ツアーのポイント

ポイント 海外地質ツアー第二弾 全行程、専門家が同行

台湾編に引き続き、「ブラタモリ」の沖縄編・奄美編などにも出演された琉球大学准教授・尾方隆幸さんに全行程同行していだきます。近年、ハロン湾の海底調査も実施した当該地域のエキスパートです。通訳を介すことなく各地の地層、岩石や地形をじっくりとご解説いただきます。

ポイント 世界有数のスケールの巨大カルスト地形

中国南部から連続する巨大な石灰岩の岩体が風化・侵食を受けた、世界でも屈指の大規模なカルスト地形。自然の力が生み出す絶景と、そこに暮らす人々と文化の伝播のプロセスについても紐解きます。

ポイント 海から突き出る奇岩群・ハロン湾

大小3,000もの奇岩、島々の景観が美しいハロン湾。同行ガイドの尾方博士は、世界で初めて海面下の調査を実施しました。一度訪れたことがある方でも、これまでにない切り口での解説を、どこよりも早くお楽しみいただけます。

ポイント 自然と文化が融和した世界複合遺産・チャンアン

北部山岳地帯やハロン湾とは異なる過程で形成されたカルスト地形。絶景を生み出したその過程と、そこに育まれた人々の営みについても観察します。

訪問する
世界遺産

ハロン湾/チャンアンの景観複合体

PROFILE 同行ガイド 尾方 隆幸さんからのメッセージ

ベトナム北部はカルスト地形の聖地のようなところです。タワーカルストや円錐カルストのような凸型の地形、ドリーネをはじめとする凹型の地形、さらに鍾乳洞など、この地域に広がる全ての地形に意味があります。海に沈んだカルスト地形であるハロン湾を含め、地質条件と気候条件の組み合わせで決まる景観の成り立ちを掘り下げてみたいと思います。

尾方 隆幸(おがた たかゆき)

琉球大学准教授、地球科学者。筑波大学大学院博士課程修了。博士(理学)。地形の分布や堆積物の構造を調査・解析し、地球表層の自然環境を理解する地形学が専門。NHK「ブラタモリ」の沖縄編・奄美編や、NHK「グレートネイチャー」の南西諸島編などに出演。毎年数回は海外に出かけ、アジアやヨーロッパの各地でフィールドワークを行っている。

COLUMN 北部山岳地帯2つのジオパーク

ベトナム北部には、中国南部から連続する巨大な石灰岩の岩体が横たわっていて、それが風化・侵食を受けたカルスト地形が、世界有数のスケールで広大に分布しています。2010年にはハザン省の「ドンバン」が、2018年にはカオバン省の「ノンヌオック・カオバン」がそれぞユネスコ世界ジオパークに認定されました。石灰岩の堆積年代としては古生代のデボン紀〜石炭紀〜ペルム紀のものが多く、日本列島にもあるような付加体の礁性石灰岩は稀で、大陸プレート側で堆積した生物遺骸からなる石灰岩が主体です。また中国南部〜タイ北部・北東部にまたがるこの地域は、民族的な多様性が高く、カルストの自然環境をうまく利用した人間活動が営まれています。特にタイ族の分布は現在のベトナム北部あたりに地理的な中心があり、文化伝播のプロセスを探るうえでも重要なエリアです。

マウンテン・エンジェル・アイ
クァンバーの展望地

COLUMN 消えゆくカルスト地形 「海の桂林」ハロン湾

中国南部の有名なカルスト地形になぞらえて「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾では、古生代に堆積した石灰岩が陸上に出てから風化・侵食を受けたタワーカルストや円錐カルストが、その後の環境変動で再び海面下に沈んだ地形を観察できます。これらのタワーや円錐の内部には鍾乳洞が発達していて、岩盤が盛んに溶けていることが明瞭です。さらに岩盤の内部でも表面でも崩落が頻繁に発生していて、溶ける作用と壊れる作用のコラボレーションで消えつつあるカルスト地形ということがよくわかります。そして、その証拠は、実は海面下に隠されています。同行ガイドの尾方博士は、近年、世界で初めて海面下の調査を行いました。その成果も交えながら解説いただき、消えゆくカルスト地形の謎に迫ります。

「海の桂林」ハロン湾
海から突き出た石灰岩

COLUMN 世界複合遺産「陸のハロン湾」チャンアン

ハロン湾が「海の桂林」であるならば、「陸のハロン湾」は桂林ではないかと思われますが、そう呼ばれているのは桂林ではなく、ハノイ南部の「チャンアン」です。チャンアンでは、中生代三畳紀の石灰岩が風化・侵食を受けてカルスト地形になり、それが陸上に出たり海に沈んだりを繰り返して、現在の景観ができています。地学的に新しい出来事としては、最終氷期が終わって地球全体の海面が平均120メートルほど上昇したときにいったん水没し、その後のハイドロアイソスタシー(海水量が増えることによる地盤の昇降)で再び陸化した過程を経ており、チャンアンの石灰岩にはその環境変動の証拠が明瞭に記録されています。鋭く切り立った石灰岩の奇峰と断崖絶壁を縫うように流れる川の河畔では、その環境変動に対処してきた人間活動の痕跡も確認することができ、自然と文化を兼ね備えた世界複合遺産に登録されています。

チャンアンクルーズ
タムコック

出発日と料金

2025年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
02月27日(木) ~
03月06日(木)尾方隆幸さん同行・
ご好評につき追加設定
8日間 358,000円
03月06日(木) ~
03月13日(木)尾方隆幸さん同行
8日間 358,000円
発着地 東京・大阪発着 最少催行人員 8名(11名様限定)添乗員同行
燃油サーチャージ 24,000円(6月12日現在の見込み)
一人部屋追加代金 32,000円
国際線のビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
  • 特別価格コースのため再利用割引・特別割引はありません。
  • 相部屋ご希望の場合でもご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 東京
ハノイ
大阪
ハノイ

ハノイ
バックアン
午前発
午後着

午前発
午後着
午後発
夜着
空路、東京・大阪よりそれぞれベトナムの首都ハノイ。着後、専用車にて北部山岳地帯のバックアンへ(約5時間)。
※添乗員は東京・大阪のどちらか一方より同行し(往復)、ハノイにて合流します。
バックアン泊
2 バックアン
ドンヴァン
07:00発
18:00着
専用車にてドンヴァンへ。途中、クァンバーのヘブンズゲートや展望台などから、石灰岩の侵食によって生み出されたドンヴァン・ジオパークの絶景の数々を観察します。
ドンヴァン泊
3 ドンヴァン
バオラック
08:00発
19:00着
朝、中国国境近くのルンクー・フラッグタワーへ往復。その後、バオラックへ。途中、ニョクエ川が削る深い渓谷を見下ろすマーピレン峠を越え、ニョクエ川ではチャーターボートに乗り、河川に刻まれた断崖絶壁の景観を船上から観察します。
バオラック泊
4 バオラック
バンゾック
08:00発
13:00着
専用車でバンゾックへ。着後、カオバン・ジオパークの見学。中国との国境に流れるバンゾックの滝と周辺のカルスト台地や洞窟などを見学、観察します。
バンゾック泊
5 バンゾック
ハノイ

07:00発
19:00着

一路ハノイへ。途中、山の中腹にぽっかりと穴の開いたマウンテン・エンジェル・アイや、マーピュク峠にある巨大な石灰岩と玄武岩の露頭を観察します。
ハノイ 泊
6 ハノイ
ハロン湾
ニンビン
朝発

夜着
専用バスにて、ハロンへ。タワーカルストが海面上に突出し、「海の桂林」と称されるハロン湾のクルーズをお楽しみいただきます。その後、ニンビンへ。
ニンビン泊
7 ニンビン
ハノイ

08:00発
18:00着

「陸のハロン湾」とも称されるチャンアンタムコックを観察します。奇岩奇峰の中を手漕ぎボートで遊覧するチャンアンクルーズにもご案内します。その後、専用バスでハノイへ。夕食後、深夜発の航空機にて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。
機中泊
8 ハノイ
東京
ハノイ
大阪
深夜発
朝着

深夜発
朝着
着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝6/昼6/夜6:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:ベトナム航空

ご案内とご注意

査証(ビザ) 不要です。旅券の残存有効期間は、入国時に6ヶ月以上必要です。
気候・服装 合服が基本となりますが、北部山岳地帯では朝晩は冷え込みますので防寒具をお持ちください。
利用予定ホテル

下記のホテルリストをご覧ください。
■バックアン:トアンビン、フンバン、ゲストハウス
■ドンヴァン:ホアチュオン、ホァンゴック、トゥンラム、カイホァン、トゥルオンアン
■バオラック:クィアン、ドゥクタイ、ソンガン、トゥイドゥオン、ゲストハウス
■バンゾック:サイゴンバンゾック、バンゾックキーソン、ソオアン、ハーヴオン、トゥンドゥオンゲストハウス
■ハノイ:ホァビン、Qホテル、フラワーガーデン、レニド、トーフォム
■ニンビン:タムコック・カタリーナ、タムコック・ガーデンリゾート、タムコック・ホリデー、ヴィサイ・ニンビン、イェンニー

日程について このコースで訪れる地域は国境付近にあたるため、現地の治安状況や警察の命令等により、日程変更を余儀なくされたり、写真・ビデオの撮影が制限されることがあります。また、このコースの大部分は山岳地帯の道路を走ります。悪天候や車のコンディション、突然の道路工事等の思わぬ事態により、日程や宿泊地が変更になることがあります。
宿泊について 北部山岳地帯では宿泊施設に限りがあるため、設備が十分に整っていないホテルや簡易宿泊施設のゲストハウス泊になります。また、複数の施設への分宿となる場合もあります。バスタブがなくシャワーのみだったり、お湯の出が悪い等ご不便をおかけすることもありますが、辺境の地であることをご理解の上でご参加ください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。
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