オマーンではラクダは砂漠より海岸にいることが多い・・・オマーンを旅して10日目、このことに気がつきました。首都マスカットを中心とする北部ではラクダを見かけることはほとんどありませんが、南部ドファール地方はラクダがたくさん放牧されています。しかも海岸で。
海岸で草を食むラクダたち、中には海草を食べている子も。
海岸であごを出して寝ている子供ラクダたち。この地方でラクダを放牧しているのは「ジェバリ」と呼ばれるラクダ放牧をなりわいとしている人たち。都会から来たオマーン人のガイドはまとめて「ベドウィン」と呼んでいます。オマーンではミルク用、肉用、レース用にラクダが飼育されています。
ラクダの耳を掃除するアラビアテリムクを発見。アラビアテリムク Tristram’s Starlingはアフリカ~アラビア半島西側で見られるムクドリで、オマーンではこのドファール地方でだけ見られます。羽を広げたときに羽の半分が茶色くみえることから、トリストラムクリバネテリムクとも呼ばれています。
ラブリーな光景。
左側の頭が青っぽいのがオス、右側の頭が黒っぽいのがメスです。ドファール地方の海岸のあちこちで観察され、特にラクダと一緒にいることが多い鳥です。
ラクダたちが次の放牧地へと移動していきます。
アラビア半島の海岸を闊歩するラクダたちでした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Nov 2015, Mughsayl, Fizayah – Oman
Reference : Princeton Field Guides “Bird of the Middle East”, Wikipedia(EN)