ダナキル砂漠
Danakil Desertエリトリアとの国境に近いエチオピア北部に位置するダナキル砂漠。別名アファール低地とも呼ばれます。このあたりはアフリカ大地溝帯に位置し、夏は気温が50度以上、冬でも40度を越える世界で最も暑い場所のひとつとされています。アフリカ大地溝帯は今から約1000万~500万年前に形成が始まったと考えられています。マントルの上昇流が地殻にぶつかり、東西に流れることで大地が引き裂かれ、真ん中に巨大な谷、その両側に山が形成されたのです。ダナキル砂漠はその谷にあたる場所に位置し、標高は海抜下になっています。現在でも火山活動が非常に活発な地熱地帯であり、エルタ・アレ火山に代表される活火山も数多く存在します。また、地中から熱された硫黄などの鉱物が噴き出す温泉地帯、どこまでも広がる塩の湖アサレ湖、隆起によってできた塩の奇岩群など、大地溝帯が造り出した奇跡の景観をお楽しみいただけます。また、厳しい環境の中で暮らすアファール族との出会いや塩を運ぶラクダのキャラバンも大きな見所となっています。