ツアーのポイント
ポイント インド東北部で希少種との出会いを求めて
ヒマラヤ山脈の東端にあるこの地域は、世界でも有数の鳥相の豊かなエリアであるとともに、長く入域が制限されてきた秘境。近年までごく稀にしか記録されず謎のベールに包まれた鳥が多く分布するナガランド&アルナチャール・プラデーシュ州での探鳥企画です。
PROFILE 同行ガイド 大谷 力 (おおたに ちから)
1964年生まれ。鳥類調査とバードウオッチングガイドの二足のわらじで活動しています。若かりし頃には、バックパック一つで国内各地はもとより、鳥を求めてアジア、北中南米、アフリカ、オセアニアを徘徊。日本ではまだ広く知られていないような鳥や場所に一層魅かれる、フロンティア好きです。旅の行く先で、「鳥がいなければこんな場所に一生来ることも無かっただろうな、それどころかこんな場所があることすら知らなかったろうな」と、よく感動にふけっています。何年ガイドをやっていても未だに自分が一番夢中になってしまいがちなのが困ったところですが、ぜひ皆さんと感動を分かち合いたいと思っています。
COLUMN 大谷さんが語る インド東北部・バードウォッチングの魅力
今回のツアーではインド東北部のナガランド州とアルナチャール・プラデーシュ州を訪れます。ヒマラヤ山脈の東端を成すこれらの地域は、世界でも有数の鳥相の豊かなエリアというだけではなく、長い間厳しく入域が制限されてきた、世界でも有数の秘境でもあります。そのため、ごく近年までごく稀にしか記録されず未だに謎のベールに包まれた鳥が、多く分布しているのです。バードウォッチャーにとって、まさにロマン溢れる地と言ってもいいでしょう。
最初に訪れるチザミはコヒマの東、ミャンマー国境のパトカイ山脈(ミンタミ山系)の山中に位置し、第二次大戦ではインパール作戦の激戦の舞台ともなった地です。今では少数民族のナガ族たちが、昔ながらの民俗風習を守って平和に暮らしています。ここではガビチョウ類の中でも世界で最も珍しい種の一つ、キノドガビチョウを探します。非常に分布が狭く、2010年に再発見されるまでは幻の鳥でした。
ナガランドではもう一箇所、コノマも訪れます。ここでは村が地域の森を保護区にして、野生動物を保護し、エコツーリズムに取り組んでいます。ここではウロコオナガサザイチメドリを始め、アッサムガビチョウやシラフガビチョウ、サザナミガビチョウ、 ムナボシガビチョウ、アオバネガビチョウなどのガビチョウ類、サザナミガミチョウ、ハイイロタイチメドリ、ムナグロアカハラ、コジュケイに近縁のウンナンコジュケイ、謎の多いアマツバメ類セグロアマツバメなどを探します。運が良ければ真紅が鮮やかなキジ類ミヤマジュケイも見られるかもしれません。
最後はいよいよアルナチャール・プラデーシュ州へ、東ヒマラヤ探鳥のハイライト、マヨディヤ峠を訪れます。インドの辺境に位置し文化的には南東チベットに属するアルナチャール・プラデーシュも、外国人には長く閉ざされてきた地域です。まだまだ訪れる人は多くはありません。ここでは数々の東ヒマラヤの鳥を探します。全て挙げていけばきりがありませんが、2004年に再発見されるまでは標本1個体しか知られていなかったチャノドサザイチメドリを始め、ハシナガサザイチメドリ 、ハシナガチメドリ、 シマオサザイチメドリ、チャイロキリハシチメドリ、ゴシキチメドリ、シマノドチメドリなどの珍しいチメドリ類、ムネアカコバネヒタキやシロボシコバネヒタキ、ミドリミヤマツグミ、ムラサキヤマツグミ、オグロコンヒタキ、他にもムネアカミヤマテッケイ、ビルマキヌバネドリ、ナナミゾサイチョウ、ビナンゴジュウカラなどなど、いずれも垂涎を禁じ得ない種類が勢ぞろいです。周囲の峰には、滅多に見られないオジロニジキジも生息しています。本当に運が良ければ、道路際で見られることもあります。
訪れるだけでも困難な秘境中の秘境へ、滅多に見ることの叶わない珍鳥の数々を探しに行くツアーです。滅多に無いチャンスです。見どころ満載、珍鳥目白押しのインド東北部へ、是非ご一緒しましょう。
COLUMN 観察が期待できる野鳥
ムナホシマルハシ Spot-breasted Babbler, チャノドサザイチメドリ Mishimi Wren Babbler, ハシナガサザイチメドリ Long billed Wren Babbler, チャイロキリハシチメドリ Cachar Wedge-billed Wren Babbler, コサザイチメドリ Eyebrowed Wren Babbler, アカバネモズチメドリ White-browed Shrike Babbler, ズアカチメドリ Rufous-capped Babbler, キガシラモリチメドリ Golden Babbler, クリノドモズチメドリBlack-eared Shrike Babbler, ヒメマルハシ Streak-breasted Scimitar-Babbler, ウロコオナガサザイチメドリ Naga Wren-Babbler, ハシナガチメドリ Slender-billed Scimitar-Babbler, チャイロジチメドリ Spot-throated Babbler, ネパールメジロチメドリNepal Fulvetta, クリボウシチメドリ Rufous-winged Fulvetta, シマノドチメドリ Manipur Fulvetta, ミミグロチメドリ Beautiful Sibia, キエリコウライウグイス White-bellied Erpornis, ヒマラヤムシクイ Blyth’s Leaf Warbler, マミジロムシクイ Yellow-bellied Warbler, Brownish-flanked Bush Warbler, ハイガシラモリムシクイ Grey-hooded Warbler, クリガシラモリムシクイChestnut-crowned Warbler, カオグロムシクイ Black-faced Warbler, ムジセッカ Dusky Warbler,アゴジロモリムシクイ Grey-cheeked Warbler, ルリハコバシチメドリ Blue-winged Minla, シュイロマシコ Scarlet Finch, ミミグロダルマエナガ Spot-breasted Parrotbill, キバネヒヨドリ Ashy Bulbul, クリミミチメドリ Striated Yuhina,シロガシラクロヒヨドリBlack Bulbul, タテフヒヨドリStriated Bulbul, カオジロヒヨドリ Flavescent Bulbul, ミミジロカンムリチメドリWhite-naped Yuhina, ノドジロチメドリ White-browed Fulvetta, シロボシサザイチメドリ Spotted Elachura, タカサゴミソサザイ Pygmy Cupwing, タテジマクモカリドリStreaked Spiderhunter, ムナグロタイヨウチョウ Black-throated Sunbird, ルリオタイヨウチョウ Mrs. Gould's Sunbird, カオグロオナガ Collared Treepie, シュイロサンショウクイ Scarlet Minivet, ベニサンショウクイ Grey-chinned Minivet, オナガウタイチメドリLong-tailed Sibia, アカエリガビチョウRufous-necked Laughingthrush, ヒメクビワガビチョウ Lesser-necklaced Laughingthrush, アオバネガビチョウ Blue-winged Laughingthrush, アッサムガビチョウ Assam Laughingthrush, ムナボシガビチョウ Spot-breasted Laughingthrush, カオジロガビチョウ White-browed Laughingthrush,サザナミガビチョウ Brown-capped Laughingthrush, キノドガビチョウ Yellow-throated Laughingthrush, チャバラオオルリ Vivid Niltava, ミドリミヤマツグミ Green Cochua, オオヒメアオヒタキ Large Blue Flycatcher, ノドジロヒタキ White-gorgeted Flycatcher, オオアオヒタキ Large Niltava, カオグロヒタキ Slaty-blue Flycatcher, ミヤマヒタキ Ferruginous Flycatcher, キンイロヒタキ Golden Bush-Robin, ヒメコバネヒタキ Lesser Shortwing, シロボシコバネヒタキ Gould’s Shortwing, ネアカコバネヒタキ Rusty-bellied Shortwing, コンヒタキ White-tailed Robin, シロボウシカワビタキ White-capped Redstart,チビアオヒタキ Small Niltava, オオゴシキドリ Great Barbet, キンノドゴシキドリGolden-throated Barbet, オオジュウイチ Large Hawk Cuckoo, ヒゴロモ Maroon Oriole,ビナンゴジュウカラ Beautiful Nuthatch, ベニビタイガラ Fire-capped Tit, ルリカッムリガラ Yellow-cheeked Tit, サルタンガラ Sultan Tit, キバラシジュウカラ Green-backed Tit, ズアカエナガ Black-throated Tit, タイワンコウグイスキバラサイホウチョウ Mountain Tailorbird, アカガオヤブドリ Red-faced Liocichla, コモンアカゲラ Fulvous-breasted Woodpecker, タケゲラ Pale-Headed Woodpecker, チャガシラミヤマテッケイ Hill Partridge, ノドアカミヤマテッケイ Rufous-throated Partridge, ウンナンコジュケイ Mountain Bamboo-Partridge, インドミツオシエ Yellow-rumped Honeyguide, ミヤマジュケイBlyth Tragopan, ゴシキソウシチョウ Silver-eared Mesia, ソウシチョウ Red-billed Leiothrix, クリビタイシマドリRusty-fronted Barwing, ハナドリ Fire-breasted Flowerpecker, セアカハナドリ Scarlet-backed Flowerpecker, Rufous-crowned Prinia, カンムリカヤノボリCrested Finchbill, キマユコビトサザイ Gray-bellied Tesia, ヒメマルハシ Pomatorhinus ruficollis, ムナグロアカハラ Black-breasted Thrush, ノドグロツグミ Black-throated Thrush, ミナミトラツグミ Scaly Thrush, マミチャジナイ Eyebrowed Thrush, ノドアカツグミ Red-throated Thrush, カキイロツグミ Gray-sided Thrush, キバラカワラヒワYellow-breasted Greenfinch, メスボシガマグチヨタカ Hodgson's Frogmouth, ミナミツミ Besra, チャイロハウチワドリRufescent Prinia, ゴマフバト Speckled Wood-Pigeon, チャイロカッコウハヤブサ Jerdon's Baza, クマタカ Mountain Hawk Eagle, モリジシギ Wood Snipe
出発日と料金
2025年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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04月15日(火) ~ 04月27日(日)大谷力さん同行 | 13日間 | 798,000円 |
発着地 | 東京発着 | 最少催行人員 | 5名(7名様限定)・大谷力さん同行 |
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燃油サーチャージ | 32,000円(11月28日現在の見込み) | ||
一人部屋追加代金 | 23,000円(デリー・ジョルハート泊のみ) | ||
国際線のビジネスクラス | 追加代金等の詳細はお問い合わせください。 |
- 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
- 少人数限定コースのため再利用割引・特別割引はありません。
- 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
- 民家やゲストハウスでは部屋数が限られているためお一人部屋は原則的に確保できません。但し、最終的なツアーの参加人数、お部屋のご希望によりお一人部屋を確保できる場合は申し込み順で有料にてご案内いたします。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
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1 | 東京 デリー デリー コルカタ |
11:15発 16:45着 20:30発 22:45着 |
空路、東京よりインドのデリーへ。着後、航空機を乗り換えてコルカタへ、着後、ホテルへ。
コルカタ泊
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2 | コルカタ ディマプール ディマプール チザミ |
昼発 午後着 15:00発 20:00着 |
国内線にてナガランド州のディマプールへ。着後、専用車にてミャンマー国境のパトカイ山脈に位置するチザミへ向かいます。
チザミ又はフェク:民家泊
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3 | チザミ フェク |
早朝発 朝着 |
チザミからフェクへと移動し、バードウォッチング。2010年に再発見されるまでは幻の鳥と言われていたキノドガビチョウ、 アカエリガビチョウなどのガビチョウ類、チビアオヒタキ、キバラハナドリなどの野鳥を観察。
フェク:民家泊
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4 | フェク コノマ |
午前発 夕方着 |
朝、引き続きフェク周辺でのバードウォッチング。その後、専用車にてコノマへと移動します。
コノマ:民家泊
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5~6 | コノマ | 2日間に渡りコノマ周辺でのバードウォッチング。1998年にコノマ自然保護区とトラゴパン保護区が設立され、2000年から7000ヘクタールものエリアが保護地域とされています。ここではウロコオナガサザイチメドリ、その他にもアッサムガビチョウ、サザナミガビチョウ、シラフガビチョウ、ムナボシガビチョウ、ミヤマジュケイ、ウンナンコジュケイなどの希少種の観察が期待できます。 コノマ:民家泊
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6 | |||
7 | コノマ ジョルハート |
朝発 夕方着 |
専用車にてアッサム州へと入り、ジョルハートへ向かいます。
ジョルハート泊
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8 | ジョルハート ローイン |
朝発 午後着 |
専用車にてアルナチャール・プラデーシュ州のローインへ。時間が許せばローイン周辺の草原地帯でバードウォッチング。ヌマジチメドリやムナグロダルマエナガなどの観察チャンスがあります。
ローイン近郊:ゲストハウス又は民家泊
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9 | ローイン (マヨディヤ峠) |
3日間に渡り東ヒマラヤ探鳥のハイライト・マヨディヤ峠周辺でのバードウォッチング。チャノドサザイチメドリ、ハシナガサザイチメドリ、ハシナガチメドリなどの珍しいチメドリ類、ムネアカコバネヒタキやシロボシコバネヒタキ、ミドリミヤマツグミ、ムラサキミヤマツグミ、ムネアカミヤマテッケイなど様々な希少種の観察が期待できます。
ローイン近郊:ゲストハウス又は民家泊
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10 | ローイン (マヨディヤ峠) |
前日に引き続き、マヨディア峠周辺でのバードウォッチングをお楽しみください。
ローイン近郊:ゲストハウス又は民家泊
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11 | ローイン (マヨディヤ峠) |
朝発 |
前日に引き続き、マヨディア峠周辺でのバードウォッチングをお楽しみください。
ローイン近郊:ゲストハウス又は民家泊
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12 | ローイン ディブルガル ディブルガル デリー デリー |
早朝発 午前着 昼発 夕方着 21:10発 |
専用車にてディブルガルの空港へ。空路、デリーへ。着後、航空機を乗り換えて東京へ帰国の途につきます。
機中泊
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13 | 東京 | 08:45着 | 着後、解散。 |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝9/昼9/夜9:機内食は除く
- 利用予定航空会社:エア・インディア
ご案内とご注意
査証(ビザ) | インド(25.63ドル)、代行手数料(5,500円)、写真1枚。旅券の残存有効期間は入国時に6ヵ月、査証欄余白は2ページ以上必要です。 |
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気候・服装 | 乾季のベストシーズンです。晴れていれば日中は合服で過ごせますが、山岳地帯ですので、朝晩や曇天の日はかなり冷え込みます。セーターにジャンパー等のしっかりとした防寒具もお持ちください。 |
利用予定ホテル | 日程および下記をご覧ください。 コルカタ:ヒンドゥスタン・インターナショナル、フォーチュン・パーク・パンチワティ、プライド、ピアレスイン、パーク、ゴールデンチューリップ ジョルハート:ホテルブリス、パラダイス |
日程について | 今回訪れるナガランド州・アルナチャール・プラデーシュ州の道路は未舗装の箇所も多く、天候や道路状況により予定の所要時間を大幅に上回ることがあります。 |
専用車について | 写真や日程表に記載のある野鳥は必ずしも見られるとは限りません。予めご了承ください。 |
野鳥観察について | ナガランド州・アルナチャールプラデーシュ州では民家泊・テント式のゲストハウスとなり、お一人部屋はお取りできません。それぞれ2~4人一部屋でのご利用となります。設備は十分ではありませんので予め現地事情をご理解の上、ご参加ください。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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