ノースセイモア島とバルトロメ島の間にある白砂のに覆われた小さな平らな島がモスケラ島。空港のあるバルトロメ島に近いためクルーズの最初か最後に訪問する船が多いようです。

この島はガラパゴス諸島の島の中でもある程度自由に歩くことができる島。朝一番に上陸した時は誰もいませんでしたがすぐに島は訪問客であふれました。ここはガラパゴスアシカが多く、たっぷり観察できます。

ガラパゴスの固有種、ガラパゴスアシカ Galapagos Sea Lion。北米西海岸のカリフォルニアアシカの近縁種で大昔に北半球から移動してきたものと考えられています。ちなみに同じ近縁種に絶滅したニホンアシカがいました。保護されることなく地球から永久に失われたアシカが日本にいたことは、このアシカたちを見るたびに思い出されました。

授乳中のガラパゴスアシカ。1年に1頭の子供を産み、授乳は1年以上続きます。そのため、「兄弟」でお乳をねだる光景も見られるそうです。

羽繕いするカッショクペリカン Brown Pelicanの若鳥。本当に褐色です。

海岸からはカッショクペリカンが海に突っ込んでいく光景を何度も見ましたが、クロアジサシ Brown Noddyとペアでいる姿もよく見かけます。おこぼれに期待して頭に乗るクロアジサシ、1ペリカンに１クロアジアシが基本でした。

ウミイグアナ　Marin Iguana。

ヨウガントカゲ lava Lizard。小さいリクイグアナの仲間でガラパゴスには7亜種いますがそのうちの1種が複数の島に生息するT. albemarlesnsis。メスはのどの部分が鮮やかなオレンジ色です。

雄のヨウガントカゲ。背中に棘状突起があり雌に比べると大きな体をしています。そして「腕立て伏せ」行動を見せてくれました。この行動は敵に対する威嚇説、求愛説などがあります。

島に打ち上げらたサンゴをひっくり返すとガラパゴスサソリ Galapagos Scorpion がいました。ガラパゴス諸島には2種おり、いずれも固有種です。

アオアシカツオドリ　Blue-footed Boobyです。ようやく「青い足」を見ることができました！

気持ちの良い、白砂のビーチが続く朝のモスケラ島の上陸でした。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Mosquera Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸