ツアーのポイント

ポイント 聖岳から光岳を周遊し、南アルプス南部特有の縦走路を行く

南アルプス南部の信州側の基点となる便ヶ島から周回コースを辿り、聖岳から上河内岳を経て、光岳を目指します。遠山川沿いの林道を進み、深い樹林やシダの群生地を登り、日本アルプス最南端の3,000m峰である聖岳へ。標高2600mの森林限界を縫うダケカンバとバイケイソウの縦走路を進み、屈指の展望ピークの上河内岳へ。茶臼岳、易老岳を越え、南アルプス深南部の盟主・光岳へ。光岳に源を発する寸又川流域の南アルプス深南部は、本州唯一の原生保全地域に指定され、学術的にも貴重な地域が広がっています。深南部の山並みを光岳山頂から望み山旅を締めくくります。

ポイント 経験豊富な登山ガイドと添乗員が同行する万全のサポート!

6名様より催行し、8名様限定の少人数コースです。南アルプス南部は、主稜線に登るのに1日、1座越えるのに1日かかり、登山口までのアプローチも不便で時間もかかります。かつ宿泊する山小屋は素泊まりが多く、数日分の食料を背負う必要があるため、個人で歩くには困難な縦走コースとして有名です。経験豊富な登山ガイドと登山専門の添乗員が同行し、スタッフ2名体制で皆さまをしっかりサポートします。

面平キャンプ場
登山口・芝沢ゲート

COLUMN 南アルプス南部の名峰2座

聖岳(3,013m)
聖岳の主峰は標高3,013 mの前聖岳。奥聖岳と小聖岳を従え、静岡と長野の県境に位置しています。 南アルプス最南端の3,000m峰であり、山頂からは赤石岳や富士山を始めとする絶景が広がります。3度目にようやく登頂を果たした深田久弥は「聖岳が何か世俗を脱した高潔な山のように思われるのは、その名前のせいだけではない。それは日本アルプス三千米峰として最南の僻地にあり、容易に近づきがたいという印象からもきているのだろう。」と聖岳の気高さを讃えています。
小聖岳から見る聖岳山頂
光岳(2,592m)
南アルプス主脈の最南端にあり、寸又川流域の南アルプス深南部の盟主としても知られ、静岡と長野の県境に位置しています。山頂から南西側に光岩(てかりいわ)と呼ばれる石灰岩の岩峰があり、遠州側から遠望した際にこの岩が白く光って見えた事が山名の由来といわれています。広大な台地上の山頂には亀甲状土の草原が広がっており、日本最南端のハイマツ群生地としても知られています。「光と書いてテカリと読ませるところに味がある」ユニークな山名がロマンを感じさせる名峰です。
光岳の名の由来となった光岩

出発日と料金

2024年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
09月15日(日) ~
09月19日(木)伊藤勇太郎(東京本社)同行
5日間 188,000円
発着地 現地発着(飯田駅集合・解散) 最少催行人員 6名(8名様限定)添乗員同行
一人部屋追加代金 設定はございません
  • 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
  • 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
  • [東京・大阪・名古屋からの参考アクセス]
    【東京方面】
    往路:東京駅 08:33発 (東海道新幹線ひかり635号・新大阪行)- 豊橋駅 09:53着
       豊橋駅 10:08発 (JR特急伊那路1号・飯田行)- 飯田駅 12:41着
    復路:飯田駅 15:58発 (JR特急伊那路4号・豊橋行)- 豊橋駅 18:31着
       豊橋駅 18:51発 (東海道新幹線ひかり660号・東京行)- 東京駅 20:12着
    【大阪・名古屋方面】
    往路:新大阪駅 08:15発 (東海道新幹線のぞみ78号・東京行)- 名古屋駅 09:04着
       名古屋駅 09:08発 (東海道新幹線こだま708号・東京行)- 豊橋駅 09:36着
       豊橋駅 10:08発 (JR特急伊那路1号・飯田行)- 飯田駅 12:41着
    復路:飯田駅 15:58発 (JR特急伊那路4号・豊橋行)- 豊橋駅 18:31着
       豊橋駅 19:08発 (東海道新幹線こだま743号・名古屋行)- 名古屋駅 19:37着
       名古屋駅 19:41発(東海道新幹線のぞみ247号・新大阪行)- 新大阪駅 20:30着

コース難易度

体力・技術 1日の実際の歩行時間の目安は約2~12時間で、日程2日目と4日目は12時間です。標高差は登りで最大約2,043m、下りで最大1,112mです。危険な箇所は少ない縦走路ですが、歩行ペースが求められ、縦走用の荷物(12kg前後)を担ぎ、長期間の縦走登山に耐えうる充分な基礎体力があることがご参加の条件です。
宿泊 テント1泊・山小屋3泊
テント泊は常設テントを利用し男女別で2~3名利用です。山小屋泊は男女混合の大部屋です。テント泊があるため寝袋(夏用またはシュラフカバー)が必要です。寝袋の下に敷くマットは不要です。寝袋をお持ちでない方には弊社で有料(8,000円)で貸し出しいたします。
荷物 縦走用の荷物(12kg前後)を背負って全行程を歩きます。縦走中に不要な荷物を置いておくことができませんので、荷物は工夫をして軽量化に努めるようお願いします。また、共同装備・食料の分担(1kg程度)があります。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 JR飯田駅
芝沢ゲート
聖光小屋

12:50発
14:50着

JR飯田駅12:50集合。専用車にて聖岳と光岳の長野県側の入口となる芝沢ゲートへ向かいます(約2時間)。
●南アルプス縦走1日目(コースタイム:2時間)
芝沢ゲート(720m)より縦走開始。遠山川沿いの林道を歩き、易老渡(880m)へ。さらに30分ほど林道を進み、聖光小屋(せいこうこや)のある便ヶ島(たよりがしま/970m)へ。
聖光小屋泊|食事:朝× 昼× 夜○
2 聖光小屋
聖岳
聖平小屋

 

●南アルプス縦走2日目(コースタイム:9時間30分)
はじめに森林鉄道跡の道を進み西沢渡(にしさわど/1100m)へ。ここから薊畑(あざみばた)まで針葉樹林や苔の密生した倒木帯、シダの群生などを通り、標高差1300mの急登を登ります。薊畑(2400m)から小聖岳(2,662n)手前の森林限界へ。ここから前聖岳(3,013m)まではガレ場の縁や滑りやすい砂礫の斜面が続き、注意が必要です。聖岳の山頂からは兎岳や赤石岳の展望が見事です。その後、往路を薊畑へ慎重に下り、さらに進み聖平小屋(ひじりだいらごや/2,260m)へ。
聖平小屋泊|食事:朝○ 昼○ 夜○
3 聖平小屋
上河内岳
茶臼小屋

 

●南アルプス縦走3日目(コースタイム:4時間20分)
聖平小屋のある聖平から急登の稜線を登り南岳(2,702m)へ。さらに進むとニ重山稜になっている小河内岳(かみこうちだけ/2,803m)へ。山頂からは聖岳に加え、兎岳、赤石岳、荒川岳。背後には富士山が見える南アルプス南部の屈指の展望地です。その後、岩のやせ尾根を進み、亀甲状土のある窪地を越え、茶臼小屋(2,410m)へ。
茶臼小屋泊|食事:朝○ 昼× 夜○
4 茶臼小屋
茶臼山
易老岳
光岳
面平キャンプ場
  ●南アルプス縦走4日目(コースタイム:9時間50分)
稜線の鞍部まで登り返し、茶臼岳(2,604m)へ。岩稜帯の山頂で光岳をはじめ、南アルプスの深南部の山々を望みます。茶臼岳からは仁田池周辺の木道歩き、ダケカンバの樹林、シダの群生地を進み、シラビソの樹林に囲まれた易老岳(2,354m)へ。荷物を置き、ここから光岳を往復します。三吉平を進み、水場のある静高平(しずこうだいら)を経て、光岳小屋へ。小屋からはダケカンバの間を縫うように歩き、光岳(てかりだけ/2,592m)へ。光岳山頂からは南アルプス深南部の山並みが眼下に広がります。その後は往路を戻り、易老岳からは尾根筋に沿った展望の効かない樹林帯の急斜面を下り、面平(めんだいら)キャンプ場(1,480m)へ。気持ちの良い樹林帯の中にある常設テントに宿泊します。
面平キャンプ場:テント泊|食事:朝○ 昼× 夜○
5 面平キャンプ場
易老渡
芝沢ゲート
JR飯田駅


11:00発
15:30着
●南アルプス縦走5日目(コースタイム:3時間)
樹林帯の急斜面を下り、易老渡(880m)へ。さらに遠山川沿いの林道を歩き芝沢ゲート(720m)へ。ここで4泊5日の縦走を終えます。着後、専用車で飯田駅へ。途中、日帰り温泉に立ち寄り、入浴(各自払い)と昼食(各自払い)。JR飯田駅にて15:30解散。
食事:朝○ 昼× 夜×
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝4/昼1/夜4

ご案内とご注意

気候・服装 登山中は天気が良ければ、薄手の長袖で歩くことができますが、悪天時や強風が吹くと体感気温は下がります。縦走中の気温の目安は、最高20℃前後、最低5℃前後です。厚手のフリースや薄手のダウンジャケット等の防寒着をお持ちください。また、降雨もありますので、上下セパレート式の雨具をお持ちください。登山時の靴は、履き慣れた防水性の高いハイカットの登山靴・トレッキングシューズをご用意ください。
利用予定ホテル 日程をご覧ください。
縦走登山について 縦走用の個人装備に加え、共同装備・食料の分担(1kg程度)を背負い、5日間に渡り、長時間の縦走路を歩き、かつコースタイム程度の歩行ペースが求められます。1日の実際の歩行時間の目安は約2~12時間で、日程2日目と4日目は12時間です。標高差は登りで最大約2,043m、下りで最大1,112mです。体力のない方、12kg前後の荷物を背負うことの出来ない方は、ご参加いただけません。普段から山登りをされていて、夏山の縦走経験や歩行スピードが要求される長時間の縦走登山に耐えうる充分な基礎体力があることがご参加の条件です。
縦走中の宿泊について 日程1日目「聖光小屋」は2食付の山小屋でシャワーを浴びることもできます。日程2日目「聖平小屋」と3日目「茶臼小屋」は、素泊まりのため朝夕の食事は同行スタッフが用意します。山小屋に備え付けの寝具(寝袋)を利用する際にはインナーシーツをご利用ください。日程4日目の「面平キャンプ場」では、常設テントを利用し、1テントに男女別で2~3名利用です。テント泊があるため寝袋(夏用またはシュラフカバー)が必要です。寝袋の下に敷くマットは不要です。寝袋をお持ちでない方には弊社で有料(8,000円)で貸し出しいたします。「面平キャンプ場」は携帯トイレ利用(使用後は持ち帰りが必要)となります。
装備について 縦走中は4泊5日分の個人装備に加え、一部の共同装備・食料を1kg程度背負っていただきます。十分な大きさのザック(例:40~60L)もご用意ください。また、充分な防水対策も必要になります。
【ご自身でご用意していただく装備】
履き慣れた防水性の高いハイカットの登山靴・トレッキングシューズ(ローカットは不可)/上下セパレートタイプの雨具/ストック/スパッツ(足首用)/タオル/防寒着/着替え/手袋(薄手・防寒用)/帽子(日除け用・防寒用)/寝袋(夏用またはシュラフカバー)/昼食2日分/行動食3日分/ヘッドランプ/食器/箸スプーン/トイレットペーパー/携帯トイレ(2個前後)/虫除けスプレー/個人常備薬/水筒(2L程度)/テルモス(サーモス、0.3~0.5L)
※食料や炊事道具は共同装備としてご用意いたします。
食事について 縦走中の朝食と夕食は、弊社にてご用意します(日程1日目の夕食と日程2日目の朝食を除く)。日程3日目~5日目の昼食3回分は含まれておりません。事前に日持ちするパンやアルファ米など各自でご用意ください。日程5日目の昼食は下山後に立ち寄る温泉で各自ご注文ください。
年齢制限について 当ツアーは、年齢が80才以上の方はお申し込みいただけません。
旅行条件について 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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