英語ではWild Goatと呼ばれ家畜のヤギの原種とされる。地中海からパキスタンに生息し、パキスタンのシンド州のは特に体色が薄くシンドアイベックスと呼ばれ、亜種となっている。シンドアイベックスはアラビア海にも近いキルタル国立公園で観察することができる。美しい砂漠の岩山の風景のなかで複数のオスが群れて歩く姿をみるのは価値がある。警戒心は強く、人との距離は800mくらいないと落ち着かなかった。カラチから数時間で国立公園に行くことができ、カラチから週末を利用して1泊2日の観察も可能だ。
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172 ヒマラヤハゲワシ Himalayan griffon vulture
パキスタンで撮影したヒマラヤハゲワシ。崖下にマーコールの死体があり集まっていたのでクロハゲワシと共に上からの飛翔を撮影することができた。
話は変わりますが、世界で一番美しい野生ネコ図鑑が発売になりました。ぜひ手に取って見ていただければと思います。
171 マーコール Markhor
マーとはヘビ コールとはペルシャ語で食うを意味するそうです。けしてヘビをたべるわけではありませんが、この大きくらせん状に伸びるツノは見事で、パキスタンの国獣でもあるマーコールの名前がほとんど知られていないのは不思議です。パキスタンやアフガニスタンの山に生息し、ユキヒョウの餌ともなるこの動物は僕にとって憧れの動物でした。パキスタンのチトラルゴル国立公園では繁殖期の冬に行けば簡単に見られるとの情報は知っていたのですが、タリバンの活動でペシャワールやディルを外国人は車で通過できず、飛行機は物がなくなることがあるという噂がたえなく、南からの峠越えは冬は積雪で行けないためになかなか行けなかったのです。しかし、タリバンの活動も収まりイスラマバード~チトラールも心配しなくてよくなりました。しかもパキスタンはコロナの被害は少なく、観光客を制限していません。2020年の12月に今後のツアーの視察も含めマーコールを観察しに行ってきました。パキスタンにはユキヒョウ マーコール マルコポーロシープ ウーリームササビなどとても珍しい特有の生き物がいます。コロナで行ける場所も少ないなかで、活動できる場所として、またタリバンとの戦いのあとの復興の小さな手助けどして、パキスタンのワイルドライフの魅力を伝え、ツアーにしていきたいなと考えています。
170 ツシマヤマネコ Leopard cat(Amur cat)
169 ジョフロイネコ Geoffroy’s Cat
168 ハイイロアホウドリ Light-mantled Albatross
シックな灰色の美しいアホウドリで南極海に生息する。平均で1ペアのハイイロアホウドリは5年に1回しか繁殖しないという。それだけ生存率が高いのだろう。
167 イチゴヤドクガエル Strawberry Poison-dart Frog
166 シロヘラコウモリ Honduran White Bat
165 ノドチャミユビナマケモノ Brown-throated Sloth
ミユビナマケモノには3種類いる。コスタリカに生息するのはノドチャミユビナマケモノである。代謝を低めることによって生きるという生存戦略をとった。行動はゆっくりでトイレは1週間に1回しかいかない。また体毛にはゆっくりのため苔が生える。その苔を食べしか食べない蛾がいるので、ナマケモノを観察すると、体毛の中を動くものがいないか双眼鏡で調べてしまう。
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