秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

カラコルム山脈に位置するクンジュラブ国立公園。中国との国境でもあり、ツアーではフンザから往復訪問したり、中国への国境越えで通過する国立公園です。

パキスタン国内客の増加により、公園内のごみが突然増えました。観光客の意識を変えるには時間がかかるため、地元の村の有志で清掃作業を行ってきましたが、2年間のコロナ禍による資金不足のため活動ができていませんでした。

2022年4月のツアーで訪問した際に目の当たりにしたのは、ごみを巣穴に運ぶマーモットの姿。美しい国立公園の道路沿いはパキスタン国内観光客が投げ捨てるお菓子のパッケージやペットボトル、オムツ、マスクが散乱していました。野生動物がこういったゴミを食べたり巣材にしているのです。残念ながら、政府の国立公園組織では清掃活動を行っていません。そこで、地元モルホン村のコミュニティ、学生、ボーイスカウトを中心に緊急で清掃活動を行うことになり、第1回目の清掃を2022年5月4日に行いました。85名が参加し、クンジュラブ峠付近の最もゴミが多いエリア、マーモットが生息するエリア（標高4,000~4,700m）を中心に行いました。
地元の学生が参加し、観光客のゴミに対する意識を変えるため、活動は継続的に行うことを目的としています。2022年は夏と秋に2回の清掃を行います。次回はより広いエリア、標高3,100ｍ～4,700ｍのカラコルムハイウェイ沿いの清掃を行う予定です。この作業に必要な車両手配、ごみの回収・運搬・処理などの費用のために募金のご協力をお願いいたします。ご賛同いただけるみなさまのご寄付（一口：1,000円～）をお待ちしております。