ツアーのポイント
ポイント韓国の2つのジオパークを解説員と巡る
韓国にある5つのユネスコ世界ジオパークのうち、北部にある漢灘江(ハンタンガン)ジオパーク、中東部にある青松(チョンソン)ジオパークを2か所を訪れ、博物館での見学や、ジオスポットを各地の解説員ととも巡ります。
ポイントジオと歴史・文化との関係にも触れる
漢灘江では、広く分布している柱状節理が天然の要塞として利用され、青松では、その地で採れる陶石から陶磁器が生産されていました。地形と歴史・文化との観点にも注目します。
ポイント古宅にも宿泊
青松では、韓国の伝統的な家屋である古宅にも宿泊します。科学的にも考えられた伝統家屋での滞在をお楽しみください。
COLUMN 韓国のジオパーク
漢灘江ユネスコ世界ジオパーク
韓国北部に位置し、漢灘江に沿って広がるジオパークです。 先カンブリア時代および古生代の変成岩、ジュラ紀および白亜紀の花崗岩や火山岩、第四紀の玄武岩など様々な岩石が分布しています。第四紀後期に起こった噴火で噴出した溶岩が火山岩を形成した後、漢灘江の再生により、平らな頂上の火山地形に河川が発達し始めました。急斜面の峡谷に沿って玄武岩でできた柱状節理が険しい崖を形成し、花崗岩と変成岩でできた地域は典型的なV字谷を示すという違いも特徴的で、「河川システムを備えた火山地形」という点で世界的に優れており、代表性と希少性が高いと言われています。また、豊富な水資源と平坦で広大な地域は、古来から人々が生活し、数多くの重要な旧石器時代の遺跡や、玄武岩と凝灰岩でできた青銅器時代の支石墓も発見されています。またこの地域に分布する柱状節理は自然の防御構造として利用され、古代から城を建てるのに適した場所だったと言われています。


青松ユネスコ世界ジオパーク
2014年4月に国家地質公園に指定され、2017年5月にはユネスコ世界地質公園に指定された青松ジオパークは、韓国中東部に位置しています。山脈に囲まれたジオパーク内には、先カンブリア時代の変成岩、凝灰岩山岳地帯、中生代の堆積岩と恐竜の足跡、新生代貫入岩など、さまざまな地質学的特徴が観察されます。特に周王山(チュワンサン)国立公園のエリアは、白亜紀に火山噴火が少なくとも9回以上起こり、世界でも屈指の厚さを誇る火山灰層で構成され、柱状節理の断崖や滝などの地形が発達しています。また薪城渓谷を流れる吉安川は、蛇行河川が特徴的です。流れのゆるやかな所に出来る沖積地形は、農耕地、集落、交通路などに利用されています。その周辺には、単一地層面で発見された国内最大規模の白亜紀の恐竜足跡化石群や、白石嘆ポットホール(甌穴)など、地質的な名所が多数あります。


COLUMN ジオと歴史・文化
青松陶磁器
16世紀以降、500年の歴史を持つ青松白磁は、海州白磁、会寧白磁、楊口白磁とともに朝鮮時代4大地方窯の一つです。青松郡一帯は中生代白亜紀に火山活動が活発に起きた地域で、火山爆発により火山灰が厚く積み重なって凝灰岩層を成すようになり、以後、高温の流紋岩質岩脈が凝灰岩層に貫入することで、熱によって岩石が変成し、陶石となったと言われています。青松白磁は土を使う他の地域の白磁とは異なり、この地で採れる陶石を削り、すべての工程を手作業で作るのが特徴です。このような独特な製法で青松白磁は雪のように白い雪のように白く、1,250~1,300℃の高温焼成により、薄くて軽いが強度のある陶器となります。伝統陶磁器としての価値を超え、現在は現代人の食卓にも自然に溶け込み、多様に活用できる生活陶磁器としても利用されています。


COLUMN 韓国の伝統家屋「古宅」

出発日と料金
2025年 出発日~帰着日 |
日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
---|---|---|---|
09月14日(日) ~ 09月18日(木) | 5日間 | 288,000円 | ![]() |
09月28日(日) ~ 10月02日(木) | 5日間 | 288,000円 | ![]() |
発着地 | 東京・大阪発着 |
---|---|
最少催行人員 | 6名(12名様限定) 現地日本語ガイド同行・8名様より添乗員同行 |
燃油サーチャージ | 8,800円(4月16日現在の見込み) |
一人部屋追加代金 | 46,000円 |
国際線のビジネスクラス | 追加代金等の詳細はお問い合わせください。 |
- 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
- 特別価格コースのため再利用割引・特別割引はありません。
- 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
- 相部屋ご希望の場合でもご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。
ツアー日程表
地名 | 時刻 | スケジュール | |
---|---|---|---|
1 | 東京 ソウル 大阪 ソウル ソウル 抱川 |
09:20発 11:45着 09:55発 10:55着 13:00発 15:00着 | 空路、東京(成田)・大阪それぞれ韓国のソウルへ。着後、専用車にて漢灘江(ハンタンガン)世界ジオパークの中心地・抱川へ。着後、解説員とともに漢灘江ユネスコ世界ジオパークや柱状節理・板状節理などを観察できるビドゥルギナン滝を訪れます。 ※添乗員は東京・大阪のどちらか一方より同行し(往復)、ソウルにて合流します。 抱川:ギャラリーホテル泊
|
2 | 抱川 | 前日に引き続き、終日、解説員とともに漢灘江ユネスコ世界ジオパークの見学。 韓国のナイアガラと言われるジクタン滝、第四紀に形成された玄武岩・鉄原溶岩台地を望む所伊山展望、古くから名勝地として知られる才人滝、韓国の代表的な花崗岩採石場だった抱川アートバレーなどを訪問します。
抱川:ギャラリーホテル泊
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3 | 抱川 青松 |
07:30発 12:00着 |
専用車にて抱川から青松へ。着後、解説員とともに青松ユネスコ世界ジオパークを散策。周王山ビジターセンター、凝灰岩質の汲水台柱状節理、国家指定文化財名勝に指定された注山池を巡ります。 青松(古宅)泊
|
4 | 青松 | 前日に引き続き、終日、青松ユネスコ世界ジオパークを見学します。単一地層面で発見された国内最大規模の恐竜の足跡化石群である薪城里の恐竜化石、曲がりくねった方壺亭嵌入曲流川、白い岩石が特徴の白石嘆のポットホール群、青松白磁の原材料・陶石の産地(法水陶石)などを訪れます。
青松:周王山温泉観光ホテル泊
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|
5 | 青松 釜山 釜山 東京 釜山 大阪 |
06:30発 09:30着 16:00発 18:15着 18:20発 20:10着 |
専用車にて釜山へ。途中、チャート、斜交層理、生痕化石などの様々な地質構造が見学でき「地質学の教科書」と呼ばれる釜山国家地質公園の没雲台を散策します。昼食後、釜山空港へ。 東京・大阪それぞれ帰国の途へ。着後、解散。 |
- 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
- 食事回数:朝4/昼4/夜4:機内食は除く
- 利用予定航空会社:大韓航空
ご案内とご注意
査証(ビザ) | 日本を含む22ヶ国・地域に対し一時的に電子入国許可取得(K-ETA)の適用が免除されています。 旅券の残存期間は入国時3ヶ月以上必要です。 |
---|---|
気候・服装 | 9月中旬~下旬の日中の平均気温は25~30℃前後、朝晩は15~20℃前後です。日中は半袖や薄い長袖の服で過ごせますが、朝晩は寒く感じることもありますので、上着をお持ちください。足元が悪い場所もあるため、靴はトレッキングシューズがあるとなお良いです。 |
利用予定ホテル | 日程および下記のホテルリストをご覧ください。 青松(日程3日目):松庭古宅、察訪公宗邸、松韶古宅 |
宿泊施設について | 青松では、韓国伝統の古宅に1泊します。古宅はシャワー、トイレが共用になります。またご参加の人数によって分宿になる場合があります。 |
旅行条件について | 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。 |
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