ツアーのポイント
ポイント 同行ガイド・大谷力さんよりツアーの見どころについて
ブラジルというと真っ先に思い浮かぶのはアマゾンの広大な熱帯雨林かもしれませんが、実はブラジル南東部の大西洋岸、アトランティックフォレストと呼ばれる地域こそブラジル随一の鳥相の豊かなエリアなのです。ここは世界でも有数の固有種が多い場所として知られており、この地域特産の鳥の種数は170から180に上ると言われています。ただし、ここは同時にブラジルで最も開発が進んだエリアでもあり、残念なことに現在、元々あった自然環境の5%ほどしか残っていないという現実もあります。ここは世界で最も自然が破壊された地域の一つでもあるのです。
PROFILE 同行ガイド 大谷 力 (おおたに ちから)
1964年生まれ。鳥類調査とバードウオッチングガイドの二足のわらじで活動しています。若かりし頃には、バックパック一つで国内各地はもとより、鳥を求めてアジア、北中南米、アフリカ、オセアニアを徘徊。日本ではまだ広く知られていないような鳥や場所に一層魅かれる、フロンティア好きです。旅の行く先で、「鳥がいなければこんな場所に一生来ることも無かっただろうな、それどころかこんな場所があることすら知らなかったろうな」と、よく感動にふけっています。何年ガイドをやっていても未だに自分が一番夢中になってしまいがちなのが困ったところですが、ぜひ皆さんと感動を分かち合いたいと思っています。
COLUMN 大谷力さんが語るツアーの見どころ
今回のツアーでは、この世界有数にしてかつ世界でも最も危機に瀕したアトランティックフォレストに、この地域を代表する珍しい固有種の数々を探しに行きます。期待できる種類は数多くその多様性だけでも十二分に楽しめますが、いくつか目玉となる種をピックアップしてご紹介しましょう。
ヴァレ保護区
最初に訪れるこの保護区で目玉となるのは、アカハシホウカンチョウ(Red-billed Curassow)です。Curassowは中年米特有の大型キジ類のグループで、大型キジ類の例に漏れず、多くの種が狩猟や生息地の破壊で数を減らしています。中でも今回狙うアカハシホウカンチョウは、世界でも最も珍しいキジ類の一つで、その総個体数は250羽程と言われています。生息地も5ヶ所ほどしか知られていませんが、今回訪れるヴァレ自然保護区はその中で唯一容易に訪問できる場所で、かなりの高確率でこのレア種を見ることができるでしょう。
カエテス保護区
ここで探したいのは何と言っても、バラノドズキンフウキンチョウ(Cherry-throated Tanager)です。南米でも最も数が少なく謎に包まれた種の一つで、1996年に生息地が発見されるまで、ドイツにある一体の標本の他は数例の噂話しか知られていませんでした。今では数ヵ所の生息地がわかっていますが、全て合わせてもわずか50羽以下が生息しているのみと言われています。この保護区にはそのほとんどが生息しており、保護区のレンジャーがこの種をモニタリングしていますので、彼らの助けを借りてなんとか見つけ出したいと思っています。ここには他にも300種類以上の鳥が生息しているので、バラノドズキンフウキンチョウ探索中にも退屈している暇はないでしょう。
その他、2種類の珍種、モズカザリドリ(Brazilian Laniisoma)とハイバネカザリドリ(Grey-winged Cotinga)を紹介します。2種ともに分布が局所的で数も少ないため滅多に目撃されず、近年までよく知られていなかった種です。モズカザリドリは分類上の位置づけもはっきりせず、最近まではCotinga(カザリドリ類)の1種とされることが多かったのですが、最新の分類ではTityra(ハグロドリ類)に近縁だと考えられている変わり種です。、珍種ハイバネカザリドリ(Grey-winged Cotinga)を紹介します。この種は分布が局所的で数も少ないため滅多に目撃されず、近年までよく知られていなかった種です。1980年に再発見されるまでは1942年に採集された雌1羽しか知られておらず、しかも当初はキンクロカザリドリ(Black-and-gold Cotinga)と誤同定されていたと言ういわくつきの種です。2ヶ所の高山にしか生息していない上、その生息地も到達困難な場所のために近年まで謎のベールに包まれていましたが、比較的アクセスしやすい場所がついに見つかり、最近では我々のような探鳥ツアーでも狙えるようになりました。見やすい種ではありませんが、最も確率の高い場所を訪れて探しますので、期待したいと思います。
[観察の期待できる野鳥]
出発日と料金
2024年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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08月16日(金) ~ 08月27日(火)大谷力さん同行 |
12日間 | 1,080,000円 |
発着地 | 東京・大阪発着 | 最少催行人員 | 5名(7名様限定)大谷力さん同行 |
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燃油サーチャージ | 70,000円(4月2日現在の見込み) | ||
一人部屋追加代金 | 80,000円 | ||
国際線のビジネスクラス | 追加代金等の詳細はお問い合わせください。 |
- 相部屋ご希望の場合でもご出発の時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。
- 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
- 少人数限定コースのため再利用割引・特別割引はありません。
- 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 東京 大阪 |
深夜発 23:45発 |
空路、東京・大阪よりそれぞれアラブ首長国連邦のドバイへ。 ※添乗員は東京・大阪どちらか一方より同行し(往復)ドバイにて合流します。 機中泊
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2 | ドバイ ドバイ ドバイ サンパウロ |
早朝着 04:50着 09:05発 17:35着 |
ドバイ着後、航空機を乗り換えてブラジルのサンパウロへ。着後、空港近くのホテルへ。
サンパウロ:ハンプトン泊
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3 | サンパウロ ヴィトーリア ヴィトーリア リニャレス (ヴァレ自然保護区) |
朝発 |
国内線にてブラジル南東部・エスピリトサント州のヴィトーリアへ。着後、専用車にてリニャレスへと向かいます。道中のポイントでのバードウォッチングもお楽しみください。クロアゴユミハチドリ、ルビートパーズハチドリ、アメシストハチドリ、シロハラフウキンンチョウ、ルリミツドリ、シロボウシマイコドリなどがターゲットです。リニャレス着後、ヴァレ保護区でのバードウォッチング。
リニャレス:ホテルBHS泊
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4 | リニャレス (ヴァレ保護区) |
終日、ヴァレ自然保護区でのバードウォッチング。ここでは絶滅危惧種のアカハシホウカンチョウやアカマユボウシインコ、その他にもズグロカザリドリ、アオマエカケインコ、ナマリイロアリモズモドキ、クビワテンニョゲラ、クビワキヌワネドリ、ツグミマイコドリなど様々な野鳥の観察が期待できます。
リニャレス:ホテルBHS泊
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5 | リニャレス サンタテレサ ヴァルジェンアウタ |
朝発 夕方着 |
専用車にてヴァルジェンアウタへ。途中、サンタテレサで探鳥。ここでは固有種のキビタイマイコドリやシマカザリハチドリ、ブラジルアリサザイなどの観察が期待できます。
ヴァルジェンアウタ:アアルガウロッジ泊
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6 | ヴァルジェンアウタ (カエテス保護区) |
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終日、カエテス保護区など、ヴァルジェンアウタ周辺でのバードウォッチング。固有種のバラノドズキンフウキンチョウやチャイロムジカザリドリ、ズキンカザリドリ、トゲオマイコドリなどの観察のチャンスがあります。
ヴァルジェンアウタ:アアルガウロッジ泊 |
7 | ヴァルジェンアウタ ヴィトーリア ヴィートリア リオデジャネイロ リオデジャネイロ ノバフリブルゴ |
朝発 |
専用車にてヴィトーリアへ。着後、航空機にてリオデジャネイロへと向かいます。着後、専用車にてノバフリブルゴへ。
ノバフリブルゴ:イトロロエコロッジ泊
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8 | ノバフリブルゴ (トレスピコス州立公園) |
トレスピコス州立公園をはじめノバフリブルゴ近郊でバードウォッチング。アカメアラチカマドドリやオウゴンカンムリマイコドリ、キンクロカザリドリなどの固有種をはじめ、ハイバネカザリドリ、ヤマトゲオカマドドリなどの観察をお楽しみください。
ノバフリブルゴ:イトロロエコロッジ泊 |
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9 | ノバフリブルゴ (トレスピコス州立公園) |
前日に続き、トレスピコス州立公園をはじめノバフリブルゴ近郊でバードウォッチング。
ノバフリブルゴ:イトロロエコロッジ泊 |
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10 | ノバフリブルゴ スミドウロ リオデジャネイロ リオデジャネイロ サンパウロ |
朝発 午後着 夕方発 夕方着 |
午前、スミドウロ地域でのバードウォッチングで、ミツユビキリハシやブラジルアリサザイなどを探鳥。その後、リオデジャネイロへ。夕方の国内線にてサンパウロへ。深夜、国際線の搭乗手続き。
機中泊 |
11 | サンパウロ ドバイ |
01:25発 22:55着 |
空路、ドバイへ。着後、航空機を乗り換えます。 機中泊 |
12 | ドバイ 東京 ドバイ 関西 |
02:40発 17:35着 03:00発 17:15着 |
空路、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。 |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝8/昼8/夜8:機内食は除く
- 利用予定航空会社:エミレーツ航空
ご案内とご注意
査証(ビザ) | 不要です。旅券の残存有効期間は帰国時まで有効なもの、査証欄余白は見開き2ページ以上必要です。 | |
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気候・服装 | 日中は夏服もしくは長袖シャツ程度で過ごせますが、虫対策で長袖、長ズボンの着用をお勧めします。朝晩は上着も必要です。雨が降る事もありますので上下セパレート式の雨合羽も必ずお持ちください。靴は防水性のハイキングシューズが最適です。 | |
利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 | |
予防接種について | 黄熱病の予防接種は義務ではありませんが、受けられることをおすすめします。 | |
野鳥観察について | 写真や日程表に記載のある野鳥は必ずしも見られるとは限りません。予めご了承ください。 | |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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