知床半島のヒグマの親子の観察記録です。この日は羅臼側の天気が悪く、斜里町側ウトロから船に乗りました。知床半島の東側と西側で天気は違うことが多く、知床峠・知床岬を越えると全く異なる天気になるので驚かされます。
今日のルートはイレギュラーで、ウトロから知床岬を越えて羅臼港まで。8月24日夕方に発生した羅臼町側の土砂災害で孤立した地域の人のために、ゴジラ岩観光さんが船をウトロから羅臼に向かわせることになったからです。今回の災害では、私たちも漁師の方々に船に乗せてもらって移動したり、羅臼町の方々に大変にお世話になりました。その中で、知床岬を越えて航行できたことは、オホーツク海に開けたウトロ側と根室海峡側の違い、知床半島が隔てる天気の違いを肌で感じることができる、とても貴重な体験でした。
斜里町側の知床半島はカムイワッカの滝など風光明媚な観光ポイントで知られていますが、ヒグマたちを観察出来るポイントもあります。
岩尾別川の海岸近くでカラフトマスを捕まえたヒグマ。
ルシャ川の注ぐ海岸はヒグマがよく見られるポイントで、訪れた時にはなんとダブル親子ヒグマ。一組は親子でじゃれあったあと森の中へ消えていきましたが、もう一組はだいぶ遠くでしたが親子で過ごす時間を観察させてくれました。この場所は羅臼側のルサ川から風が吹き抜ける、いつも風のきつい場所だそうです。
お母さんに甘える子グマ。このお母さん熊はツキノワのような柄がありました。
ひっくり返ってじゃれる子グマ
お母さんグマが子供をあやしています。
子グマがおっぱいを探しています。
お母さんグマが座って授乳のポーズ。
子グマがおっぱいを飲んでいます。
間もなくするとお母さんグマが丘のほうを見て立ち上がりました。
あまりにも幸せなヒグマの親子の光景でした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Aug 2016, 羅臼町<知床半島> – 北海道
Reference – ゴジラ岩観光の皆様に深く感謝を申し上げます。