコで2番目に古い町で、11世紀の後半にベルベル人による最初のイスラム国家、ムラビト朝によって開かれ、その後ムワッヒド朝の首都として栄えました。 エル・バディ宮殿は16世紀サード朝時代に建てられた宮殿で、18世紀に破壊され、現在は一部が残っているだけで広大な廃虚となっていますが、そのパビリオンからはマラケシュの町並が手にとるように見えます。バヒヤ宮殿は1894年から1900年にかけて建造された宮殿。天井に施された彩色が美しい豪華な大広間やレセプション(旧ハーレム)、ムーア式の庭園は見るものを魅了します。
かつての公開死刑場といわれていますが、一説には、建築途中で放棄されたモスクが「ジャーミー・アル・ファナー(廃墟のモスク)」と呼ばれ、それが訛ってジャマエルフナ広場と呼ばれるようになったともいわれています。 ジャマエルフナ広場の一番賑わう時間は夜。夕方になると屋台が店を構え、様々な大道芸人が芸を披露し始め、地元の人々で賑わいます。夕方から深夜にかけて活気づくジャマエルフナ広場は、さながらお祭り会場のようです。