アリューシャン列島の旅も半ば。今日から少し海が荒れてくる予報ですが、朝からハシボソミズナギドリの大群を確認し、アリューシャンマジックの期待がふくらみます。
ハシボソミズナギドリの大群が舞い、海から10mほど上が帯のように黒くなっている景色を求めて航行しました。
ハシボソミズナギドリ Short-tailed Shearwater の群れを発見。ハシボソミズナギドリは10~4月にかけてオーストラリア、タスマニア付近で繁殖し、5~9月にかけてオキアミを求めて赤道を越え、はるかベーリング海や北極海まで飛んでくる驚異の渡り鳥です。
オキアミを見つけてどんどん海に飛び込んでいくハシボソミズナギドリ。まるで海に吸い込まれていくように見えます。
海に突撃してしばらくすると、浮かんできます。
水面を蹴って再び空へ。ハシボソミズナギドリの英語名はShort-tailed Shearwater。「尾の短いミズナギドリ」の意味で、その名の通り尾が短く足の長さが目立ちます。
ザトウクジラの群れも集まってきました。アリューシャンマジックへの期待が高まります。
ザトウクジラの群れの周りでハシボソミズナギドリが乱舞。
ハシボソミズナギドリの群れの中に上がるブロー。
オキアミを求めてクジラも潜っていきます。ミズナギドリたちが休んでいるので、ミズナギドリに届かない深さのところにオキアミがいるのでしょうか。
ふたたびミズナギドリの群れが濃くなりました。
ザトウクジラもミズナギドリも海に入っていきます。
海面が少し落ち着いてきました。
さっきまでの現象がうそのように落ち着いた海に戻りました。オキアミを求めてザトウクジラとハシボソミズナギドリが見せる採餌行動。まさに奇跡の光景です。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : Aleutian Island, Alaska, USA
Special Thanks to Jimmer & Alyssa