ツアーのポイント
ポイント 広大なお花畑が展開する北海道屈指の縦走路を行く
表大雪の大雪山主峰・旭岳から大雪の奥座敷といわれるトムラウシ山までの大雪山の主稜線は、北海道で一位、二位を争う屈指の縦走路です。通常、2泊3日の登山行程が一般的ですが、ツアーでは3泊4日の余裕をもった行程で縦走します。噴煙を吹き上げ格調高い山容の北海道最高峰・旭岳、北海平や高根ヶ原をはじめとした溶岩台地に広がる色鮮やかお花畑、氷河期の名残をとどめる永久凍土が作り出す構造土や泥炭凍結丘(パルサ)、高層湿原など大雪山らしい地形が展開し「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」という美しいアイヌ語の表現もなるほどと納得できるような素晴らしい景観が広がっています。
ポイント 縦走の前後には快適な温泉宿に宿泊
縦走前には旭岳温泉、縦走後にはトムラウシ温泉の一軒宿「東大雪荘」に宿泊します。良質な泉質の天然温泉で縦走前の寛ぎと厳しい縦走後の疲れを癒やします。
ポイント 経験豊富な登山ガイド2名と添乗員が同行する万全のサポート!
7名様より催行し、12名様限定のコースです。気象条件が厳しくヒグマの多い山域でテント泊が必要なため個人では困難な大雪山の縦走コースを、北海道在住の経験豊富な登山ガイド2名と添乗員が同行し、スタッフ3名体制で皆さまをしっかりサポートします。
COLUMN カムイミンタラ~神々の遊ぶ庭~
北海道の中央に位置し、東西南北約60kmに渡る広大な山系を誇る大雪山。2,000m級の峰々を中心に構成され主峰・旭岳は標高2,291mで北海道で最も高い山です。上川アイヌの人々が「ヌタップカウシュッペ(広い湿地の上につくもの・川がめぐる上の山)」と呼び、中でも神秘的な山容や高山植物の大群落を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んで崇敬と畏敬の対象としてきました。旭岳からトムラウシ山までの表大雪、北大雪、ニペソツ山を中心とする石狩連峰の東大雪、十勝岳連峰の4つの山域からなる大雪山国立公園は、初期の1934年に指定され、日本最大の国立公園です。また、北緯41°以北という高緯度領域が非常に広く、山々がなだらかに広がっているため、日本最大の高山帯を形成しています。地理的にもカムチャツカ、シベリア、日本の本州からの合流点となっているほか、温帯・寒帯の狭間でもあり、永久凍土や多くの周氷河地形が残ることから高山植物の種類も豊富です。「富士山に登って山岳の高さを語れ。大雪山に登って山岳の大さ(おおいさ)を語れ」という文人・大町桂月の名言は広く知られています。
COLUMN 火山活動による形成と多様な動植物が生息する大雪山
大雪山は長い成長の歴史を有する火山群で氷河期の100万年前から70万年前に火山活動を開始し、現在の形になったは2万年前と言われています。氷河期の名残りとどめる地質や地形、火山活動によって形成された溶岩台地や岩礫地、高層湿原などの自然条件、さらに大雪特有の気象条件などの生育環境が多種多様の高山植物を育んできました。山頂部付近の高山植物群落には日本の高山植物の4割に相当する約250種が確認され、これらの中には希少種も多く、エゾオヤマノエンドウやホソバウルップソウ、エゾイワツメクサ、ダイセツトリカブト、クモイリンドウなどの大雪山固有種やリシリリンドウのような分布の限られた種類も見られます。多様性に富んだ自然環境は、ヒグマやエゾシカなどの大型ほ乳類をはじめ、クマゲラやシマフクロウなどの希少な野生動植物の生息地となっています。また、北海道の寒冷な岩場にのみ生息するエゾナキウサギや大雪山にしか生息しない高山蝶ウスバキチョウ、アサヒヒョウモンなどは、氷河期に大陸から渡ってきた後に温暖化により寒冷な高山だけに残された氷河期の生き残り「遺存種」と呼ばれています。
出発日と料金
2024年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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08月01日(木) ~ 08月06日(火)花咲く季節・岩田京子(専属添乗員)同行 |
6日間 | 228,000円 |
発着地 | 現地発着 (新千歳空港集合/解散) |
最少催行人員 | 7名(12名様限定)添乗員同行 |
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一人部屋追加代金 | 設定がございません |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
<東京・大阪・名古屋・福岡からの参考アクセス> ※航空券手配をご希望の方はご相談ください。
【東京方面】
往路:ANA61便 羽田11:00発-新千歳12:35着 または JAL511便 羽田10:30発-新千歳12:05着
復路:ANA62便 新千歳12:30発-羽田14:10着 または JAL510便 新千歳13:00発-羽田14:35着
【大阪方面】
往路:ANA773便 伊丹10:00発-新千歳11:55着 または JAL2001便 伊丹08:00発-新千歳09:55着
復路:ANA776便 新千歳13:05発-伊丹14:55着 または JAL2008便 新千歳13:30発-伊丹15:20着
【名古屋方面】
往路:ANA707便 中部11:35発-新千歳13:25着 または JAL3103便 中部09:25発-新千歳11:10着
復路:ANA710便 新千歳14:35発-中部16:15着 または JAL3116便 新千歳17:45発-中部19:30着
【福岡方面】
往路:ANA289便 福岡10:10発-新千歳12:25着
復路:ANA290便 新千歳14:40発-福岡17:00着 または JAL3512便 新千歳14:10発-福岡16:35着
コース難易度
体力・技術 | 1日の実際の歩行時間の目安は約6~8時間で、縦走1日目のみ10時間となります。標高差は登りで最大約690m、下りで最大1,180mです。縦走2~3日目は300m程度のアップダウンが続きます。また、一部雪渓歩きもあります。歩行ペースが求められ、テント泊縦走用の荷物(13kg前後)を担ぎ、普段から長期間の縦走登山に耐えうる充分な基礎体力があることがご参加の条件です。 | |
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宿泊 | テント3泊またはテント1~2泊・山小屋(避難小屋)1~2泊、旅館・ホテル2泊 テント泊は男女別で2~4名利用です。山小屋(避難小屋)泊は男女混合の大部屋です。寝袋(三季用)と寝袋の下に敷くマットが必要です。寝袋をお持ちでない方には弊社で有料(6,000円/重量720g)で貸し出しいたします。旅館・ホテル泊は男女別で一部屋2~4名利用となります。 |
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荷物 | 縦走用の荷物(13kg前後)を背負って全行程を歩きます。縦走中に不要な荷物を置いておくことができませんので、荷物は工夫をして軽量化に努めるようお願いします。また、共同装備・食料の分担(1kg~2kg程度)があります。 |
- 日本の山旅コースの「体力・技術レベル難易度の目安」はこちらのページをご確認ください。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 新千歳空港 旭岳温泉 |
13:00発 17:00着 |
新千歳空港12:50集合。専用車にて大雪山国立公園内にあり、旭岳の西麓に位置する旭岳温泉(1,100m)へ。
旭岳温泉泊|食事:朝× 昼× 夜○
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2 | 旭岳温泉 姿見駅 旭岳 白雲岳 白雲岳避難小屋 |
朝、徒歩にて大雪山旭岳ロープウェイ山麓駅へ(約15分)。着後、ロープウェイにて姿見(すがたみ)駅へ(約10分)。 白雲岳避難小屋:テントまたは避難小屋泊
食事:朝× 昼× 夜○ |
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3 | 白雲岳避難小屋 高根ヶ原 忠別岳 忠別岳避難小屋 |
●大雪山縦走・前編2日目(コースタイム:4時間10分) 板状の岩礫地が続くスレート平を進み、日本の山岳風景とは思えないようなスケール感溢れる溶岩台地・高根ヶ原へ。コマクサやイワウメなどが随所に咲き誇ります。東側には高原沼の箱庭のような景色が眼下に広がります。さらに進み忠別沼を過ぎ、忠別岳(1,963m)を越え、忠別岳避難小屋(1,630m)へ。 忠別岳避難小屋:テントまたは避難小屋泊
食事:朝○ 昼× 夜○ |
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4 | 忠別岳避難小屋 五色岳 化雲岳 南沼キャンプ地 |
●大雪山縦走・前編3日目(コースタイム:5時間) 忠別岳避難小屋から主稜線まで登り返し、その後、急登を辛抱強く登ると五色岳(1,868m)の山頂です。西に進路を変え、湿地帯の木道を進み、化雲岳(かうんだけ/1,955m)へ。山頂からはヒサゴ沼分岐を越え、トムラウシ山を目指します。この周辺は、神遊びの庭と呼ばれ、お花畑と美しい景色が広がります。ヒサゴのコルからトムラウシ山までは奇怪な溶岩地形や構造土が見られ、日本庭園、ロックガーデンと呼ばれる湿地帯や巨岩、岩場が続き、高山植物が咲き乱れます。北沼からトムラウシ山の山裾を巻いて南沼キャンプ地(1,950m)へ。着後、岩が積み重なった斜面を慎重に登り、トムラウシ山(2,141m)を条件が許せば往復します。山頂からは、北に旭岳や白雲岳の表大雪、西にはオプタテシケ山を先頭に十勝連峰が整然と並ぶ景色が広がります。 南沼キャンプ地:テント泊|食事:朝○ 昼× 夜○
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5 | 南沼キャンプ地 トムラウシ山 短縮登山口 トムラウシ温泉 |
●大雪山縦走・前編4日目(コースタイム:5時間30分) 朝、南沼キャンプ地からトムラウシ山(2,141m)を往復後、トムラウシ公園を通り、前トム平へ下ります。トムラウシ公園やその周辺は巨岩、奇岩が立ち並び、隙間を埋め尽くすハイマツと色とりどりの可憐な花々、太陽の位置により光を反射する大小の湖沼群が広がり、自然が創り出す美しい景色が広がります。その後、ロープのある岩礫地を下り、急な雪渓の残るコマドリ沢を慎重に下ります。コマドリ沢分岐から急登の階段を登り返した後は、樹林帯を進み、カムイ天上のぬかるみを越え、トムラウシ短縮登山口(960m)へ下山。縦走を終えます。着後、専用車にてトムラウシ温泉(650m)へ(約20分)。 トムラウシ温泉の一軒宿・東大雪荘に宿泊。源泉かけ流しの大浴場と露天風呂で疲れを癒やします。 トムラウシ温泉:東大雪荘泊|食事:朝○ 昼× 夜○
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6 | トムラウシ温泉 新千歳空港 |
08:00発 12:00着 |
朝食後、専用車にて新千歳空港へ。着後、新千歳空港にて12:00解散。
食事:朝○ 昼× 夜×
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- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝4/昼0/夜5
ご案内とご注意
気候・服装 | 登山中は天気が良ければ、薄手の長袖で歩くことができますが、悪天時や強風が吹くと体感気温は下がります。縦走中の気温の目安は、最高20℃前後、最低5℃前後です。厚手のフリースや薄手のダウンジャケット等の防寒着をお持ちください。また、降雨もありますので、上下セパレート式の雨具をお持ちください。登山時の靴は、履き慣れた防水性の高いハイカットの登山靴・トレッキングシューズをご用意ください。また、雪渓の通過があるため軽アイゼン(6本爪)も必要です。北海道の2,000m級の山の気候は本州の3,000m級の山と同条件です。 |
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利用予定ホテル | 日程および下記のホテルリストをご覧ください。 |
縦走登山について | テント泊縦走用の個人装備に加え、共同装備・食料の分担(1kg~2kg程度)を背負い、4日間に渡り、長時間の縦走路を歩き、かつコースタイム程度の歩行ペースが求められます。歩行時間の目安は約6~8時間(縦走1日目のみ10時間)で標高差は登りで最大約690m、下りで最大1,180mです(縦走2~3日目は300m程度のアップダウン)。体力のない方、13kg前後の荷物を背負うことの出来ない方は、ご参加いただけません。普段から山登りをされていて、夏山の縦走経験や歩行スピードが要求される長時間の縦走登山に耐えうる充分な基礎体力があることがご参加の条件です。 |
縦走中の宿泊について | 白雲岳小屋と忠別岳小屋は、それぞれ避難小屋のため事前予約はできないため、当日、避難小屋に空きがあれば避難小屋に宿泊しますが、その可能性は低く、縦走中の宿泊は3泊ともテント泊になるものと思ってご準備ください。 |
荷物・装備について | 縦走中は3泊4日分の個人装備に加え、一部の共同装備・食料を1kg~2kg程度背負っていただきます。十分な大きさのザック(例:40~60L)もご用意ください。また、充分な防水対策も必要になります。 |
食事について | 縦走中の朝食と夕食は、弊社にてご用意します。日程2日目の朝食1回分と2日目~5日目の昼食4回分は含まれておりません。事前に日持ちするパンやアルファ米など各自でご用意ください。なお、日程1日目の新千歳空港から旭岳温泉への移動の際にコンビニに立ち寄りますので、その際に購入も可能です。山中では購入できません。 |
その他のご注意 | 花の開花時期は年によってずれる事があります。日程表中や写真の植物は必ずしも観察できるとは限りません。予めご了承ください。 |
年齢制限について | 当ツアーは、年齢が80才以上の方はお申し込みいただけません。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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