ツアーのポイント

ポイント熊本有数の大河・菊池川流域を巡る

阿蘇山麓に源を発し有明海に注ぐ大河、菊池川。水運によって古くは大陸からの古墳文化が内陸へと広がり、江戸時代には九州有数の稲作地帯として大坂堂島へと米俵が積み出された歴史を持ちます。菊池川流域の歴史を伝える史跡や文化を訪ねます。

ポイント古代山城の鞠智城をゆっくりと見学

白村江の戦いの後に、大陸の勢力からの防御施設として建造された山城、鞠智城をゆっくりと見学。再建された建築物の他、百済との繋がりを示す出土品の展示など飛鳥から奈良時代にかけての日本史に触れます。

ポイント二つの温泉地、玉名と山鹿にそれぞれ連泊

熊本を代表する温泉地にそれぞれ連泊。菊池川河口域の玉名では加藤清正によって始められた干拓事業と米の水運の歴史を、中流域の山鹿では山鹿灯籠と豊前街道の歴史を中心に菊池川流域の歴史と文化に触れます。

COLUMN 悠久の歴史流れる大河・菊池川

阿蘇山麓に源を発し、有明海へと注ぐ全長71kmの菊池川。古くは大陸から伝わった古墳文化が流域へ広がり、菊池川周辺には沢山の装飾古墳が残っています。また稲作技術も同じく大陸から伝わり、流域では古くから米作りが行われてきました。熊本藩主・加藤清正によって始められ、昭和まで続いた干拓事業により耕地や水田が広がったこともあり、産出された米は江戸時代には毎年20万俵以上が大坂堂島へと運ばれました。玉名には江戸時代に米が積み出された港跡や、明治時代に造られた干拓施設が残り、菊池川の稲作と水運の歴史に触れることができます。ツアーではまた、菊池川の源に近い阿蘇くじゅう国立公園内の菊池渓谷にも足を伸ばし、美しい渓谷を通り阿蘇山からの肥沃な栄養分を有明海へと運ぶ菊池川の流れも垣間見ます。

菊池渓谷
菊池川から望む普賢岳に沈む夕日
米の積み出しで栄えた高瀬

COLUMN 古代山城・鞠智城

紀元663年の白村江の戦いに敗れて後、大陸の勢力からの防御施設として九州から瀬戸内、近畿にかけて山城が各地に建造されました。九州には大宰府に大野城と水城が、筑紫野に基肄城が建造されますが、現在の山鹿と菊池にまたがる地には鞠智城が建造されました。大宰府や筑紫野よりも南に位置する鞠智城は、九州北方からの侵攻に備える食料備蓄基地とともに、西方の有明海からの侵攻に備える役目がありました。その後、大陸との交流が深まり防御施設としての必要がなくなった鞠智城は、律令を司る役所として使われ、その後食料備蓄庫として使われてゆきました。鞠智城内に建てられた温故創生館には、城内の池から出土し白村江の戦いで敗れた百済からの亡命者が持ち込んだとされる「百済系菩薩立像」のレプリカが展示され、日本の国家形成初期の歴史を知ることができます。ツアーでは復元された当時の建物群の他、広大な山城・鞠智城跡全体をゆっくりと見学します。

鞠智城の鼓楼と米倉
百済系菩薩立像(レプリカ)

COLUMN 今に伝わる山鹿灯籠の歴史

江戸時代の参勤交代道・豊前街道の宿場町として栄えた山鹿では、毎年8月15と16日に山鹿灯籠まつりが開催されます。灯籠まつりは、景行天皇が九州巡幸の際にこの地に立ち寄った伝承が起源とも、室町時代の宥明法印の追善が起源とも言われています。和紙と糊だけで作られる山鹿灯籠の製作は現在も「灯籠師」によって受け継がれており、山鹿灯籠は平成25年に「国の伝統的工芸品」に指定されました。山鹿の各町は毎年、灯籠師に製作依頼した灯籠を大宮神社に奉納します。また昭和30年代からは、金・銀の和紙で作られた金灯籠を頭に揚げて踊る山鹿灯籠踊りが始まり、熊本を代表する夏まつりとなりました。ツアーでは、昔からの灯籠製作技術を引き継いだ灯籠師を訪ねる他、毎年奉納される灯籠を展示する大宮神社を訪問し、山鹿に伝わる灯籠の歴史に触れます。

燈籠殿の展示
金銀銅の和紙を用いた灯籠

出発日と料金

2022年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
04月17日(日) ~
04月21日(木)山田の藤の花咲くシーズン
5日間198,000円
05月29日(日) ~
06月02日(木)高瀬の菖蒲の花咲くシーズン
5日間198,000円
発着地 現地発着(熊本空港集合・解散) 最少催行人員 4名(10名様限定)・添乗員同行
一人部屋追加代金 20,000円
  • 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。

  • <東京・名古屋・大阪からの参考アクセス> ※航空券手配をご希望の方はご相談ください。
    【東京方面】
    往路:ANA641 羽田/熊本 08:20/10:15
    復路:ANA648 熊本/羽田 17:45/19:20
    【大阪方面】
    往路:ANA523 伊丹/熊本 09:25/10:35
    復路:ANA526 熊本/伊丹 17:35/18:40


ツアー日程表

  地名 時刻 スケジュール
1 熊本空港
玉名

11:00発
12:30着

11:00に熊本空港に集合。専用車にて、玉名へ。着後、夏目漱石の小説「草枕」の舞台となった前田家別邸草枕交流館を見学。その後、菊池川の歴史に関する展示がある玉名市立歴史博物館・こころピアへ。
玉名:玉名温泉 ホテルしらさぎ泊|食事:朝× 昼○ 夜○
2 玉名
 

終日、玉名市内及び郊外の観光旧玉名干拓施設、菊池川下流域の船着場で港町として栄えた高瀬地区等)。午後、日本最古の絞木綿「高瀬しぼり」を継承する工房を訪問。また、4月ツアーは熊本県指定天然記念物の山田の藤を、5月ツアーは高瀬にて菖蒲を鑑賞します 。

玉名:玉名温泉 ホテルしらさぎ泊|食事:朝○ 昼○ 夜○
3 玉名
山鹿
08:30発
17:00着

専用車にて、和水町へ。着後、加藤清正が朝鮮出兵の後にもたらした手漉き和紙の技法を伝えるみかわ手漉き和紙の館にて、紙漉きを体験。その後、日本最大の千手観音の座像が祀られる相良寺を参拝します。その後、白村江の戦の後に大陸からの侵攻に備えて建造された山城鞠智城跡と周辺からの出土品を展示する温故創生館を訪問します。

山鹿:山鹿温泉 寿三泊|食事:朝○ 昼○ 夜○
4 山鹿

 

終日、山鹿市内及び郊外の観光(菊池川流域で産出された米で造る製品を商う店などが立ち並ぶ豊前街道沿いの惣門地区、1640年の山鹿御茶屋に歴史の端を発するさくら湯、国指定重要文化財に指定された明治43年建造の八千代座、室町時代から続く国指定伝統的工芸品の「山鹿灯籠」に関する展示がある山鹿灯籠民芸館等。灯籠を作成する灯籠師の工房も訪ねます。また、山鹿大宮神社の燈籠殿にて、年ごとに奉納される燈籠の展示をご覧いただきます。
山鹿:山鹿温泉 寿三泊|食事:朝○ 昼○ 夜○
5 山鹿
菊池渓谷
熊本空港

09:00発

16:30着

朝、九州を代表する装飾古墳・チブサン古墳オブサン古墳(外観)を見学。古墳の出土品を展示する山鹿市立博物館も訪問します。その後、千手観音と十二部衆が祀られた康平寺を参拝します。その後、専用車にて、阿蘇くじゅう国立公園内にある菊池渓谷へ。菊池川上流の美しい渓谷での散策をお楽しみください。その後、熊本空港へ。熊本空港にて解散。

食事:朝○ 昼○ 夜×
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝4/昼5/夜4

ご案内とご注意

気候・服装 合服で過ごせますが、天気の悪い日や朝晩の冷え込みに備えて、しっかりと上着もご用意ください。また雨具もご用意ください。観光時は歩きなれた運動靴が便利です。
利用予定ホテル 日程をご覧ください。
観光について 花の開花時期はその年の気候により多少ずれることがあります。予めご了承ください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

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