アルジェリア中部
Algeria Central北部よりアトラス山脈を越え、サハラの入り口に入りあたる地域です。場所によっては砂丘も現れ、ナツメヤシ栽培のさかんな町がたくさんあります。そして、世界遺産「ムザブの谷」には独特の建築と文化が受け継がれています。
アルジェリア中部のムザブの谷には「コーラン」の教えを厳格に守り続け、「イスラム教の清教徒」と呼ばれるムザブ族の町があります。 11世紀頃、ガルダイアを中心にエル・アティフ、ベニイスゲン、ブー・ヌーラー、メリカの5つの町が造られました。それぞれ丘の頂上に建てられたモスクを中心に麓に向かって町が広がっています。 町は城壁に囲まれ、伝統的な町並みがそのまま残っています。高度な灌漑システムを開発したムザブの人々は、オアシスにパルメリーと呼ばれるナツメヤシ畑をつくり、1000年もの間このサハラの枯れ谷で文化を守り続けてきたのです。
ワルグラは南部の油田地帯ハシ・メサウドへの拠点となる空港のある町。郊外の砂丘の塩湖には冬の間ヨーロッパからの渡り鳥やフラミンゴが営巣し、砂丘を舞うフラミンゴが見られるところです。 ワルグラの街は拡張を続け、近代的なアパートが立ち並びます。
かつては「1000のドームのある町」とも呼ばれたスーフ地方の中心地。夏には日中60度を越えるこの地域で暑さを緩和するためにドーム状の屋根が発達しました。近代的な建物も増えたため、昔ほどドーム建築は多くありませんが、金曜日のスークなどは大変賑わっています。
アルジェリアの西に広がるグランド・エルグ・オクシデンタル(東部大砂丘)の東端にある町。水がおいしいことが有名で国内で「エル・ゴレア」ブランドのミネラル・ウォーターが売られています。町のはずれの教会にアセクレム高原の小屋で布教を行ったシャルル・ド・フーコーの墓があります。