スリランカには固有のスレンダーロリス、和名ハイイロスレンダーロリス Gray Slender Loris とインド亜大陸固有のアカスレンダーロリス Red Slender Lorisが生息しています。本来は島のあちこちの森に暮らしていましたが開発により棲家をうばわれその数が減ってしまいました。また体が小さくサルとはいってもふくろうなどの肉食の鳥に捕食されてしまうため、姿を見ることは容易ではありません。
夜行性で体長15~25cm。観察は容易ではありませんが、ニゴンボ郊外の森、シギリヤの森、シンハラージャの森などあちこちにいます。
日没後、ちょうど「晩ごはん」の時間に、ロリス監査へGO。赤外線ライトを使います。
トカゲを発見、なんて素敵な手。
足も素敵です。夜は、昼に見えないものが見えます。
光に反射したロリスの目、スレンダーロリス発見。
なんとなく、スレンダーロリスの全体を確認。
樹上を移動していきます。
何とか撮影に成功した一枚。スレンダーロリスの観察と撮影は本当に忍耐。暗闇の中でずっと樹上を見上げて森の中を歩くのは容易ではありません。
観察に出かける人は運動靴に長袖長ズボン着用で。写真撮影にはフラッシュは使えませんので一脚か三脚に高感度撮影の調整できるカメラが必要です。観察には普通の懐中電灯ではなく赤外線ライトを使用。
これまでシギリヤの森で2回、ニゴンボ郊外の森で2回チャレンジしましたが、そのうちの1回は何も見ることがきませんでした。雨の日や風の強い日もNGです。
ニゴンボの郊外では、赤外線ライトで照らされた森を歩いていて、一番たくさんであったのは「ネコ」でした。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : Jul 2014, Suburb of Negombo & Vil Uyana Loris conservation site, Sri Lanka
Reference : Pictorial Pocket Guide to the Mammals of Sri Lanka, Mr.Chaminda(Naturalist – Vil Uyana),Wikipedia(JP)(EN)