ツアーのポイント
ポイント 忘れ去られようとしている筏師の足跡をたどる
筏師の道とはその名の通り筏師が通った道です。北山川沿いの集落で切り出された材木で筏を組み、命がけで筏を操り、筏を届けた筏師が大切な人や家族の待つ家路についた道が熊野川、北山川に沿うようにひっそりと残されています。交通網の発達により次第に使われなくなり、道も荒れていきましたが、山深い地だからこそ残された人びとの息づかいを感じることができます。和歌山県内だけではなく、三重県内に残る道にもご案内します。
ポイント 瀞峡を川舟で巡り、北山川の筏下りに挑戦
筏師がどのような流れの中を下っていったのかを川舟や筏下りによって体験していただきます。川面から望む北山川の景観をお楽しみください。筏下りはこの地域の伝統文化でもある「筏」を今に伝えるべく改良を加えたもので、日本唯一の観光筏です。
ポイント 北山川の大蛇行、木津呂の集落を望む
北山川の大蛇行によって作られた地形は、風水でいうところの龍穴(りゅうけつ)と呼ばれ、大地の気が集まる場所で、さらに川を取り巻く地形がその場に気を留めることができるといわれています。この地形を尾根上から見下ろす場所へご案内します。三重県熊野市紀和町木津呂の集落を望むことができます。
ポイント 語り部と共に筏師の道を歩く
筏師の道は現在でも石垣やお地蔵様、茶屋の跡、地名に当時の名残を見ることができます。筏師から伝え聞く様々な話を交えて、語り部と共にこの道を歩けば、かつての風景がよみがえり、人は自然と共に生きているということを思い出すことでしょう。
ポイント おくとろ温泉に4連泊。その日だけの荷物を持って、身軽にのんびりと歩きます
北山村に滞在し、歩きたい場所まで毎日バスで移動します。その日、1日分の荷物だけを持って、日帰りの装備で身軽に歩くことができます。歩き疲れた身体を温泉が癒してくれます。秘湯・湯ノ口温泉にも訪れます。
COLUMN 筏師の道 ~消えゆく筏師たちが歩いた道をたどる~
全国唯一の飛地の村として知られる和歌山県北山村では、林業が盛んに行われるようになった江戸時代以降、木材集積場がある新宮市まで川を利用して木材を運搬していました。山から伐り出した木材は筏に組まれ、筏師の手によって北山川の激流を流下し、緩やかな流れに来ると、さらに大きな筏に組み直され河口へと運ばれました。筏を無事に目的地につけた筏師は、櫂・棹・ロープを肩にかけ、山道を歩いて家路につきました。北山村に残る文献によると、北山川の筏は600年以上の歴史があり、新宮へ木材を運ぶためには川を行く以外に方法がありませんでした。北山川の激流を下る筏師の技術は全国でも有名で、鴨緑江や満州においてもその技術を発揮したといわれています。
道路交通網の発達やダムの建設により、北山川から筏師の姿が消えたのは昭和38年。それより前の昭和30年から始まった観光筏下りは今も続いています。三重、和歌山、奈良の三県にまたがる熊野川の支流北山川は、下瀞、上瀞、奥瀞に分かれており、それぞれの地域の筏流しを担当した筏師が材木を流し終えた後、家路を急いだ山道をたどります。
COLUMN 和歌山県北山村 ~日本で唯一の「飛び地」の村~
北山村は和歌山県に位置していますが、村に隣接する町や村はすべて三重県、奈良県。和歌山県のどの市町村とも隣接することなく独立するような形で点在していることから「飛び地」という名で表現されています。約48平方kmという小さな村の面積の97%は山林。その真ん中を清流・北山川が悠々と流れています。豊かな自然に包まれ、ゆったりとした時間が流れるなか、現在約450人が生活しています。昔から良質の杉に恵まれ林業で栄え、伐採された木材の輸送は川を利用して筏によって木材集積地の新宮まで運ばれていました。当時、北山村は人口の大半を筏師が占め、新宮木材業者と筏師は共存共栄、切っても切れない関係で成り立っていました。明治4年、廃藩置県が実施され、新宮が和歌山県に編入された際、地理的に言えば北山は奈良県に属するところを「新宮が和歌山県に入ったのならぜひ私たちも」との村民の意見を聞き入れ、和歌山県に編入。そして、明治22年には七色、竹原、大沼、下尾井、小松の5つの村が合併。現在の北山村と改称、施行されました。
また、この村には全国唯一という特産品「じゃばら」という名の柑橘系の果実があります。古来からこの地域でのみ自生するという珍しいもの。近年は町による本格的な開発・PRにより様々な商品が開発されるなど北山村の地域活性の一翼を担うまでに発展しています。
出発日と料金
2025年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
---|---|---|---|
05月13日(火) ~ 05月17日(土) | 5日間 | 198,000円 | |
05月20日(火) ~ 05月24日(土) | 5日間 | 198,000円 |
発着地 | 現地発着(紀伊田辺駅発/熊野市駅着) |
最少催行人員 | 7名(11名様限定)添乗員同行 |
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一人部屋追加代金 | 28,000円 |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 部屋数が限られるため、お一人部屋の確保ができない場合がございます。
- 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
[東京・大阪からの参考アクセス]
【東京方面】
往路:JAL213 羽田 07:25発 - 南紀白浜 08:40着
→明光バス(快速熊野古道号)南紀白浜空港 09:28発 - 紀伊田辺駅 10:11着
復路:JR特急(南紀8号・名古屋行) 熊野市駅 17:50発 - 名古屋駅 20:49着
→新幹線(のぞみ56号・東京行) 名古屋駅 20:59発 - 東京駅 22:36着
又は 新幹線(のぞみ58号・東京行) 名古屋駅 21:22発 - 東京駅 22:57着
又は 新幹線(ひかり666号・東京行) 名古屋駅 21:24発 - 東京駅 23:09着
【大阪方面】
往路:JR特急(くろしお1号・新宮行) 新大阪駅 07:35発 - 紀伊田辺駅 09:58着
復路(1):JR普通(紀勢本線・きのくに線、新宮行) 熊野市駅 16:33発 - 新宮駅 17:04着
→JR特急(くろしお36号・新大阪行) 新宮駅 17:46発 - 新大阪駅 22:06着
復路(2):JR特急(南紀8号・名古屋行)熊野市駅 17:50発 - 松阪駅 19:37着
→近鉄特急(伊勢志摩ライナー・大阪上本町行) 松阪駅 19:46発 - 鶴橋駅 21:13着
※上記のスケジュールは変更となる場合があります。 最新の情報は、各交通機関に直接ご確認ください。
コース難易度
体力・技術 | 普段より山歩きやウォーキングなどで運動をされている方ならご参加いただけます。急な登りや下り、峠越えがあり、3日間歩き続けることができる体力は必要です。 | |
---|---|---|
宿泊 | ホテル泊(部屋数が限られるため、お一人部屋の確保ができない場合がございます。) | |
荷物 | トレッキングに不要な荷物は、ホテルに置いておくことができます。毎日、その日の荷物だけを持って歩いていただけます。 |
- 日本の山旅コースの「体力・技術レベル難易度の目安」はこちらのページをご確認ください。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 紀伊田辺駅 |
10:15発 |
路線バスにて紀伊田辺駅(10:15発)から志古へ(12:07着)。着後、送迎バスにて瀞峡(田戸)へ。熊野川へと流れる北山川流域、奈良県、三重県、和歌山県にまたがる日本屈指の大峡谷・瀞峡を川舟や徒歩で巡ります。昼食は瀞峡を望む「瀞ホテル」で召し上がっていただきます。峡谷の両岸には断崖、巨石、奇岩、洞窟が1km以上続いています。その後、北山村・おくとろ温泉へ。 北山村:おくとろ温泉やまのやど泊 食事:朝× 昼○ 夜○ |
2 | 北山村 |
07:00発 |
●筏師の道トレッキング 北山村:おくとろ温泉やまのやど泊 食事:朝○ 昼○ 夜○ |
3 | 北山村 |
07:00発 |
送迎バスにて瀞峡へ。 北山村:おくとろ温泉やまのやど泊 食事:朝○ 昼○ 夜○ |
4 | 北山村 |
08:00発 |
送迎バスにて三重県御浜町片川へ。着後、三重県側に残る筏師の道を歩きます。 北山村:おくとろ温泉やまのやど泊 食事:朝○ 昼○ 夜○ |
5 | 北山村 |
09:00発 |
午前、北山川観光筏下りに挑戦。北山村の大自然と筏を造り、筏を操る筏師たちの伝統の技を体験します。その後、おくとろ温泉にて、昼食、着替え(筏下りは濡れます)、荷物を整えて、午後(15:15発)の村営バスにて熊野市へ(16:15着)。着後、解散。 食事:朝○ 昼○ 夜× |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝4/昼5/夜4
ご案内とご注意
気候・服装 | トレッキング中は天気が良ければ、長袖シャツ程度で過ごすことができますが、朝夕や歩行中、風が吹くと体感温度は 下がります。フリースやライトダウン等の防寒着をお持ちください。降雨もありますので、上下セパレート式の雨具をお持ちください。靴はトレッキングシューズが最適です。 |
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利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
観光筏下りについて | 観光筏下りは「満10歳以上、満75歳以下の健康で健脚な方」という参加条件があります。予めご了承ください。 |
その他のご注意 | 北山川の大蛇行、木津呂の集落を望む尾根までの山林は個人の所有地です。土地所有者様の許可を得て入山します。状況によっては許可が得られない、あるいは入山が禁止される場合もありますので、予めご了承ください。その場合には「木津呂の集落」及び奇跡の森と呼ばれる「嶋津の森」にご案内いたします。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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