チャド中央部
Central Chadチャドの中央部はアカシヤの林やステップの草原広がる大地。また、ゲラ山地、スーダンとの国境をなすワダイ山地のような岩山もあります。サハラ南縁部の豊かな放牧の暮らしが営まれている地帯です。
チャドの中央部はアカシヤの林やステップの草原広がる大地。また、ゲラ山地、スーダンとの国境をなすワダイ山地のような岩山もあります。サハラ南縁部の豊かな放牧の暮らしが営まれている地帯です。
バハル・エル・ガゼルはかつてチャド湖に流れていた川の跡。現在は完全に水がなくなり、この凹地に雨季になると水がたまる程度です。昔の記録にはファヤ近くまでピローグ(帆かけ船)で移動していたというものもあります。
チャド中央部にあたる山地でハジャライの人々とアラブ遊牧民が暮らします。ハジャライの人々は「マルゲ」という精霊の信仰を持つアニミストでありながら、クリスチャン。ハジャライの人々はミレットを栽培する農業を営み、アラブ遊牧民はその畑のあとを家畜に食べさせ、糞を落とし土地を肥沃にさせることで共生が成り立っています。
北のリビア、ファヤからくるサハラ砂漠縦断トラック。満載の物資と人を積んで、ゆっくりゆっくり進みます。日中はオーバーヒートを避けるため休憩、気温の低い時間帯に走っている光景を見ます。リビア内戦で交易と人の移動が減り、この砂漠縦断トラックも少なくなりました。
ワダイ山地(地域)にあるチャドで4番目に大きな町。町はもともとワダイ王国の首都。本来の首都のウアラは水が干上がったため1890年代に都を現在の場所に移しました。東西の交易の要衝であり奴隷交易で栄えました。近年ではスーダン側のダルフール問題のため国際支援機関の集積地になり一時は24万人のダルフール難民が暮らしていました。町には北部地域でとれた塩やエネディ山地から来るナツメヤシを売るバザールがあります。