ツアーのポイント
ポイント 百名山最難関の呼び声高い幌尻岳に登頂
日高山脈の最高峰・幌尻岳(2,052m)は、アイヌ語で「大きい・山」を意味する 「ポロ・シリ」と呼ばれていました。氷河期の名残であるカールを3つ抱え、山頂付近に広がる高山植物のお花畑と、険しく雄大な日高山脈の展望が魅力の山です。日本百名山の中で唯一、渡渉の技術が必要な山のため、剱岳と並んで百名山最難関の山の一つとして知られています。
ポイント登山の前には「びらとり温泉ゆから」に宿泊
登山の前に宿泊する平取では、自然に囲まれた温泉旅館「びらとり温泉ゆから」に宿泊します。翌日からの厳しい登山に備え、美味しい食事と良質な泉質の大浴場と露天風呂でゆっくりお寛ぎいただきます。
ポイント 少人数限定。経験豊富な登山ガイドと添乗員が同行する万全のサポート!
7名様より催行し、9名様限定の少人数制です。また、添乗員に加え、幌尻岳を知り尽くした北海道在住の登山ガイドが同行し、個人で登るには困難な幌尻岳の頂へ皆様をしっかりサポートします。
COLUMN 日高山脈の盟主・幌尻岳、額平川(ぬかびらがわ)コースを行く
北海道南部の脊梁山脈である日高山脈は、最北の佐幌岳(さほろだけ)から襟裳岬(えりもみさき)まで直線にして約140kmに渡る長大な山脈です。主稜線(国境稜線)上で登山道のある山は限られ、また、そのほとんどが沢登りが必要な困難な山が多いのが特徴です。そんな日高山脈の最高峰である幌尻岳の額平川コースについてご案内します。
登山基地とよぬか山荘から完全予約制のシャトルバスで林道幌尻線第2ゲート(530m)へ向い登山開始です。まずは、額平川沿いの林道を北海道電力の取水ダムまで7.5km歩きます。ここで沢登りシューズに履き替え、鎖のかかった岩場をへつり、右岸沿いを四ノ沢出合へ。ここから渡渉を繰り返しながら、避難小屋の幌尻山荘(960m)へ。取水ダムから幌尻山荘までは15回程度の渡渉が連続し、水深は膝上から腰まで達する沢登りの行程です。7月のシーズン初めは、雪解け後で水量が多く、また川底の岩に苔がついている事があります。9月以降の渇水期でも膝までの水深は普通です。フェルト底の沢登りシューズとヘルメットは必携です。
翌日は、不要な荷物を幌尻山荘にデポし、必要最小限の荷物で山頂を往復します。いきなりアカエゾマツやトドマツの急なつづら折りの樹林帯を登り、さらにダケカンバの尾根を登り、水場「命の水」へ。ここからぐんと傾斜が増します。ハイマツ帯に入ると展望が開け、北カールと幌尻岳の山頂が望めます。馬蹄形となったカールの縁に沿って回り込むように稜線を登り、ハイマツ混じりの岩稜を越えれば、幌尻岳(2,052m)の山頂です。山頂からはエサオマントッタベツ岳やカムイエクウチカウシ山など日高山脈の名峰が一望できます。その後、往路を幌尻山荘まで慎重に下ります。
最終日は、幌尻山荘から再び渡渉を繰り返し、取水ダムを経て、第2ゲートへ下山。シャトルバスにてとよぬか山荘へ戻ります。
COLUMN 日高山脈の成り立ちと幌尻岳に咲く花々
幌尻岳のある日高山脈は、1300万年前に東北日本弧と千島弧の東西2つのプレートの衝突(造山運動)によって形成されました。山体上部には最終氷期(8万年前~1万年前)に氷河によって削られたカール地形が認められています。日高山脈ではカールが2段に分かれていて、氷河の前進期が少なくとも2回あったことがわかっており、トッタベツ亜氷期(2万年前頃)、ポロシリ亜氷期(4万年前頃)と呼ばれています。
九十九折の樹林帯を登り、ハイマツ帯の稜線に苦労して登るとこの氷河の置き土産であるカール地形に加え、幌尻岳とその奥に聳える戸蔦別岳の雄大な展望が広がります。7月から8月にかけては、稜線に広がるお花畑も大きな魅力の一つです。お花畑では、エゾコザクラ、エゾサイコ、ミネズオウ、ムシトリスミレ、イワウメ、ミヤマアズマギク、ヨツバシオガマ、チシマフウロ、チシマギキョウ、クモマユキノシタ、チョウノスケソウ、タカネスミレといった一般的な高山植物から北海道や日高山脈に固有の植物まで多くの花々を見ることができます。さらにこの辺りは、鉄・クロム・マグネシウムといった成分を多く含む超塩基性のカンラン岩が露出しているため、ナンブイヌナズナ、ユキバヒゴタイ、ホソバツメクサ、カトウハコベといった超塩基性岩特有の植物がみられるのも大きな特徴です。
HOTEL 良質な泉質と料理が自慢の「びらとり温泉ゆから」
登山の前に宿泊する平取では、自然に囲まれた温泉旅館「びらとり温泉ゆから」に宿泊します。翌日からの厳しい登山に備え、良質な泉質の大浴場と露天風呂でゆっくりお寛ぎいただきます。夕食には、国内最高級ブランド黒毛和種の「びらとり和牛」やバークシャー種の平取産黒豚。そして、出荷量全道一位を誇る平取トマト「ニシパの恋人」など地場産野菜をふんだんに使用した地場産野菜をご賞味ください。
出発日と料金
2024年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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08月08日(木) ~ 08月11日(日) 花咲く季節・岩田京子(専属添乗員)同行 |
4日間 | 188,000円 | |
09月12日(木) ~ 09月15日(日) 草紅葉の季節 |
4日間 | 178,000円 |
発着地 | 現地発着 (新千歳空港集合・解散) |
最少催行人員 | 7名(9名様限定)添乗員同行 |
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一人部屋追加代金 | 8,000円(幌尻山荘泊を除く) |
- 国内旅行のため、再利用割引・特別割引はありません。
- 現地集合解散となります。現地までの交通機関はご自身でお手配ください。
<東京・大阪・名古屋からの参考アクセス> ※航空券手配をご希望の方はご相談ください。
【東京方面】
往路:ANA61便 羽田11:00発-新千歳12:35着 または JAL513便 羽田11:20発-新千歳12:55着
復路:ANA68便 新千歳15:30発-羽田17:10着 または JAL516便 新千歳16:00発-羽田17:35着
【大阪方面】
往路:ANA773便 伊丹10:00発-新千歳11:50着 または JAL2005便 伊丹11:35発-新千歳13:25着
復路:ANA778便 新千歳16:30発-伊丹18:25着 または JAL2010便 新千歳16:10発-伊丹18:00着
【名古屋方面】
往路:ANA707便 中部11:35発-新千歳13:20着 または JAL3103便 中部09:25発-新千歳11:10着
復路:ANA712便 新千歳17:00-中部18:45着 または JAL3116便 新千歳17:45発-中部19:30着
コース難易度
体力・技術 | 登頂日の歩行時間の目安は約8~9時間で、登り下りの標高差は約1,100mとなります。歩行スピードが要求され、急斜面の登り下りを含む長時間の登山に耐えうる充分な基礎体力がある方が対象です。また、幌尻山荘までは水深が膝から腰まで達する渡渉を繰り返す沢登りの行程も含みます。 | |
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宿泊 | 旅館1泊、山小屋(避難小屋)2泊 山小屋は男女混合の大部屋で、テント泊になることはありません。寝袋(夏用)が必要です。お持ちでない方には、幌尻山荘で500円/日で貸出を行っています。マットは幌尻山荘に備え付けがあります。旅館は男女別で一部屋2名~4名利用となります。部屋数に限りがあるため、お一人部屋の確保ができない場合がありますので、お一人部屋をご希望の方は、できる限りお早目にお申し込みください。 |
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荷物 | 登山に不要な荷物は、びらとり温泉ゆからへ置いておくことができますので、スーツケースやバッグでのご参加が可能です。縦走登山中は、1泊2日分の荷物を入れる中型ザック(30~50リットル程度)をご用意ください。登山の装備に関しては「ご案内とご注意」をご覧ください。 |
- 日本の山旅コースの「体力・技術レベル難易度の目安」はこちらのページをご確認ください。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 新千歳空港 平取 |
14:00発 16:00着 |
新千歳空港13:50集合。専用車にて幌尻岳の山麓・平取(びらとり)へ。 平取:びらとり温泉ゆから泊|食事:朝× 昼× 夜○
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2 | 平取 第2ゲート 幌尻山荘 |
07:00発 09:00発 |
専用車にて登山基地・とよぬか山荘へ(約40分)。着後、登山バスにて林道幌尻線第2ゲートへ(約1時間)。 幌尻山荘・避難小屋泊|食事:朝× 昼× 夜○
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3 | 幌尻山荘 |
●幌尻岳登頂(コースタイム:7時間10分/約8km)
幌尻山荘・避難小屋泊|食事:朝○ 昼× 夜○
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4 | 幌尻山荘 第2ゲート 平取温泉 新千歳空港 |
09:30発 13:00発 15:00着 |
●幌尻山荘より下山(コースタイム:4時間20分/約12km) 早朝、渡渉を繰り返し、取水ダムを経て、第2ゲート(530m)へ下山。その後、登山バスにてとよぬか山荘へ(約1時間)。着後、専用車で平取温泉へ(約40分)。びらとり温泉ゆからに立ち寄り、温泉入浴(各自払い)と昼食(各自払い)後、さらに専用車にて新千歳空港へ。着後、新千歳空港にて15:00解散。 食事:朝○ 昼× 夜×
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- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 額平川の増水の危険がある場合は、現地ガイドや添乗員の判断で登山を中止・変更する場合があります。また、幌尻山荘に宿泊後、増水でごくまれに下山ができなくなる場合もあります。その際の延泊などで差額が生じる場合は、お客様のご負担となります。
- 食事回数:朝2/昼0/夜3
- 日程表記載のコースタイムは、休憩時間を含まない一般的なコースタイムです。
ご案内とご注意
気候・服装 | 登山中は天気が良ければ暑く、長袖または半袖で歩くことができますが、悪天時や強風が吹くと体感気温は下がります。厚手のフリースなど防寒着をお持ちください。降雨に備え、上下セパレート式の雨具をお持ちください。北海道の2,000m級の山の気候は本州の3,000m級の山と同条件です。登山の装備については、下記をご参照ください。 |
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利用予定ホテル | 日程をご覧ください。 |
登山について | 7~10kg程度の個人装備を持ちながら渡渉を繰り返し、避難小屋に宿泊。登頂日の歩行時間の目安は約8~9時間となります。体力のない方はご参加いただけません。沢登りの経験の有無は問いませんが、普段から山登りをされていて、夏山の縦走経験や歩行スピードが要求され、急斜面の登り下りを含む長時間の登山に耐えうる充分な基礎体力があることがご参加の条件です。 |
荷物・装備について | 登山中は1泊2日分の荷物をご自身で背負って歩きます。十分な大きさのザック(例:30~50L)もご用意ください。また、充分な防水対策も必要になります。 |
食事について | 2日目の朝食1回分と昼食3回分は含まれておりません。事前に日持ちするパンやアルファ米など各自でご用意ください。なお、1日目の新千歳空港から平取への移動の際にコンビニに立ち寄りますので、その際に購入も可能です。山中では購入できません。 |
その他のご注意 | 花の開花時期は年によってずれる事があります。日程表中や写真の植物は必ずしも観察できるとは限りません。予めご了承ください。 |
年齢制限について | 当ツアーは、年齢が80才以上の方はお申し込みいただけません。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 国内旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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