8月半ばのコマンド―ル諸島、ベーリング島。ベーリング島は南側は太平洋、北側はベーリング海に面する境界にある島で、探検家ヴィトゥス・ベーリング終焉の地、コマンド―ル湾Komandor Bayはベーリング海側に位置します。
コマンド―ル湾に上陸、ちょうどカラフトマス Pink Salmon の遡上の季節でした。
Salmon run at Komandor Bay Bering Island |コマンダー島・サケの遡上
自然の環境で遡上するサケの姿、本来はこれが普通なのですが、日本では見られない光景となりました。
ひしめきあい、遡上。子孫を残すための最後の一大イベントです。サケの仲間は基本的に生まれた川に溯上し産卵しますが、カラフトマスは母川回帰性は低く、違う川に遡上する事も多いそうです。
ボロボロになったカラフトマス。この姿を見ると、サケ・イクラは本当にありがたくいただかなくてはならないと思うのです。
そしてこの場所は紛れもない探検家ヴィトゥス・ベーリングの終焉の地。これが本来の埋葬地に建てられた十字架です。
1741年9月、ベーリング隊の船はアリューシャン列島から西に向かう途中嵐に遭遇し、漂流の末11月にコマンドルスキー諸島の無人島(現在のベーリング島)にたどり着きました。船員たちが壊血病で次々と亡くなり、ベーリング自身も1741年12月6日に亡くなりました。
1991年の発掘で見つかったヴィトゥス・ベーリングの骨。(ニコルスコエ博物館)
骨格に肉付けして当時のベーリングを再生したところ、一般的に出回っている肖像画とは異なることがわかったそうです。
尚、ベーリングの骨は1992年9月に、ベーリング島に再埋葬されています。
ニコルスコエの町を見守るベーリングの像。
偉大な探検家ベーリングとカラフトマスの一生を思い、少し暗い午後を過ごしたベーリング島・コマンドール湾でした。
Image :Mariko SAWADA
Observation : Aug 2021, Komandor Bay, Bering island, Komandorski Islands, Russian Far East