秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

COLUMN 企画者の声

京都一周トレイルに付随する、京北トレイル。京北地区の田園風景、峠を越えてぐるり一周する3日間です。この時期は桜も随所に見られ、しかも人はほとんど居ないような里山あるき。のんびりと春のウォーキングです。ゆったりとお話しながら歩くほのぼのさは、他にはない楽しみです。このエリアはとにかく交通も不便で個人で行くのはかなり難儀します。ツアーではそんな心配もありません。宿泊もコテージタイプで大浴場もあり、リラックスしてプライベートな滞在を楽しめますよ。

上鶴篤史（かみづる・あつし）

COLUMN 京都一周トレイル「京北コース」

京北は京都市の北部に位置する山間の地。全域が丹波高原に含まれ、9割以上が森林地帯。ここに整備されている京都一周トレイル「京北コース」は、市中の外縁部をまわる「東山、北山、西山コース」から離れ、全長約34.8kmの周回路を中心に、4本の枝道を有する京北地域を一周する約48.7kmのトレイル。古くから北山杉の産地で、いっそう山は深くなり、夏でも涼しく、緑に恵まれた地域です。滝又の滝、桜で有名な常照皇寺、魚ヶ渕の吊橋など多くの名勝や、里山風景を一望できる絶景ポイントなど、見所あふれる散策が楽しめます。豊かな自然を背景に、いにしえの生活文化を今に伝える数々の名所旧跡、寺院・神社、文化財もお楽しみいただけます。

京都一周トレイルの道標

春日神社

COLUMN 黒田百年桜

黒田地区の中心部、宮町の春日神社の脇ある「黒田百年桜」は、ヤマザクラの突然変異種で、樹齢は300余年ともいわれます。10～12枚の八重の中に一重が交じる珍種で、「京の桜守」として知られる造園業の佐野藤右衛門親子が30年に及ぶ執念により苗づくりに成功し、15代目佐野藤右衛門氏がこの幻の品種を「黒田百年」と命名しました。昭和58年に大阪造幣局の「通り抜け」百年を記念して若木2本が同局内に植樹され、以来この親木も「黒田百年桜」として広く親しまれるようになりました。京都市域では最後のお花見を楽しめる桜として、毎年多くの見物客が訪れます。

黒田百年桜

黒田百年桜（一重八重）

COLUMN 自然の宝庫・片波川源流域伏条台杉群

片波川源流域は、古くから御杣御料として守られてきたと伝えられる、府内でも数少ない自然度の高い地域です。全区域106.63ヘクタールの3分の1にあたる約35.60ヘクタールが特別地区・野生動植物保護地区（立入禁止）で、稜線部を中心とした、ホンシャクナゲとヒメコマツやヒノキなどの針葉樹からなる群落は、国内有数の規模と見られ、学術的にも貴重なものとなっています。また、府天然記念物指定地域（13.08ヘクタール）には、1本の根株から複数の幹が立ち上がった特異な形態を有し、伏条台杉と呼ばれるアシウスギの巨木などが群生し、北山地域独特の自然景観を形作っています。

伏条台杉「大主杉」

片波の台杉（平安杉）

片波の台杉

伏条台杉「大櫓杉」