ツアーのポイント

PROFILE 同行ガイド 大谷 力 (おおたに ちから)

1964年生まれ。鳥類調査とバードウオッチングガイドの二足のわらじで活動しています。若かりし頃には、バックパック一つで国内各地はもとより、鳥を求めてアジア、北中南米、アフリカ、オセアニアを徘徊。日本ではまだ広く知られていないような鳥や場所に一層魅かれる、フロンティア好きです。旅の行く先で、「鳥がいなければこんな場所に一生来ることも無かっただろうな、それどころかこんな場所があることすら知らなかったろうな」と、よく感動にふけっています。何年ガイドをやっていても未だに自分が一番夢中になってしまいがちなのが困ったところですが、ぜひ皆さんと感動を分かち合いたいと思っています。

COLUMN 大谷さんが語る マレー半島・バードウォッチングの魅力

東南アジアの鳥の図鑑を開くと、日本では馴染みの無い様々な鳥が目に入ってきます。色とりどりの派手な鳥、地味な鳥、サイチョウ類やキヌバネドリ類のように日本にはいないグループ、キツツキやヒタキ類など日本にいるグループであってもその多彩さには目を見張らせられます。

その中でもひと際異彩を放っている鳥が、クイナチメドリではないでしょうか。英名ではRail Babblerと言い和名はその直訳ですが、その名の通りまるでクイナのように密林の林床を歩き回り、滅多に人の目には触れない鳥です。あまりに変わった鳥なので昔から分類学者の頭を悩ませ続け、分類のゴミ箱とも称されるチメドリ科に一旦は放り込まれたものの、結局はそのチメドリ科の中でも1種だけ浮いた存在で、その後は、東洋区の鳥だというのにあろうことかアジアの鳥のゴミ箱からオセアニア区のゴミ箱ウズラチメドリ科に移されたりと迷走は続き、分類学者の困り果てた顔が目に浮かぶようです。今では1種で独立した科に収まり、アフリカにいるこれも変わり者のハゲチメドリなどに近縁とされています。変わっている上に見るのが難しい種というのは、いつでも強烈に人を引き付けますが、このクイナチメドリも例外ではありません。

今回のツアーでは、この珍鳥が最も見やすい場所と言われているPanti Forestを訪れます。チャンスは大いにあると期待しています。もちろん、そんな珍鳥の生息地ですから他の鳥も豊富です。全身紫のスミレテリカッコウ、ニシキゴシキドリ、カザリショウビンや アオヒゲショウビンなどのカワセミ類、コシアカシキチョウやノドジロミツリンヒタキなども探します。珍しいモンツキヒヨドリやヒメアゴヒゲヒヨドリ、ムナオビチャイロチメドリなども見られるかもしれません。

ツアー後半は世界最古の熱帯雨林ともいわれるタマンネガラです。トラやゾウ、マレーグマやマレーバクなど大型哺乳類も生息する広大な国立公園で、その豊かな自然の多様性に圧倒されることでしょう。ここでは様々なカワセミ類、キヌバネドリ類、サイチョウ類、ゴシキドリ類、キツツキ類、ヒロハシ類、サイチョウ類、ヒヨドリ類、チメドリ類などなど、マレーシアの熱帯雨林ならではの鳥がいろいろ期待できます。中でもムラサキヤイロチョウやマラヤシマヤイロチョウなどのヤイロチョウ類や、コシアカキジやエボシコクジャクなどのキジ類は特に狙いたいターゲットです。現地からの情報では、非常に珍しいウチワキジとの出会いさえも、運が良ければあるかもしれないようです。さらに夜の探鳥ではフクロウ類やガマグチヨタカ類も探します。

森の奥から届くセイランの神秘的な声、1km先まで聞こえるというサイチョウの迫力ある羽音、セミの声や湿った空気、ジャングルの匂いまで含めて、この熱帯雨林そのものがきっと素晴らしい思い出になるでしょう。珍鳥の宝庫、見どころ満載のマレーシアへ、是非ご一緒しましょう。

ルリコノハドリ Asian Fairy Bluebird
シラフサザイチメドリ Striped Wren Babbler
クビワヒロハシ Black-and-yellow Broadbill
ミドリヒロハシ Green Broadbill copy

COLUMN 観察が期待できる野鳥

クイナチメドリ(Rail Babbler), シラフサザイチメドリ(Striped Wren Babbler), ズグロジチメドリ(Black-capped Babbler), ムナオビチャイロチメドリ(Grey-breasted Babbler), セアカマルハシ(Chestnut-backed Scimitar Babbler), コシアカシキチョウ(Rufous-tailed Shama), スミレテリカッコウ(Violet Cuckoo), カザリショウビン(Banded Kingfisher),アオヒゲショウビン(Rufous-collared Kingfisher),ヒメアゴヒゲヒヨドリ(Finsch's Bulbul), マレーズアカミユビゲラ(Olive-backed Woodpecker), アカハラコガネゲラ(Orange-backed Woodpecker), ノドジロミツリンヒタキ(Grey-chested Jungle Flycatcher), シロボシオウギビタキ(Spotted Fantail), ニシキゴシキドリ(Red-crowned Barbet), ルリコノハドリ(Asian Fairy Bluebird), サイチョウ(Rhinoceros Hornbill) ,コシアカキジ(Crested Fireback), ウチワキジ(Malayan Crestless Fireback), カンムリシャコ(Crested Partridge), マレーエボシコクジャク(Malayan Peacock Pheasant), ミドリヒロハシ(Green Broadbill), クビワヒロハシ Black-and-yellow Broadbill, マラヤシマヤイロチョウ(Malayan Banded-Pitta), ムラサキヤイロチョウ(Garnet Pitta), カンムリカケス(Crested Jay), ズグロキヌバネドリ(Cinnamon-rumped Trogon), コシアカキヌバネドリ(Scarlet-rumped Trogon), アカエリエンビシキチョウ(Chestnut-naped Forktail),ミミヨタカ(Malayan Eared Nightjar),コガマグチヨタカ(Blyth's Frogmouth), オオガマグチヨタカ(Large Frogmouth),ニセメンフクロウ(Oriental Bay Owl),スンダオオコノハズク(Sunda Scops Owl) 等

出発日と料金

2025年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
03月20日(木) ~
03月28日(金)大谷力さん同行
9日間 558,000円
発着地 東京・大阪発着 最少催行人員 5名(8名様限定)大谷力さん同行
燃油サーチャージ 37,000円(7月9日現在の見込み)
一人部屋追加代金 65,000円
国際線のビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 少人数限定コースのため再利用割引・特別割引はありません。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
  • 相部屋ご希望の場合でもご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください

ツアー日程表

  地名 時刻 スケジュール
1 東京
クアラルンプール
大阪
クアラルンプール
10:05発
17:00着
09:55発
15:55着
空路、東京・大阪それぞれよりマレーシアのクアラルンプールへ。着後、専用車にてホテルへ。
※添乗員は東京・大阪のどちらか一方より同行し(往復)、バンコクにて合流します。
クアラルンプール:サラクブティックホテル泊
2 クアラルンプール
パンティフォレスト
コタティンギ
朝発

夜着
専用車にてマレー半島南部に位置するパンティ・フォレストへ。午後、パンティ・フォレストでのバードウォッチング。泥炭湿地林であるこの森には特異な環境に適応した希少種や固有種が数多く生息しています。クイナチメドリやコシアカシキチョウ、ムナオビチャイロチメドリ、ニシキゴシキドリ、スミレテリカッコウなどの野鳥観察のチャンスがあります。その後、パンティフォレスト近郊のコタティンギのホテルへ。
コタティンギ:レストインホテル泊
3~4 コタティンギ
(パンティフォレスト)
 

3日目、4日目はパンティフォレストでのバードウォッチングをお楽しみください。 滞在中、1日は夜の観察にもご案内します。 ミミヨタカ、コガマグチヨタカ、スンダオオコノハズクなどの観察を狙います。

コタティンギ:レストインホテル泊
4
5 コタティンギ
グア・ムサン
朝発
夕方着
専用車にてマレー半島を北上し、グア・ムサンへ。
グア・ムサン:ウェルカムインGM泊
6~7 グア・ムサン
(タマンネガラ国立公園)
 

6日目、7日目は、マレーシア最大の国立公園で、1億3000万年前から続くとされる森が残るタマンネガラ国立公園でバードウォッチング。世界でも有数の低地熱帯雨林が広がるこの国立公園では多様な種の野鳥が生息しています。ここでコシアカキジ、ウチワキジ、カザリショウビン、ミドリヒロハシ、マラヤシマヤイロチョウ、ムラサキヤイロチョウ、カンムリカケスやズグロキヌバネドリなど様々な野鳥の観察が期待できます。滞在中、1日は夜の観察にもご案内。オオガマグチヨタカやニセメンフクロウなどの観察チャンスがあります。

グア・ムサン: ウェルカムインGM泊
7
8 グア・ムサン
タマンネガラ国立公園
クアラルンプール
クアラルンプール

クアラルンプール
昼発

夕方着

23:30発

22:40発
午前、タマンネガラ国立公園で最後のバードウォッチング。その後、専用車にてクアラルンプールへ。深夜の航空機で東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。
機中泊
9 東京
大阪
07:40着
05:40着
着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝7/昼7/夜7:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:マレーシア航空

ご案内とご注意

査証(ビザ) 不要です。旅券の残存有効期間は入国時に6ヵ月、査証欄余白は見開き2ページ以上必要です。
気候・服装 全行程夏服で過ごせますが、虫よけ対策として薄手の長袖・長ズボンの着用をお勧めします。朝晩や冷房対策に軽めの上着もご準備ください。靴は防水性のハイキングシューズが最適です。また、熱帯雨林のため雨が降る事があります。折り畳み傘と上下セパレート式の雨合羽は必携です。
利用予定ホテル

日程をご覧ください。

野鳥観察について 写真や日程表に記載のある野鳥は必ずしも見られるとは限りません。予めご了承ください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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