ツアーのポイント

ポイントシスパーレを満喫する充実のトレッキング

シスパーレ氷河に沿って南麓の好展望地ドゥダレハライを目指す3泊4日のトレッキング後は、パスー氷河を横断して絶景広がるパトゥンダスを目指す4泊5日のトレッキングを行います。北東壁と南西壁を望む南北それぞれの展望地から鋭鋒シスパーレに迫ります。

ポイントトレッキングの前後にはカリマバードに滞在

トレッキングの前後には、カリマバードに滞在。桃源郷と呼ばれる「フンザ」は1974年まで藩王国として独立していた地域の名称で、現在の中心地は「カリマバード」です。氷河を頂くウルタル、ラカポシ、ディランなどの名峰を一望できます。また、ポプラの木と杏の花のコントラストが美しい谷です。

COLUMN シスパーレ(7,611m)

シスパーレ(7,611m)は、バトゥーラ山群、パスー氷河源頭付近の右岸に位置します。東麓の村パスーを通るカラコルム・ハイウェイからも眺めることができる鋭鋒です。1974年、西ドイツ・ポーランド隊がパスー氷河からパトゥンダスを越え、東支稜を登ってプラトーに達し主稜線を辿って初登頂を遂げました。1994年には三重県の菰野山岳会隊が初登ルートから第2登に成功しています。平出和也氏は、旅の途上にこの山に惹かれ、2007年に北東壁を試登。2012年には三戸呂拓也氏と南西壁に挑み敗退。翌年に谷口けい氏と再び南西壁を挑むが敗退。2017年8月に中島健郎氏をパートナーに迎え北東壁を完登します。この登攀によりピオレドールを受賞しています。この時の模様はNHK・BS「カラコルム・シスパーレ銀嶺の空白地帯に挑む」でも放映され、困難な登攀の様子を垣間見ることができます。

パトゥンダス山頂(4,100m)より
パトゥンダス付近より望むシスパーレ(7,611m)

COLUMN 北面と南面から迫るシスパーレ展望トレッキング

シスパーレ北面トレッキング

シスパーレ氷河舌端部のバロワンズ(2,430m)からスタート。まずは迷路のようなシスパーレ氷河を登ります。その後、左岸のサイド・モレーンを進み、ファラジ・ハライへ。左手にはサンゲマルマール(6,949m)、正面にはシスパーレが姿を現します。ここから左岸のモレーンをさらに奥へと進み、半日行程で好展望地ドゥダレ・ハライへ。翌日は、好展望のモレーンの丘(3,720m)に登り、シスパーレ南西壁の迫力ある姿やウルタルⅠ峰(7,388m)、フンザピーク(6,270m)、レディーフィンガー(5,960m)を間近に望みます。訪れるトレッカーの稀な静かなトレッキングをお楽しみいただけます。

気持ちの良いキャンプ地ドゥダレ・ハライ
モレーンの丘から望むウルタルⅠ峰(左),フンザピーク(中央),レディーフィンガー(右)
シスパーレ南面トレッキング

上部フンザのボリット湖(2,600m)からスタート。バトゥーラ針峰群、パスー・ピークの眺望が開けます。パスー・ガーからパスー氷河の真っ白な氷河上を横断します。ルズドゥから尾根を登り、好展望地パトゥンダス(4,100m)へ。バトゥーラ氷河、7,000mに迫る高峰クックサールⅠとⅡ、カンジュート・サールやトリボールなどのヒスパー山群、そしてパスー氷河とシスパーレ北東壁の360度の大展望が広がります。パトゥンダスに宿泊することで、朝夕と光輝く神々しい峰々の姿をご堪能いただけるトレッキングです。

パトゥンダスのキャンプ地
ルズドゥへ

出発日と料金

2025年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
08月23日(土) ~
09月06日(土)
15日間628,000円
発着地 東京・大阪発着 最少催行人員 6名(12名様限定) ・添乗員同行
燃油サーチャージ 37,800円(12月20日現在の見込み)
一人部屋追加代金 66,000円(テント泊を含む)
日本の地方発着 名古屋発、福岡発も別途手配可能です(バンコク合流)。詳しくはお問い合わせください。
国際線のビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
プライベートポーター 52,000円(バロワンズ~バロワンズ間、ボリッド湖~ボリッド間、15kg以内、チップ込み)
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。

コース難易度

体力 傾斜のきつい登り下りはさほどないものの、連日、氷河上やモレーンなど足場の悪いルートを歩きます。おおむね4時間~6時間程度の行動時間になりますが、日程4日目と7日目は9時間前後の長時間となります。テント泊にて足場の悪いトレイルを連日歩くことのできる十分な体力と気力が必要な健脚向けコースです。
高度 最高宿泊高度、最高到達地点共に4,100mです。高山病の影響が予想されます。
宿泊 ホテル5泊、テント8泊 テント設営は全てスタッフが行い、テント場は放牧地・草地、モレーン上です。氷河のすぐ近くの宿泊もあるので、十分な寒さ対策も必要です。
荷物 スーツケースでご参加いただけます。登山中に背負うデイパックをご用意ください。日程2日目のチラスでダッフルバッグに詰め替え、スーツケースはカリマバードで受け取ります。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1

東京
バンコク


大阪
バンコク
バンコク
イスラマバード

12:00発
16:30着


11:45発
15:35着

19:00発
22:10着

空路、東京・大阪よりそれぞれバンコクへ。着後、航空機を乗り換えて、パキスタンの首都イスラマバードへ。着後、ホテルへ。
※添乗員は、東京・大阪どちらか一方より同行し(往復)、バンコクにて合流します。


イスラマバード泊
2 イスラマバード
チラス

07:00発
19:00着

専用車にてバブサル峠経由、またはインダス川沿いにカラコルム・ハイウェイを北上し、チラスへ。
チラス泊
3 チラス
ハッサン・アバード
バロワンズ
約8時間 専用車にてカラコルム・ハイウェイを北上し、ハッサン・アバード(2,170m)へ(約7時間)。四輪駆動車に乗り換えてシスパーレ氷河舌端部のキャンプ地バロワンズ(2,430m)へ(約1時間)。
バロワンズ:テント泊
4 バロワンズ
シスパーレ氷河
ファラジ・ハライ
約9時間 ●シスパーレ南面トレッキング1日目(約9時間/約9km)
トレッキング開始。シスパーレ氷河を登り、トニバサ(2,970m)へ。左岸のサイドモレーンを登り、放牧地ファラジ・ハライ(3,130m)へ。
ファラジ・ハライ:テント泊
5 ファラジ・ハライ
ドゥダレ・ハライ
約4時間 ●シスパーレ南面トレッキング2日目(約4時間/約6km)
草付きの急斜面を落石に注意しながら登り、ダルタルの台地から尾根を回り込むように登り、広々した気持ちの良い放牧地ドゥダレ・ハライ(3,480m)へ。
ドゥダレ・ハライ:テント泊
6 ドゥダレ・ハライ
(モレーンの丘)
約3~4時間 ●シスパーレ南面トレッキング3日目(約3~4時間)
好展望のモレーンの丘(3,720m)に登り、シスパーレ南西壁の迫力ある姿やウルタルⅠ峰(7,388m)、フンザピーク(6,270m)、レディーフィンガー(5,960m)を間近に望みます。その後は、気持ちの良いドゥダレ・ハライ(3,480m)でゆっくりお過ごしください。
ドゥダレ・ハライ:テント泊
7 ドゥダレ・ハライ
ファラジ・ハライ
シスパーレ氷河
バロワンズ
カリマバード

約9時間



約2時間

●シスパーレ南面トレッキング4日目(約9時間/約15km)
往路を戻り、バロワンズ(2,430m)へ下山。4日間のトレッキングが終了。その後、四輪駆動車に乗り換えて、桃源郷フンザの中心地カリマバード(2,400m)へ。
カリマバード泊
8 カリマバード
ボリット湖
パスー・ガー
約4時間
約4時間
専用車にて、上部フンザのボリット湖(2,600m)へ(約4時間)。
●シスパーレ北面トレッキング1日目(約4時間)
トレッキング開始。なだらかなルートをしばらく歩くとパスー氷河が現れ、背後にはバトゥーラ針峰群、パスー・ピークの眺望が開けます。足元に氷河を眺めなが らガレ場を登るとキャンプ地パスー・ガー(3,210m)へ。
パスー・ガー:テント泊
9 パスー・ガー
パスー氷河
ルズドゥ
約5時間 ●シスパーレ北面トレッキング2日目(約5時間)
アブレーションバレー(氷河側谷)へと一旦登り、パスー氷河に降り立ち氷河の横断を開始。白い氷河をゆっくりと注意深く進みます。氷河を渡り終えると、緑のキャンプ地ルズドゥ(3,660m)へ。
ルズドゥ:テント泊
10 ルズドゥ
パトゥンダス
約4時間 ●シスパーレ北面トレッキング3日目(約4時間)
ルズドゥ横の尾根を登り、好展望地パトゥンダス(4,100m)へ。天気が良ければ、バトゥーラ氷河、7,000mに迫る高峰クックサールⅠとⅡ、カンジュート・サールやトリボールなどのヒスパー山群、そしてパスー氷河とシスパーレ北東壁の大展望が広がります。
パトゥンダス:テント泊
11 パトゥンダス
ルズドゥ
パスー・ガー

約6時間
●シスパーレ北面トレッキング4日目(約6時間)
往路を戻り、パスー・ガー(3,210m)へ。
パスー・ガー:テント泊
12 パスー・ガー
ボリット湖
カリマバード
約3時間
約4時間
●シスパーレ北面トレッキング5日目(約3時間)
往路を戻り、ボリット湖(2,600m)へ下山。5日間のトレッキングが終了。その後、専用車に乗り換えて、カリマバード(2,400m)へ(約4時間)。
カリマバード泊
13 カリマバード
ナラン
早朝発
18:00着
専用車にてバブサル峠経由でナランへ。
※ダム工事の状況により、カラコルムハイウェイ経由のベシャム泊になる可能性があります。
ナランまたはベシャム泊
14 ナラン
イスラマバード
イスラマバード
早朝発

23:20発

専用車にてイスラマバードへ。夕食後、空港へ。航空機にて、バンコクへ。
機中泊
15 バンコク

バンコク
東京

バンコク
大阪
06:25着
07:35発
15:45着
08:25着
15:55着

バンコク着後、航空機を乗り換えて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。

  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝13/昼13/夜13:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:タイ国際航空

ご案内とご注意

査証(ビザ) パキスタン(無料)、代行手数料(5,500円)、写真1枚。旅券の残存有効期間は入国時に6ヶ月以上必要です。
気候・服装 登山トレッキング中は長袖シャツ程度が基本となりますが、曇天の日やキャンプ地での朝晩はかなり冷え込みますので、厚手のフリースに加え、ダウン上下などの十分な防寒具をお持ちください。日中は日差しが強く照り返しがきついので、帽子やサングラス、日焼け止めもお持ちください。また、上下セパレート式の雨具は必ずお持ちください。靴は登山靴又はトレッキングシューズが最適です。アイゼンやピッケルは必要ありません。イスラマバードやチラスなど平地では夏服で過ごせます。
利用予定ホテル 日程及び下記をご覧ください。
■イスラマバード:ルーミー、ヒルビュー、グランド、レジェンド、クラウンプラザ、インダスキャラバンレジデンシー
■チラス:シャングリラ・インダスビュー、パノラマ
■カリマバード:ダルバール、ルーミー・ダスタン、ヒルトップ
■ベシャム:ヒルトン、コンチネンタル
高山病について ゆっくりと高度を上げるゆとりを持った日程ですが、高山病の影響が十分予想されるコースですので、高山病対策として添乗員がパルスオキシメーター(血中酸素飽和度測定装置)、および携帯加圧装置を携行し、現地で酸素ボンベを用意します。
高山病についてのご注意と取り組み
健康診断書のご提出について 健康診断書のテンプレート
出発日から6ヶ月以内に受診された健康診断書をご提出ください。
上記のテンプレート形式であること、血液検査、心電図、胸部X線の項目が必須となります。また、既に企業・自治体等で6ヶ月以内に受診された健康診断書をお持ちの方は、上記のテンプレートを医療機関にご持参いただき、再発行したものをご提出ください。
※診断結果によりご参加いただけない場合も、規定の期日以降は取消料が発生します。
海外旅行保険について ご参加の方には疾病死亡・治療、救援者費用を含む海外旅行保険へのご加入をお願いしております。
日程について このコースの大部分は山岳道路を移動するため、天候や道路状況により一時的に通行不可能になることがあり、大幅に時間がかかることもあります。その場合は、日程・宿泊地の変更を余儀なくされることがあります。また、氷河の状況によってはキャンプを変更することもあります。日程を延長せざるを得ないこともありますので、余裕を持ってご参加ください。
トレッキングについて 氷河やモレーンなどの地形、天候等の状況によりルートは随時変更いたします。
場所柄ポーターの確保が難しい地域です。ポータの人数によってはテント場を変更することがありますので、予めご了承ください。
宿泊について トレッキング中はテント泊となり、寝袋(冬用)が必要です。お持ちでない方には弊社より有料(8,000円)で貸し出しいたします。また、山岳地帯のホテルでは、バスタブがなくシャワーのみであったり、お湯の時間制限があったり、停電になったりするなど設備が十分ではありません。
旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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