あけましておめでとうございます。2022年は海外へのツアーにもう少し行きやすくなることを願っています。
最近はベイサオリックスと分けて単独の種と扱うことが多くなりました。前の投稿のベイサオリックスと比べてみると分かりますが、耳に毛の房があります。ケニア南部に生息し、東ツアボ国立公園、西ツアボ国立公、タランギーレ国立公園などで観察することができます。写真は西ツアボ国立公園です。
西ツアボ国立公園で観察したレッサークドゥです。らせん状の角をもつ美しいレイヨウです。とても美しいレイヨウですが、乾燥地域の藪の多い場所にいるので、少し見るのが難しくもあります。3年前にはタンザニアのルアハ国立公園でかなり探したのですが見ることができず、そのときのお客様2名にケニアで見せることができました。
パキスタンで撮影したヒマラヤハゲワシ。崖下にマーコールの死体があり集まっていたのでクロハゲワシと共に上からの飛翔を撮影することができた。
話は変わりますが、世界で一番美しい野生ネコ図鑑が発売になりました。ぜひ手に取って見ていただければと思います。
マーとはヘビ コールとはペルシャ語で食うを意味するそうです。けしてヘビをたべるわけではありませんが、この大きくらせん状に伸びるツノは見事で、パキスタンの国獣でもあるマーコールの名前がほとんど知られていないのは不思議です。パキスタンやアフガニスタンの山に生息し、ユキヒョウの餌ともなるこの動物は僕にとって憧れの動物でした。パキスタンのチトラルゴル国立公園では繁殖期の冬に行けば簡単に見られるとの情報は知っていたのですが、タリバンの活動でペシャワールやディルを外国人は車で通過できず、飛行機は物がなくなることがあるという噂がたえなく、南からの峠越えは冬は積雪で行けないためになかなか行けなかったのです。しかし、タリバンの活動も収まりイスラマバード~チトラールも心配しなくてよくなりました。しかもパキスタンはコロナの被害は少なく、観光客を制限していません。2020年の12月に今後のツアーの視察も含めマーコールを観察しに行ってきました。パキスタンにはユキヒョウ マーコール マルコポーロシープ ウーリームササビなどとても珍しい特有の生き物がいます。コロナで行ける場所も少ないなかで、活動できる場所として、またタリバンとの戦いのあとの復興の小さな手助けどして、パキスタンのワイルドライフの魅力を伝え、ツアーにしていきたいなと考えています。